こんばんは🐢

連続テレビ小説『ブギウギ』第73回の感想です。


 

音符今回の主な登場人物音符

ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)


スズ子最愛の人 村山愛助(水上恒司)


マネージャー 山下達夫(近藤芳正)


スズ子の元付き人 小林小夜(富田望生)

サム・ブラウン (ジャック・ケネディ)


喜劇役者 棚橋健二(生瀬勝久)

―タナケン劇団―

田中(西村直人)

中村(曽我廼家桃太郎)


スズ子のUSKの後輩 秋山美月(伊原六花)

第16週「ワテはワテだす」

断るつもりが話の流れで、タナケンと共演することになったスズ子。この話を聞いた愛助は「最高の舞台になる」「期待してる」と興奮します。

喜劇王・タナケンとスウィングの女王・福来スズ子の共演は、エンタメを愛する愛助にとって、当然ながら喜ばずにはいられない出来事。"推しと推し"の共演と考えると、共感する人も多いかもしれません。共演して欲しくないパターンも無いとは言えませんが。


実際に会ったタナケンは、無口で何考えてるかわからへん、けったいなおっさん。映画とは別人(スズ子談)。

これも愛助に言わせると、舞台を下りたら無口で神経質な芸人はたくさんいるそう。

これは時々耳にすることがありますね。

愛助は喜々として応援しますが、スズ子は未だ気乗りしない様子。タナケンの印象が決して良いものではないので、気が進まない気持ちも分かります。


ある日、大阪からUSKの後輩・秋山が東京へやって来ました。スズ子の同期も、USKのみんなも無事なようです。ただ、戦争が終わってから和希ちゃんは家庭の事情もあり辞めてしまったそう。またしても家のことで……。

秋山が男役トップ、リリーが娘役トップとしてUSKを率いていこうと頑張っています。(この2人がトップなのは、ずっと変わらないのね。) 秋山が東京に来たのも、新しいダンスを習うためでした。

スズ子も秋山も戦争を生き抜き、それぞれの道で頑張っています。互いを励みにして前進しようと思える仲間がいるのは、どんなに心強いでしょう。

タナケンの舞台に出ると言ってしまって、スズ子はもう退けないですね。


スズ子が秋山を見送っていると、小夜ちゃんがサムと歩いている姿が目に飛び込んできました。見送ったはずの秋山を追い越し、小夜ちゃんたちを追いかけるスズ子でしたが、闇市で見失ってしまいます。

予告で秋山が驚いていたのは、このシーンでした。見送ってくれていた人が、自分を追い越して走っていったら、そりゃ吃驚しますねw


遂に迎えた、稽古初日。役者紹介が一通り終わり、タナケンから一言あるかと思いきや「ありません」。稽古が始まると、ほかの俳優(田中)には演技指導があるものの、スズ子には何も言いません。稽古終わりは「どうもしっくり来ない」と言って帰って行きましたが、本当に何を考えているのか。

良いも悪いも何も言われず、スズ子は不安だと思うのですが、田中は嫌味を言います。こういう時に、ぐっと堪えるスズ子は偉い。山下さんは褒め過ぎ?さすがに原節子は……でも、スズ子を思っての言葉なのかなとも思います。

スズ子は早口&棒読みかと思ったけど、昔の映画には、そういう女優さんもいたような気もするんですよね。とはいえ、スズ子は台詞を読み上げただけで、動きは挙動不審気味でした。


稽古の帰り、スズ子は闇市近くで小夜ちゃんとサムに出会します。

小夜ちゃんはスズ子が思い違いをしていると察し、サムを恋人と言います。付き人を辞めてから交際が始まったそう。現在は工場で住み込みで働いています。

スズ子は、そのうちアメリカに帰る時に捨てられると反対しますが、「放っといてくれ」とサムと共に去ってしまいました。

しっかり仕事を見つける小夜ちゃんって、凄いと思うな。それも東京で。付き人をクビになった時も、住み込みの仕事を見つけていました。

スズ子が思い違いしてしまうのも、闇市で聞いた"パンパン"(米兵を相手にした街娼)が大きく影響しているものの、心配しますよね。

小夜ちゃんは愛助のことをあんなに反対していたのに。サムは何か違うのだろうか。

スウィングの女王・福来スズ子のステージを観たことがあると言っていたサムも、長いつけまつ毛を付けていないスズ子が誰か分からないらしいのが、ちょっと面白かったです。


【画像:illustAC】