靴 | カケラバンクオフィシャルブログ「先の見えないこの時代で」Powered by Ameba

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ケニアの子供達に日本で使い古された靴を届ける日本人がブラウン管に映されていた。

アフリカ最大のスラム街にはトイレの概念もないから強烈な異臭が漂い、裸足で走り回り破傷風になっている子供達が沢山いた。

日本人の彼女は沈痛な面持ちで、子供達に接する。

はるばる遠い国から持ってきた誰もいならくなったお古の「靴」をあげて喜ぶ日本人。

お古でも何でもいいから物珍しい「靴」を貰って喜ぶ子供達。



で、


その靴がボロボロになった数ヶ月後に、誰が新しい靴を持っていくのでしょう?

履き慣れない靴を履いて、履かずに発症していた怪我とは違う新しい怪我をしたら、誰が治療しに行くのでしょう?

靴下が欲しくなった子供達に次は誰が届けに行くのでしょう?

靴を貰って嬉しいから、走り回って遊んで疲れ果てて腹ペコになった子供達に、昨日より多くの食事を誰が用意するのでしょう?

靴下もバンドエイドも栄養ある食事も用意されないのなら、
靴がない以前のままの方が、シアワセだったのかもしれないとさえ思ってしまった。

現在の経済政策、経済システムを作り上げて裕福になった先進国の人間が、
自分たちの取り分を減らさずに、最下層の人達を見て「可哀想」だから、有り余る中で残ったモノをあげて「優しさ」を感じているように見えるけど、違うのかな。


クーラーの効いた自分の部屋で、
俺はこんな事を書いては、誰かに又答えを求めてる。

「やらないよりはましでしょ」って以外の答えを又求めてる。


 ~桜井モトヤ~