今日は、晴れています。

天気図でも前線が太平洋に下がっていたので、散歩日和かもしれません。

 

〇特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 ガイドライン

「患者さんと 家族のための がんの痛み治療ガイド 増補版」 より

※Q&A形式で、

 丁寧な文章で解説されています。

 自分の記憶のために、箇条書きや要約といったものにしています。

 

〇第6章 薬以外による 痛みの 緩和方法

1.薬以外によって痛みをやわらげるさまざまな方法


Q44 痛みどめ以外に、痛みをやわらげる方法はあるのでしょうか?

    

    ・痛みどめの薬以外にもいろいろある「痛みをやわらげる方法」

    ・放射線治療、神経ブロック療法

    ・日常生活上のセルフケアについては、Q45以降で

    ・生活の見直しの勧め

解説

   生活を見直すことで痛みがやわらぐこともあります

   ・人の身体に起こる痛みは、さまざまな要因によって、良くも悪くもなる

   →良くしているもの、悪くしているものを見つけ出す

   →(見つけ出したものを)上手く利用する

   →痛みが和らぐかもしれない

 

   ・できる範囲で身体を動かす

   →動かないことで起こる筋肉や関節の痛みにとって大切

   

   ・病気で骨や関節が弱くなっている場合は、運動はかえって痛みを引き起

    こしてしまう

   →望ましくない障害の原因になることもある

 

   ・身体を動かしてよいか、温めたり冷やしたりしてよいかなどについては必

   ず医師と相談してから

 

〇表 「痛みを悪くする要因・良くする要因」から

 

悪くする要因  不快感 眠れないこと 疲れ・だるさ 

          不安・恐れ 怒り 悲しみ 憂鬱な気分 孤独感 地位を失うこと

        ※3つ以外は、心理的要因ですねえ。心因性とかいうものでしょうか。

         心因性で、がんの痛みが強まる????

         腹痛が起こるとかは、なんとなくわかりますが・・・・・。

 

良くする要因  ほかの症状が和らぐこと よく眠れること

          誰かに分かってもらえること 人の触れ合い 趣味などをして過ご

          すこと 緊張感が和らぐこと 不安が減ること 気分が良くなること

        ※心療内科が流行する理由を考えてしまいます。

 

※がんの痛みは全人的に捉えるべきだということで、それは重要だと思います。

 何と言っても、「治療」は生活と密接にかかわってきます。経済問題もあります。

 働き盛りの人、若い人、家族の中心として生活や経済を支えている人は、悩みの

 範囲も広いし、複合的でしょう。

 

 それは別にして、がんの増悪、巣くっている場所などが痛みの原因となっている

 事と、心理的要因による痛みは、分けて判断してもらわないと・・・・・・・。とも考え

 ます。

 

 病院で、かつて聞いてしまった

 「本当ですか。(※患者が嘘言ってどうすんの! いや、わざわざ言う人もいるの?)」

 「その薬、他の人はそんなことないですよ。(※私は、他の人じゃないのよ~~。)」

 を思い出してしまいます。

 ニヒルな見方をすれば「心理的な要因」というのは、誰にとっても、都合の良い説明

 だなと、時々思います。

 

 

〇コラム 「悩みを打ち明けて心も痛みも軽くなったAさん」

 ・病気のため、仕事が思うように進まない

 ・ストレスから夜ねむりにくくなる

 ・さらに日中イライラする

 ・痛みも強く、イライラするから余計痛いのか、痛いから余計イライラするのか、自分

  でも分からない

 ・こんな思いは話しても仕方がない→病院で緩和チームと話す→ある時、自然に打ち

  とける→何度か話すことで気持ちが少し軽くなる→以前ほど眠りにくさやイライラを

  感じなくなる→気が付くと痛みどめを飲む回数も半分くらいに落ち着いた

 ・人の心と身体は深くつながっている

 →それを知っていれば、痛みとも少し余裕をもって付き合える

 

 

一種のカウンセリングの成功例なんでしょうね。

カウンセリングの技法が上手だなあという医療者と、カウンセリングマインドそのものを

日々体現している医療者、様々な方がおられます。

 

私は、ついつい、にこにこ受答えをしながら

「今、この手法を使っているのね~。」

と観察してしまう「ヤナ患者ネ。」ですから、自分でも困ったもんだと思います。

 

心が動くのは、言外の何かを感じた時ですかねえ。

 

さて、お昼の用意です。