



kakkamax※
まるで捨て子だ。
玄関の前に置き手紙一枚で置き去りなんて‥
シンママさんたちのアメブロも多いけど、
どう考えるかな。。。
でもこの漫画の原作が掲載されたのは1937年。
第二次世界大戦の引き金になったナチスドイツのオーストリア併合が
1938年3月のこと。
もし『サウンド・オブ・ミュージック』の逆の立場で、夫がウィーンから出国できない状態。。。
それこそ最悪『アンネの日記』のアンネ・フランクのようだったら。。。
デューイの正式名Deuteronomyは旧約聖書モーゼ5書のモーゼの遺言書『申命記 TheBook of Deuteronomy』に由来する。
一般のスコットランド人(フォントルロイ家系)だったら、こういう名は選ばない。
ピューリタンだから、キリストの弟子名からとるはず。
ちなみにドナルドはケルト語圏のアイルランド・スコットランド出身者に多い名前でマクドナルドもそうだ。
伯父のフォン・ドレイクはウィーン出身で、まさにナチス併合のとき、アインシュタインやフォン・ノイマン(コンピューターの発明者)らとアメリカに亡命した学者の一人だ。
プロシアと違って、ハプスブルク皇帝はクルド系アルメニア人のヘルベルト・フォン・カラヤンの先祖(*)にも騎士爵位を授与したし、豪商ヤコブ・フッガーの子孫は伯爵家となり、今年、ナポレオンの子孫と結婚した。
ドレイクは英語名だが。
ドイツ語圏ではドラキュラになるから変名したのだろう。
ドレイクはオランダ語では「オスのガチョウ」に符合する。
ディズニー漫画にはこうした時代背景の人びとの悲哀がかくされている。
ハリウッドでは不朽の名作『チャップリンの独裁者』が制作公開(1940)された。
この漫画が真珠湾攻撃と関係していないことは救いだ。
時代は違うが、ジブリの『コクリコ坂から』も同じテーマだった。
でもドナルドおじさんはとてつもなくやさしい。
怒ったり叱ったりするが、
叩いたりはしない。
彼らの寂しさを一番よく受けとめてあげられる理解者は自分だと。
ドナルドおじさんは愛情深いのだ。
(*) 国土を持てなかったクルド系アルメニア人は中世から多くの難民を出した。
同じようにギリシャ・セルビア国境の山岳地にいたミコヤン(旧ロシアの名機ミグ戦闘機の開発者)、作曲家ハチャトリアンの先祖もクルド系だ。
なぜ、クルド人がマケドニアの山に?
アレクサンダー大王が古代クルド人の都市だったアルベラ近郊のガウガメラ原野に遠征して、占領後は兵力になるクルド人をギリシャに強制移住させたからだ。
アレクサンダーは殺戮を嫌い、虐殺はしなかった。
クルド人も民族の由来となる姓氏を捨てたりしなかった。
カラヤンの先祖ゲオルグ・ヨハネス・カラヤニスはトルコ軍のギリシャ征服で再び故郷を追われた難民の一人だったが、ドイツ・ザクセンのケムニッツ市に織物業を創業して一代で富豪になり、ハプスブルク皇帝の御用達商人にのぼった。
当時の貴族に愛用されたのはトルコから輸入されたダマスク(ダマスカス)織で、その国産化に成功したカラヤニス商会はまさに貴族に列した上で、宮殿で皇帝や皇族の身体に触れて採寸を許されたのだろう。
異民族の難民を才能によって貴族に。
大唐帝国で皇帝の秘書監に出世して李白杜甫と親交した安倍仲麻呂を思い出す。
クルド系の人びとはこういう誇り高い民族なのだ。
大和民族と上下はない。
埼玉県近隣のみなさんはぜひ彼らに敬意と隣人愛を示していただきたい。















