颯人に帳簿を見せたら、顔色が変わった。
「俺。。。。こんなに借りたか??」
「貸してるわ!」
「これは??これは何で借りた??」
「それ、パチンコ行くからって持っていったやん?
横に全部、貸した時の状況書いてあるから見てみ?」
颯人は帳簿に釘付けだった。
そりゃそうだろう。
私も初めは「好きだから」の一心で、バイトもして借金返して。
だけど、颯人は自分の借金の癖に1円の支払いもしないで
元嫁と子供と遊んでいた。
私が稼いだお金を自分の金のように使っていた。
挙句、会社の女の子とおかしな事になってるし!!
何度か颯人と一緒にパチンコに行った事があった。
その時も、多分その女から電話が掛かって来てたと思う。
パチンコで勝って、その女や元嫁にブランド物のバックとか持って行ってた。
パチンコ代出してるの、私やけど(#`-_ゝ-)ピキ
許せるわけがない!
そう思った私は、しっかり帳簿につけていたのだ。
「これって、分割でお願いできひんか??」
「まあ、今の颯人に一括で返せって言っても無理なのは分かってるから
月にいくらって決めて返してくれたらいいから」
「分かった。。。。とりあえず、荷物は後で取りに来るから。。。。」
「荷物?荷物ってスーツとか?」
「ああ。。。」
「あのさ~。。。言いたくないけど、スーツだって私が買ったんよ?
それをまだ着るつもり?」
私は馬鹿にしたように言った。
「だって、それしか今は持ってへんから。。。。」
「分かった。じゃあ、適当に取りにきて。
但し、ここは私の家だから、私が居ない時に勝手に入んな!」
「分かった。。。。」
こうして颯人は帰っていった。
帰って行ったと言うより、出て行ったの方が正しいけど。
ホントはまだ好きで、別れたくは無かった。
でも、いつまでもどっちつかずで
「都合のいい女」で居るつもりは無かった。
まして、会社の子とおかしな関係になっているなんて。
そんな事、絶対に許せない。
だから、余計に颯人に酷い仕打ちをしたんだと思う。
しっぱを撒いて私から去って行った颯人だが。。。。。