B-FLAT加地の駆け出し店長日記

B-FLAT加地の駆け出し店長日記

滋賀のライブハウスB-FLATのスタッフ加地が6年目にして突然PAに、8年目にして店長になりました。店長、PAとして感じる事、思う事を時々書きます。時々。

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久々にブログ更新します。
最近色んな人と音楽シーンについて話していると必ず出てくるワード。「CDが売れない時代」。
違法ダウンロードもその原因の一つですが、音楽データが簡単にコピーしてやりとりできることや、YouTubeの台頭、もちろん国内景気の長い低迷も要因の一つです。
だからといって世の中で音楽が聴かれなくなっているかと言うと、そうではないと思います。
CDを買わなくても音楽が聴ける時代になってきているということです。

「CDが売れない時代」はアーティストにどういう影響を与えているか?
まず、CDが売れなくなったことで、CDを売って活動資金を貯める、収入を得ることが難しくなっています。
そのため、国内・国外問わず、今までライブをしてこなかったアーティストがライブを頻繁にするようになってきています。
CDで稼げない分、ライブ・ショーをして稼ぐという、芸能界の原点「ショービズ」に回帰する動きが強くなり、ショーで集客できないアーティストは生き残れないと言われるようになってきています。
また、CDが売れなくなったことで、メジャー・インディーズ共に今までCDの売上で得てきた資金が減ってきていると言われています。
そうなるとレコード会社やレーベルは収入が減った分支出を減らす動きをすることになります。
つまり、アーティストにお金をかけにくくなってきているのです。
僕自身詳細にレコード会社やレーベルの内情を知っているわけではないので、色んな人と話して聞いた情報からの予測ではありますが、実際どこも苦労しているみたいです。
つまり、一昔前のように「メジャーでもインディーズでも所属できればお金をかけてくれて育ててくれて環境が一気に変わる」そのようなことは難しくなってきています。

かといってメジャーやインディーズでデビューする事に意味がないわけではありません。
アーティスト個人でやっていては繋がれないような人と一緒に仕事ができたり、メディアに露出したり宣伝したり、業界の専門家としてより良くするためのアイデアや情報をくれたり、レーベルの知名度でイメージアップしたりと、メリットはたくさんあります。

何が言いたいのかと言うと、「メジャーやインディーズに所属すればなんとかなる」という甘い思考は捨てた方がいいということです。
メジャーもインディーズも素材やセンスだけでデビューさせるなんていうのは博打みたいなものです。
アーティスト単独でそれなりに活動出来ている所にメジャー・インディーズが力を貸すことで活動がさらに広がる、という形が一番現実的です。
それに、事務所やレーベルも一概に大きなところがいいとは限りません。
会社も人間がやっていますので「合う」「合わない」があります。
いいバンドが大きな会社に入っても、歯車がかみ合わなければ売れないこともあります。
事務所やレーベルに所属するに当たっては「自分たちは何がしたいのか」「自分たちは何ができるのか」をよく考えた上で、自分たちのやりたいことと会社の得意分野・方針が合致しているか、一緒に仕事をすることに魅力を感じるか、を見極める必要があります。
つまり、アーティスト自身のセルフプロデュース能力が重要になってきます。

CDが売れにくい環境で人を集めて売上を上げる能力が求められているのです。
例えば、「CDをどうしても買いたい価値があるものにする(特典、デザイン、品質)」「CD以外の売れるものを売る(アーティストグッズ、物販、ファッションアイテム)」「ライブで集客して利益を出す」などが挙げられます。
グッズやCDはネット取引でも可能ですし、YouTubeやSNSを使って宣伝することは今や必須事項ですが、ライブハウスの人間としてはライブの特長として「ライブは現場に来てもらって音楽を聞いてもらって好きになってもらって物販を買ってもらってまた来てもらう」という音楽家のビジネスが全て一挙にできる場所であることを強調しておきたいです。

音楽で上を目指したい、音楽を仕事にしたい、と考えている人は「どうすればお客さんがチケット代以上の価値があったと感じてくれるか?どうすればまた来たいと思ってくれるか?」を真剣に考えてみてください。
「いい曲書ければお客さんはついてくる!」「お客さんが盛り上がるライブが出来てればお客さんはついてくる!」
その通りです。ただ、お客さんはついてきていますか?やれること全部できていますか?
人気のあるアーティストはそれを真剣に考えています。出来る限りのギリギリまで研ぎ澄まして、それでもまだ何かないか探しています。
もちろん、いいタイミングでいいイベントやいい人に出会えるかなど、運も関わってきます。
でも、「ここだ!」ってタイミングでいいライブが出来ないと運の持ち腐れになります。自分たちの事を好きになってくれる人がいつどこにいるかもわかりませんし。いつでもその時最高のライブができるよう心掛けましょう。
それに、いいライブをして人が集まってくるようになれば、自然と目立ちますので運を引き寄せることにもなります。

結論として、メジャーデビューを目指している人も、音楽で生きていきたいと考えている人も、いい音楽を作ることや自分を表現することはもちろんですが、どうやってお客さんを満足させるか、どうやってお客さんをもっと呼び込むかをもっと考えてみてください。
「いい音楽をやっていたら自然とお客さんがついてきて、気付いたらメジャーデビュー」なんてお姫様みたいなことを考えていても白馬の王子様が来るとは限りません。
自力で音楽を売り込めない人にはチャンスはやってきませんよ!

