相入玉と持将棋 | カクザンのブログ(岡山市・高島公民館親子将棋教室&操山公民館こども将棋クラブ)

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将棋をこれからはじめる子どもたち、保護者の方に、将棋の楽しさ・魅力をお伝えします。そして、上達のためのヒントをたくさん提供してまいります。


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2/12(月・振休)開催の交流戦を前に、大会初参加となる生徒さん向けに、「千日手」(せんにちて)と「持将棋」(じしょうぎ)について、簡単に説明しています。今回は、「相入玉」(あいにゅうぎょく)と「持将棋」についてです。

 

まずは図1を見てください。ものすごい局面ですね。

 

(図1)

 

自分の「玉」が相手陣地に逃げ込んだ状態のことを「入玉」(にゅうぎょく)といい、お互いの「玉」がともに相手陣地に逃げ込んだ状態のことを「相入玉」(あいにゅうぎょく)といいます。

 

図1の局面は、お互いの「玉」が相手陣地に入り込んだ状態で、「相入玉」の局面です。「相入玉」の将棋はプロの将棋でも時々見かけます。将棋大会では、他の対局が終了しているのに、一局だけ妙に長引いている対局があったりするのですが、それは「相入玉」になっているケースが多いようです。

 

「入玉」すると、その「玉」を詰ますことはとても難しくなります。理由は、「入玉」した「玉」の周りに、どんどん「と金」などの成り駒ができるため、「玉」の守りが強力になってしまうからです。そして、「相入玉」になった場合、勝負がつかなくなってしまうことが多いのです。

 

そこで、日本将棋連盟のルールでは、「相入玉」となり、勝負がつかなくなった場合、味方の駒(盤上または持ち駒)の数で勝敗を判定することになっているのです。この駒の数の数え方と勝敗の判定方法がややこしいので、下に説明しておきます。

 

1.駒の数え方

(1)「玉」は数に入れない

(2)大駒(「飛」と「角」のことです)は1枚あたり5点と数える(成っていても同じ)

(3)小駒(「金」、「銀」、「桂」、「香」、「歩」のことです)は1枚あたり1点と数える(成っていても同じ)

 

2.勝敗の判定方法

(1)「24点法」の場合:24点に満たない方を負けとする。両者とも24点以上ある場合は引き分け(=「持将棋」成立)とし、先手と後手を入れ替えて指し直しとする。

(2)「27点法」の場合(その1):27点に満たない方を負けとする。両者とも27点で同点だった場合は引き分け(=持将棋」成立)とし、先手と後手を入れ替えて指し直しとする。

(3)「27点法」の場合(その2):27点に満たない方を負けとする。両者とも27点で同点だった場合は、後手の勝ちとする。

 

まずは、図1の局面で先手と後手の駒の数を点数計算してみましょう。

(1)先手の点数

・大駒:2枚×5点=10点

・小駒:16枚×1点=16点

・合計:26点

 

(2)後手の点数

・大駒:2枚×5点=10点

・小駒:18枚×1点=18点

・合計:28点

 

では、どちらが勝ちなのでしょうか?

実は、勝敗の判定方法には、上記「2」で説明したように、3パターンあるため、複雑なのです。

 

(1)「24点法」の場合:引き分けで先手後手入れ替えて指し直しになる。

(2)「27点法」(その1)の場合:後手の勝ち。

(3)「27点法」(その2)の場合:後手の勝ち。

 

(1)の「24点法」はプロの対局で適用されているルールです。私は、昔、NHK杯戦で引き分けとなった対局を観戦していた記憶があり、指し直し対局が別の日に放映されていました。

 

(2)の「27点法」(その1)はアマチュア大会で多いルールです。ただし、両者が27点で同点となることがあり、その場合、短い残り時間で、先手と後手を入れ替えて指し直しを行わなければなりません。大会運営の進行上、困ることが多いのです。

 

(3)の「27点法」(その2)は両者が27点で同点となっても決着がつく(後手勝ち)となるため、大会運営進行を優先したルールといえます。今回の交流戦ではこのルールが適用されるようです。

 

いずれにしても、開会式の時に、「千日手」と「持将棋」については、ルール説明がなされるのが普通ですので、注意して説明を聞いておいてください。なお、高島親子教室の生徒さんは、ここまで複雑なルールを、完璧に覚えておく必要はないと思います。対局中に審判の先生に判定されたときに、「ああ、そういうルールもあったな」と思い出せる程度でかまいません。

 

 

交流戦運営責任者である真庭教室のY先生から、詳しい大会要領が届いておりますので、大会直前ではありますが、次回はその概要をご説明します。

 

 

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