一年前の今頃は | 柿島伸次オフィシャルブログ powered by Ameba

一年前の今頃は

網膜剥離に苦しんでいたなぁ。


手術した右目はものがすべてのものが歪んで見えた。
鍵盤やギターが真ん中でグニャっと曲がって見えたのだ。
一番辛いのは家族の顔が今までの顔に見えない、ひょっとこみたいに見えるのだ、これは本当に辛かった。

 

Liveも5つキャンセルしてしまった。

大切な友人の結婚式で「楽しい人生」を歌う約束も果たせなかった。

左目は強度近視で乱視もあり極端に視力が悪く、その上網膜剥離あるあるの白内障が発症していた。
どちらの目も正しいものの捉えかたをしない時期だった。
不同視(ガチャ目)のひどいやつで視力の差がひどかった。
片方は歪んだ見え方で0.1、片方は乱視、強度近視、白内障で0.02くらい。

メガネが作れず、コンタクトができるようになっても視力が矯正できなかった。
両方の目が見えるようにするとものの大きさが違く見えるので、歪んだ0.1の方だけで視力を出し、片目だけで見る生活が11ヶ月続いた。疲れ目からくる頭痛もあった、疲れ目の目薬をちょくちょくささないとやってられなかった。

そして昨年11月に白内障の手術、白内障といってもひどくなはなかった、若い先生は数字を見てまだやるべきではないと言ったけど、年配の先生に両眼で見えない苦痛を相談したら「これはやりましょう、これでは生活ができない」とわかってくれた。

視力の左右差を同じにするために眼科医の先生の判断でやってもらった。
かくして両方の目が眼内レンズになった、水晶体じゃなくなったからピント調節機能はなくなったがなんてことない。
両目でものがちゃんと見えるありがたさ、目が普通に見えるってこんなに幸せなことだったのかと気づくことができた。

見え方の違いはメガネやコンタクトで調整すればいい、なんてことない、不自由なんかない。
眼内レンズは眩しいので色付きメガネが便利だ、どんな色がラクでみえやすいのか色々ためすのも悪くない。
グレー、ブラウン、ネイビーと三種類作ってみた、今メガネは安いのだ、半年間ならレンズも変えられるし。
今はメガネと言わずアイウェアというらしい、なるほど、気が楽になる、おしゃれと思えばいいんだ。

白内障を手術した目に1ヶ月くらいに飛蚊症が見えピカっと光りが見えた、光視症といって目の中に閃光が走る症状。
網膜裂孔だった、これを放っておくとまた網膜剥離になってしまう。
あの地獄の手術と2週間半のうつ伏せは絶対に嫌だ!すぐ病院にいってその日にレーザー手術、事前に網膜剥離をふせぐことができた。レーザー手術の関係か多少曇りがあるが平等にものが見える。

医学と様々な技術に感謝している。

 

58歳は57歳の時より元気だ!

 

やるぞ!