どうせなら薔薇花粉症になりたい | 架空書評~空に木を加える

どうせなら薔薇花粉症になりたい


どうせなら薔薇花粉症になりたい

どうせなら薔薇花粉症になりたい
玉野祐剛、ドラゴンライン・ファクトリー


内容:舞台の上でもマスクとゴーグルは欠かせないというほど、花粉に敏感なお笑いコンビ・いりこだし2倍の玉野が、花粉症に一喜一憂する半生を振り返った自伝的小説。「スギ花粉症では当たり前すぎてモテやしない。こうなったら薔薇花粉症になってやる!」。初めてのギャラを薔薇につぎ込んだタマノに呆れる相方のヤギュウだったが……。


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評価:★★★


感想:これからの季節、花粉症は本当に辛い。ただ、これは一種の国民病。ゆううつになるより、対策をしっかり取って前向きに過ごそう! そんなポジティブなメッセージが伝わってくる。コンビの定番ネタ「スギですか?」「ブタクサですよ」が生まれたエピソードは爆笑もの。実話をもとにしているのだろうが、全体的に哀愁も漂っていて純粋な小説と考えてもなかなかのデキ。