第52回国家公務員合同初任研修が平成30年4月4日(水)から6日(金)までの3日間、内閣人事局及び人事院の主催により、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催されました。
 4月6日(金)に閉講式が行われ、梶山弘志(国家公務員制度担当大臣)が出席し訓示を行う。

 

 

 

 

 

 

 

52回国家公務員合同初任研修閉講式

梶山国家公務員制度担当大臣訓示

 

皆さん、こんにちは。国家公務員制度担当大臣の梶山と申します。4月、新しい年度となって、そして、合同の初任研修も終わり、いよいよ、社会人として、国家公務員として、一歩を踏み出す時期になりました。

今日の思い、いろんな思いがあると思いますけれども、皆さんの公務員生活の原点になる思いであります。今日の思いをずっと持ち続けていただきたいと思います。

一昨日、総理大臣からも訓示があったことと思います。今年は、日本が近代国家入りをした明治維新から、百五十年の節目の年に当たります。この百五十年の間に、様々な国難とよばれるような事態に遭遇をしてまいりました。しかし、その都度、先人たちが、知恵を出し合い、力を合わせて、それらを克服して、今に至っているわけであります。

その先頭に立って、世の中を牽引してきたのが、皆さんたちの先輩あり、志の高い国家公務員であります。皆さんたちもしっかりと志を持って、そして、この国を牽引していくんだという意識を持って、これからの公務員生活をがんばっていただきたいと思っております。

その上で、私から、いくつか、お話をさせていただきたいと思います。まず、一点目は、「自らのキャリアパスについてしっかりと考え、専門性を高め、その道のプロフェッショナルとなっていただきたい」ということであります。

人口減少社会に入りました。そして、少子化、高齢化という課題もあります。そして、生産年齢人口も、減少しております。一方で、AIロボットなどの技術も進展をして、労働の質が、大きく変わる時期でもあります。

皆さんが、行政のプロフェッショナルとして、しっかりと取り組んで、自らも、生産性の高い仕事が、これから求められていくわけであります。そういったことを意識しながら、研鑽を重ねていっていただきたいと思います。

そして、二つ目、これは、新しい時代になって、新しい働き方、自分の人生の過ごし方、しっかりと考えながら、自らの仕事に取り入れていっていただきたい。そして、働き方改革を我々と一緒に強く進めていっていただきたいということであります。

いま、内閣人事局において、働き方改革、ワークライフバランスの推進ということで、取り組んでおります。皆さん、だれもが、当事者となる可能性があるんですけれども、親の介護がある、そして、自ら、結婚、出産、子育て、男の人もそうですよ、結婚して、出産、子育て、これにやはり加わっていく、そういった時間の制約がある中で、与えられた仕事に対して、最大限の力を発揮できるような職場を作っていきたい。今の技術の革新の中で、皆さんの新しい感覚で、柔軟な感覚で、こういった働き方改革、自ら、実践をしていだく、これからの国家公務員の在り方というものを考えていっていただきたいと思っております。

人生百年と言われる時代となってまいりました。これまで、我々の時代もそうなんですけれども、官も民もがむしゃらに働く時代もあったんですね。でもそれでは、前に進むだけということで、様々な複雑な行政課題がある、自分のプライベートを充実をさせて、人と付き合ういろんなところに視点をあてて、そういった中で、解決の糸口が見えるものもあるといことであります。そういうことを含めて、意識をしながら、自分の生活を送っていただきたい、また、職場で働いていただきたいと思っております。

三つ目でありますが、国家のこと国民のことを考えながら、前例にとらわれず、そして、よく縦割りと言われますけれども、府省の枠にとらわれずに、しっかりと業務に邁進をしていただきたいということであります。

私くし、公文書の担当の大臣もしております。今、決裁文書の書き換えの問題がある、公文書の保存・保管の問題もあるということで、行政に対する信頼を損ねるような事態が、生じているということであります。国民の行政に対する大変厳しいものがあります。そういった中で、高い倫理観、高い責任感を持って、そして、先ほど申しましたように国家のため、国民のために、視点はそこ、国家のため、国民のために、私たちは働くんだと意識を持って、がんばっていただきたいと思います。

私、もう一つ担当が有りまして、地方創生の担当でもあるんですね。地方創生なんで始まったかというとですね、2008年から、日本全体が人口減少局面に入りました。1億2808万人をピークに、今度は、ジェットコースターの一番上から降り始まったことなんですね。これすぐには、止まりません。どこかで止めて、持続可能な社会を作らなければならない、そのためには、都市部東京一極集中だけでもだめ、地方も短くてもいい、細くてもいいから、柱を建ててもらうということで、1718の市町村に総合計画をたてていただいて、地方創生に取り組んでいるわけであります。

人口減少社会になって、このまま何も政策を講じなければ、2060年に人口は9000万人前後となる、そして、高齢化率、65歳以上の割合ですね、これも50%近いものになってしまう、そうしますとこの国の活力は失われてしまう、そうならないために、42年後、2060年に1億人を維持しましょう、そして、若い人たちもバランスを良くして、そして、増やしていきましょう。そのためには、結婚、出産、子育ての環境も整えていきましょうということで、市町村ごとの特徴を生かして、今、対策を立てていただいているところであります。2060年、42年後、皆さんの公務員人生の終わりの頃になるんですね。ですから、この課題はどの省庁に配属されても、しっかりと見つめて、皆さんが、公務員人生の中で、国民を牽引して、そして、次の世代にバトンタッチしていかなければならない課題であります。

ですから、しっかりとこのことを意識して、そして、駅伝のランナー、リレーのランナーではありませんが、次のランナーに襷をつなぐ、バトンをつなぐ、そういう意識を持って、日々の仕事に当たっていただきたいなと思っております。

たいへん大きな仕事であります、やりがいのある仕事であります。そして、大きな使命感を持って、責任感を持って、臨んでいただきたい。国民から見ると臨んでいただきたい仕事であります。

皆さんしっかりとそういう意識を持って、これからの40数年間、公務員人生の中で、日本の在り方を変えるんだ、公務員の働き方を変えるんだ、そして、その後も、持続可能な日本であるために我々が力を尽くしていくんだという思いでこれからの仕事に臨んでいただきたいと思います。

これから皆さんと一緒に仕事をしてまいります。

仲間として、よろしくお願いいたします。これからの皆さんのご健闘をお祈りいたしまして、私からの挨拶にかえさせていただきます。

おめでとうございます。