シャーウッドガーデンは最初はオークラ系や日航系のごちゃまぜ料理で。
シェフの寄せ集めがそのまんまメニューになったようなビュッフェだったから。
ミラコスタのオチェーアノとは比較にならなかったが。
鯛のバプール(蒸し焼き)、牛肩の煮込み、
派手さはないが全体にレベルアップした印象がある。

中でもびっくりしたのはワインのレベルの高さだ。
ロートシルト男爵のプライベートリザーブなどは、フランスのワイン業界に強力なコネクションがあるソムリエ(上流騎士)が保証しないと、売ってくれないのである。

つまり、このレストランに置いてあるワインのレベルは、レストランそのものの勲章なのだ。

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これは帝国ホテルで聞いた話。
フランスのワイン業界はすごく保守的で、中国の富裕層が大金を積んでも、特別なワインは売らない。
しかし、帝国ホテルのソムリエがワイン騎士上位に連なり、醸造業の社交場で人間関係ができると、
そこで初めて「これを売ってあげよう」というオファーがくるのだと。
醸造業者も「このワインの真価が理解できない奴には売ってやるものか」と頑固なのだ。

ロートシルト男爵に認められたシャーウッドガーデンは一流レストランの風格となったのだ。