監督の会社に出入りする業者さんが、被災地に行っています。
ご存知のとおり、監督は工事会社に勤めておりますので、業者さんももちろん工事屋さん。
仮設住宅に限らず、一般住宅やらなんやら、建設業界の人は、数多く現地入りしている事と思います。
そんな業者さんの人が、うちのK部長と電話連絡をした時にに言っていたらしいのですが、
「被災地のパチンコ屋は連日大盛況」
とのこと。
「現地では実際に、瓦礫の撤去とか、復旧作業とか、ほとんどが、かけつけたボランティアの人とか、
応援に行った他の地域の人がやっていて、現地の人は、お役所からもらった義援金をパチンコに使って、
一日涼しいし、呑気なもんだ」
なんて言っていたそうです。
ここまで言ってしまうと言い過ぎでしょうけど、もちろん、必死で建て直そうとしている現地の方の映像を
何度も何度もテレビで見ていますし、非常に苦しい生活をしていることも知っています。
パチンコに入り浸っている方は、わずかな方でしょうと想像しています。
この話をしながらK部長が言ったことは、
「人間とは弱いものだ」
ということ。
ついつい緊張感がなくなって、サボったりもしているだろう営業担当者に向けて言った言葉です。
大変な時だとわかっているのに、
自分がやらなければならないのはわかっているのに、
今、やらなければいけないのはわかっているのに、
放っておかれると、ついつい、楽な方を選んでしまう、人間という生き物。
監督も、自覚症状はたっぷりあるんです。
弱い自分の方が、大きくはびこっているということ。
現場の職人さんも、同じ。
ついつい、楽をする事を考えてしまう。
効率よくやるのと、楽をするのとは、意味が違います。
自分に打ち勝つことこそが、自分もまわりも豊かにすることでしょうか。
「何がハッピーエンドかは、自分で決めるわ。」(by.映画「東京島」の清子)