恋心
戸惑い君の
目を避けた
僕へ優しき

君の声掛け


😸中学1年生の冬、山茶花

 の前で見かけた君を、僕

 はどんどん好きになって

 ゆき、自分の気持ちに戸

 惑っていた。いや、苦し

 んでいた。そんな時、君

 は僕に声を掛けてくれた。

 「私のこと、好き?」そ

 れは、決して君の思い

 上がりからでもなく、傲

 慢さからでもなく、僕の

 心の苦しみを察してくれ

 た、君の優しさからだっ

 た。控えめな君が、「私

 のこと、好き?」と僕に

 尋ねてくれるのに、どれ

 だけの覚悟が必要だった

 か、そしてその覚悟こそ、

 君の僕への愛だったと、

 君を深く知ってから気づ

 いた。



恋心

切なき響き

青春の

心のあざか

ただ陽炎(かげろう)か


😸恋心、その切なき響き。

 君とは、あれほど深く、

 強く、純粋に愛しあって

 いたのに、君の御両親と

 いう「炎」を、「潮騒」

 の「新治」のように飛び

 越えられず、心に青春の

 傷跡だけを残し、陽炎の

 ように消えてしまった。



恋心

今も君へと

続いてる

知ってもそっと妻

吾が手を握り


😸僕の恋心が今も君へと続

 いているのを知りながら

 も、そっと僕の手を握り

 寄り添ってくれる妻には、

 感謝している。君への思

 いに負けないくらい感謝

 している。