仕事が終わったら、電話してと言う颯人の言葉をすっかり忘れていた私。








普通にアパートに帰って。







「ただいま~!お昼食べた?」







「俺、電話してって言ったよな??」







「あ~ごめん、ごめん!で、なに?なんか話あった??」










颯人は怒っているようだ。




多分昨夜の事だろう。。。。。。




でも、ここで私も引くわけには行かない。






「お前、俺の携帯出ただろ!」







「は?いつの話?」







「昨日の夜!」







「ん。。。はっきり覚えてないけど、もしかしたら寝ぼけて出たかも?」







「寝ぼけて?絶対嘘や!」







「で、それがどうしてん?」







「会社の子から電話が掛かってきて、女が出たって!







泣きながら電話して来たんやぞ!なんで人の携帯勝手に出るんや!」







「ふーん。。。。。







単なる会社の子が、なんで泣きながら電話してくる訳?







颯人、その子と付き合ってんの?







せやから、その子が泣きながら電話して来たって事か?」







「付き合ってるとかそう言うんやない!話をすり返えんな!







なんで勝手に出たか聞いとんねん!」







「だから、寝ぼけてたって言ってるやん?で、何がしたいん?」







「何がしたい?もう分かった!お前とはこれで終わりや!別れる!」







「分かった。じゃあちゃんと借金返してな!







大体今総額で1千万くらい貸してるから!」







「はぁ?そんなに借りてるわけないやろ!」







「まあ、嘘だと思うなら、これ見たら?私、あんたと違ってザルちゃうから!







貸した分はきっちり帳簿につけさせてもろてるから!」











私は颯人に貸した借金の帳簿を見せた。