人生初の入院。 | あたま出版ブログ 禿頭席(とくとうせき)

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残暑お見舞い申し上げます。

今年は冷夏と言われていたような気がしますが、7月中旬以降は例年通りの猛暑です。

 

そのような中、実は1週間ほど入院していました。

学生時代の友人達の集まりがありSNSで参加者を募集しでいましたが、ちょうど入院中なので断念しました。

 

病名は扁桃腺炎です。子供の頃からしょっちゅう扁桃腺を腫らしていてよく風邪を引いていました。成人してからもずっと。ほぼ毎月、多いときは月に数回調子が悪くなることもざらでした。

これまでいくつもの医師に診てもらいましたが「扁桃腺が腫れてますね」としか言われず、そんなものか、まあ体質なんだろうと思っていました。仕方ないと。

ところが、数年前からのかかりつけ医から「手術したほうがええで」と言われ、そんなに悪いのかと初めて知ったのでした。とはいえ、仕事の都合で入院したくともなかなか休めず、2年ほど先延ばしにしていたのでした。

そして今年の5月頃、かかりつけ医から「手術するんやったら夏がええで。扁桃腺を切った後はしばらく風邪を引いたりしたらあかんから。そろそろどうや?」と言われ、入院を決意したのでした。

とまあ、たいそうな書き方ですが、大阪市内の病院に入院し、扁桃腺を切除する手術をしてもらいました。私の扁桃腺はかなり大きく気管が狭くなっているほどで、切除するとぼろぼろになった肉片がいくつもあったそうです。

 

話は少し変わります。子宮頸がんの原因といわれるヒトパピロマウイルス(HPV)が咽頭がんも引き起こすリスクがあることが最近の研究で明らかになるつつあります。https://medical.jiji.com/topics/959

今回の手術では扁桃腺を切除すると同時にHPVウイルスに感染しているかどうかも検査してくれることになりました。もし感染している場合、数年から十数年後に咽頭がんになる可能性が高まります。しかし、これを予め知っていればワクチンの接種によって癌を未然に防ぐことが出来る可能性が高くなるのです。

現在複数の病院で共同研究を行なわれており、私の扁桃腺は研究材料として役立てていただけることになりました。ラッキーです。

 

担当医いわく「扁桃腺の手術はたいてい子供の頃、夏休みとかにするもので、成人では20代くらいが多いです。柿本さんの年齢では扁桃腺炎を発症した回数が非常に多く患部が大きくなりすぎています。なので出血リスクが高いです。手術できる上限ギリギリです」と言われました。ちょっと怖いですね。

(やめとく?)と心の中の小悪魔が囁きかけるのを無視して(笑)、「大丈夫です。やってください」

ちなみに、扁桃腺炎は年に4回以上発症すると手術だそうです。私は年に10-20回、それを40年以上は続いています。

8月8日。人生初の手術。全身麻酔です。

あっという間に意識を失い、気がつくと終わっていました。

気がつくと、喉に違和感。出血して呼吸しにくくなっているのに気づき、慌てました。声は出ません。

麻酔が切れると喉に激しい痛み。そして出血。ティッシュに吐き出す鮮血。えらいことです。

手術に当たって、妻と息子、そして83歳になる私の母も来てくれました。麻酔から醒め、ベッドで朦朧とする私。妻子と母と少し話し、眠りに落ちます。

気がつくと私の顔のすぐ近くで洟を啜るような音、誰かが泣いているような。まあ、誰かと言えばわが家では定番なのですが、私の母でした。

手術とはいえ命の危険のない程度のものですから安心してくれれば良いのですが、どうやら私の眠っている顔を見て泣けてきたそうです。

少々大袈裟な母。涙で顔をくしゃくしゃにしています。

でも嬉しいものですね。心配してくれるということは。

 

手術の日の夕食は薄味のスープのみ。それでもひと口ずつ飲み込む度に喉が痛み顔をしかめてしまいます。小さな器に入ったスープを飲みだけで疲れてしまいました。

翌日からは細かく刻んだおかずとお粥。手術前は勢い良く食べ意識せず飲み込んでいた料理を前に思わず箸が止まります。(飲み込めるかな?)

 

ひと口ずつゆっくり慎重に、良く噛んで、そしてゆっくり少しずつ飲み込む。

飲み込む瞬間が痛く、傷口が開いて出血しないかびくびくしながら料理を口に運ぶのはしんどいです。

 

入院前は本をいっぱい持ち込み映画等も観ようと張り切っていましたが、手術後はずっと微熱が続き喉は痛むのでなかなか読めず、ベッドの上でうつらうつらするか点滴を刺しながらぼんやりするか、時間を問わず眠るような生活。

8月14日。台風10号がやってくる前日に、まだ万全ではないものの早めに退院しました。

医師は「術後1週間ならまだのた打ち回っている人もいますし食事も出来ない人も多いですよ」

ええ、私は2日目の朝食はほとんど手を付けられませんでしたが、昼食からはすべて間食。6日目からは「自主トレ」あるいは「居残り」と称して売店でパンやアイスを買って食べました(笑)

それでも入院1週間で3キロほど体重が減りました。

退院後の体調はというと、扁桃腺を切除した傷はまだあり出血のリスクも低くない状況です。微熱はありだるさは残りますが、喉の痛みはだいぶ和らいできました。鎮痛剤は必要です。

お粥ややわらかいパン。おかずも細かく刻んだやわらかい料理で熱くないものを少しずつ食べています。普通の食事が出来るようになるまでまだ数週間はかかるでしょう。

それが無事に過ぎれば、やっと扁桃腺炎の苦しみから解放されます!

「扁桃腺が腫れない生活」が楽しみです。