颯人からの連絡がなかった私は、精神的にとても不安定だった。
仕事をしてても上の空。
やるべき事が分かっていても、全く手につかない。
「このままじゃ駄目だ。
今日は帰ったら颯人に連絡してみよう!」
そう決めると以外に気持ちが楽になった。
業務をこなし、さっさと帰宅。
すぐに颯人に連絡をした。
が、何度掛けても留守電に繋がる。
不安倍増。。。。。
すぐ近くなら会社の近くにでも行って。。。とか出来るけど、
車で片道3時間の距離を行く気力も無く。
とりあえず留守電にメッセージを残した。
「咲子です。仕事終わったら連絡ください。」
もっと気の利いた事を残せば良かったんだろうけど。。。
この時の私にはこれが精一杯だった。
颯人からの連絡が来たのは、私が留守電を入れたから3時間くらい後だった。
「もしもし?咲ちゃん??今仕事終わったよ~♪
昨日は連絡できなくてごめんね!!」
いつもの颯人の口調だった。
「昨日はなんで連絡くれなかったの??」
「この前元嫁のとこに行ったじゃん?
で、元嫁と元嫁母と話してて、そっち出発したのが朝方でさぁ。
寝ないで仕事行ったから昨日は仕事終わりにフラフラになって。。。
いつも仕事終わりに電話するんだけど、それも出来ないくらい眠くって。
ホントごめんな。心配した??」
本当だろうか??疑いたくもなる。
それでも平常心を装い
「そうだったの?お疲れだったね。それで何の話をしてきたの?」
「ん。。。。。子供の事とか、元嫁の今の状況とか?
それから俺の仕事の話とかかな。。。。。」
「そっか。。。。。元嫁、今どうなの?カレンちゃんは喜んだ?」
「それがさ~カレン久しぶりに会うじゃん?
喜ぶって言うより、恥ずかしがってさ。
お母さんだって言うのに、恥ずかしがるか?(笑)
元嫁は話聞くだけじゃ信用できないけど、あの彼氏とは別れたみたい。
今は毎日仕事行ってって感じらしい。
元嫁母もそう言ってたから、多分嘘ではないと思うけどね。」
「ふ~ん。。。。。それで颯人これからどうするつもり??」
私は核心に触れてみた。