「いきなり!ステーキ」
存亡の危機

「株主の皆さんには、申し訳ないという気持ちと感謝の気持ちでおります」

3月26日の株主総会でこうコメントしたというペッパーフードサービス(東証1部上場)の一瀬邦夫社長。

それもそのはず、2013年に1号店を出した「いきなり!ステーキ」は、その後の過剰出店による業績悪化のあおりを受け、株価が最高値からおよそ20分の1以下まで下落しているからだ。


株主総会に出席したAさんによると、
「新型コロナウイルスで自粛が要請されている中、出席者は優に300人はいたと思います。多くの株主の関心は、『いきなり!ステーキ』をどう立て直すのか。それと、前日に発表したGC注記(継続企業の前提に重要な疑義が生じた状況)。自己資金が枯渇する中、事業立て直し、債務返済のため新株予約権で調達する予定でしたが、最低行使価格の666円を大きく下回ったため(4月8日終値=428円)、それもできていません。一瀬社長の息子さんで財務担当副社長の健作さんは、現在、調達予定の69億円のうち17億円を調達し、銀行や取引先と協議してあらゆる手だてを考えていると話していました」。

資金繰りができないとなると、「倒産」や「身売り」がよぎった株主も少なくないとAさんは話す。

新たな資金調達を模索する中、経営状況の改善や本社費用の削減などを行い、財務を安定化させるとのこと。
昨年44の業績不振店舗の撤退を発表。

今年も追加して30店舗の撤退を予定しスリム化を図っているが、外出自粛による来店者の減少で厳しさは増している。

「来店者を増やすために、ダウンロード数1400万人以上の肉マイレージ(いきなり!ステーキの会員システム)を通じたリピートの強化。それと、都心、ロードサイド、ショッピングセンターと客層の違う店舗で子供向け、廉価メニューなどによる差別化のほか、テークアウトやデリバリーも強化しているということでしたが、現状維持が精いっぱいではないかと思いました」(Aさん)


質疑応答では、株価下落で打撃を受けた株主の怨嗟の声がこだましたという。

「『含み損がボロボロ、ガタガタです』と涙声で訴える人、
『(買ったときに比べ)株価が6分の1になった』といった人などさまざまでしたが、多くの株主がペッパーで損害を出しているはず。
ただ、不振店舗の撤退などでウミを出しきり、資金繰りが成功しコロナが終息すれば、来期以降は多少光が差し込むのではという淡い期待もあります。
そのため、『買い増しをして応援する』と発言する人もいました」(Aさん)
[日刊ゲンダイ]




kakkamax※
オレは不幸中の幸い、医者からタンパク質の過剰摂取を禁止されたし。
株主優待も必要なくなったので。
いきなりステーキのアメリカ進出が失敗した時点で全株式を手放した。


そのかわりに、ちょうどジャガイモ不作の折り、[松茸香る極みだし塩]を出したポテトチップスの湖池屋の株式を評価して、さらに買うことにした。

そのとき、カルビー七割の市場シェアを三割増しで攻略した湖池屋の株も上がり基調で、安くなかったが。
いまやコロナウィルスの影響で、自宅待機のポテトチップスは需要が急進し、あちこちで売り切れが続出している。


何が当たるかわからないが。
湖池屋のチョイスはよかった(笑)