認知症の兆しが出てきたのは
わたしの父77歳と
主人の父77歳。
わたしの父は、まだ【物忘れ】の範囲におさまるかな、くらい。

年末にわたしの従姉妹が実家にお餅を届けてくれて、畑で取れた大きな大きなさつま芋を1本持って来てくれたの。
受け取ったのは父。
新聞紙に包まれたさつま芋を片付けたのも父。

三が日が過ぎた頃
父がそのさつま芋を茹でていたのだけど、
それを見た母が
「そのさつま芋どうしたの」と父に訊ねると

Kaka (わたし)が持って来たんじゃないか？
知らん、新聞紙にくるまって置いてあったけど、早く食べんと悪なるぞ。

って

それ、Aちゃんがお餅と一緒に届けてくれたんだよ、と、わざと父にでは無く
母にいいました。

父に「違うじゃん」とかいうとまた
話がややこしくなるんでね。

そんなふうな物忘れがしょっちゅうあります。

主人の父は、

大企業で戦ってきた戦士で
とても頭がよく、やり手で
本社のお偉いさんにまで上り詰めました。

75歳で退職し、
それから2年であっという間に
認知症が進んでしまったようです。

今でも毎日パソコンを開くのですが、
最初のパスワードを忘れてしまいます。
単に名字をアルファベットにしただけのパスワードを間違えて、ロックをかけてしまいます。
そのたびに、サポートセンターみたいなところに出向かなければならなくて、
義母さんがパスワードをパソコンに貼り付けようと試みたのですが、
「わしはしっかりしとる」と頑なに拒否するようです。

着替えをするのに、30分以上かかるようになりました。
着替えの順番がわからなくなっても
人に訊くことを嫌がります。

ようやく着替えたのに、
トイレに呼ばれ、
間に合わずに漏らしてしまいます。

髭剃りの刃の外しかたを忘れてしまい、
洗わないままずっとその髭剃りでいたそうです。

自分はまだきちんとなんでも出来るんだ、という強いプライドがあるので
今でもボランティアのガイドをやっているけど、
台詞をちゃんと言えているのかどうなのか、
わからないと義母さんが心配していて、
勿論車の運転もできないので、
義母が送迎してる状態。

ディサービスとか絶対嫌がるし、
認知症の治療もしたいけど、
絶対自分が認知症だと認めないから
病院に連れていくのは難しいと義母がこぼしていました。

ちょっと深刻な状況なのです。

✳️アメンバー申請をいただきました。
ありがとうございます。
アメンバーについて、に書いてある通り
アメンバーは、わたし個人の場所に使っております。誰にもお見せすることはありませんのでご了承ください。