カンパル攻略後、安藤連隊は1月5日、スンカイ南方に進出したが、トロラク北方約5キロの地点で敵の大反撃にあい、前進を阻止された。連隊は歩兵、工兵、戦車隊の共同作戦でスリムの大殲滅戦にはいった。歩兵は右方と左方のジャングルの中を、工兵と戦車隊は中央突破を狙って前進、敵陣地を一気に攻略した。戦闘は8日まで続き英国軍の発表によると、火砲161門、各種車両約700、装甲車84台を捕獲され、捕虜約千人を出した。しかし、日本側の被害も大きく、死傷者を出す激戦であった。この後第25軍の戦闘部隊は、11日、首都クアラルンプールを無血占領した。英国軍はすでに北の要塞、ペナンを12月19日ほとんど戦わずして放棄しており、残るは最南端のジョホールバル州だけだった。