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知らない人も多いと思いますが、僕はベーシストです。今は活動中のバンドはしていませんのでたまにコピーバンドをするぐらいですが。中学3年からベースを始めて、高校3年間軽音サークルでの活動とベースレッスンに通い、某大学で某LRという軽音サークルでハードコアまみれになって、卒業後バンドしながらB-FLATで永遠に受付をやってて、バンドでアーティストとしてプロを目指すのを諦めてから、照明→音響→今に至る。です。ベーシストとしてはもう17年?になるのでしょうか。もはや半生です。

最近個人的にベースを教えて欲しいと頼まれて人に教える機会がありました。
僕自身、難しい事はできないベーシストなのでどこまで教えられるかな?という不安もありましたが、実際始めてみると教えることで自分の知識が深まるのを感じました。
今になって、レッスンを受けておいて良かったなと強く感じています。

高校の時に教えていただいていた先生は今も現役でプレーヤーとしても講師としても活動されているのですが、その先生のおかげで実のある知識と技術が身についたなと実感しています。
楽典知識はさわりだけ。あとはフレーズを弾きながら細かい表現方法やアレンジ方法、運指やフォームでミスを誘発しやすいポイントなどを解説付きで教えてもらいました。
「こうするもの!」っていうガチガチな知識じゃなく、「それもいいけどここに注意せなこーなる」とか「こうしたらこういう時に便利」って感じで教えてもらったことが今になってわかったりしてます(笑)

楽典知識をしっかりやる前に大学進学とともに忙しくなり通えなくなってスクールは辞めたのですが、楽典知識は主に高校の音楽の授業で学びました!(笑)
音楽史に比べて楽典は語学で言う文法変化みたいなものなので、かなり頭を使うのと淡々としているので授業中も爆睡者続出だったのですが、僕は普段やっている曲のコードの仕組みが解き明かされていくのが面白くて、他の授業よりはるかに真面目に勉強していた思い出があります。


正直に言って、楽典知識も楽器の奏法も、習わなくても良い音楽は作れます。
THE BEATLESが譜面を読めなかったというのも有名な話です。
RADIO HEADのトム・ヨークも「音楽教育を受けた人間には僕たちのような音楽は作れない」というような発言をしていたそうです。
実際バンドマンで楽典の事をある程度でもわかる、という人の方が少数派ではないでしょうか。
知識や技術を学んだばっかりに、その王道の中で小さくまとまってしまって抜け出せない人もいます。
では何のために学ぶのか?


僕が思うのは、共通言語としての楽典と、表現のツールとしての技術は学ぶ価値があるということです。
楽典を知っていれば、楽典を知っている者同士、少ないやり取りで多くの情報を交換できます。
また、楽典は過去の音楽家たちが快い音楽を作るために失敗や試行錯誤を重ねて積み重ねてきた知識です。
音楽を作る過程で「何かがおかしい」となった時に先人の知恵が道しるべになることも多いでしょう。
技術というのも、先人がある表現をするために生み出してきたもの、無駄を無くしてより演奏の表現の純度を高める、怪我を防止するためのものです。
つまり、「音楽がしたいのに、今自分が音楽のために何をすればいいのか分からない」という人や、「音楽的に問題を抱えていて解決方法が分からない」という道に迷った人のナビゲータとして、転ばぬ先の杖として、知識と楽典は有用だということです。

僕自身、レッスン、と言うほどの大掛かりなことは出来ないかもしれませんが、ベーシストの「メンテナンス・カウンセリング」くらいは出来ますので、お悩みの方は声をかけて下さい。

他にも「○○の楽器のレッスンをしてほしい!」「○○の楽器のレッスン教えられますよ!」なんて方もおられたら声をかけて下さい!

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「オリジナリティーとはなんぞや?」オリジナル曲を作ってライブする人たちは一度は立ち止まり考えることだと思います。
ステージに立ち、自分を見てもらうからには自分らしさを見て欲しい、自分を評価してほしい、自分を受け止めて欲しいと思うのが表現者ってもんです。

しかしながら、お客さんやアーティスト仲間、関係者の人から「○○っぽいね」とか「ありきたりだね」と言われることは一度ならず皆さん経験があると思います。
そこで悩むわけですが、気をつけて欲しいのは
オリジナリティー≠誰かのまねではない
ということです。
誰のまねでもないということは、何もないところから何かを生み出す、無から有を生み出すということになってしまいます。
神か!


音楽には理論というものがあります。
音階や和音や拍子など様々なルールがありますが、それは先人達が「こうやったら気持ちよかった、美しく聞こえた」という経験や知識の集積で作られた”先人の知恵の結晶”です。
もちろん皆さんチューニングしてコード使って4拍子なり3拍子なりで演奏するわけですから確実に誰かの真似をせざるを得ません。
これは極論ですが。


音楽の構成要素というのは大雑把に、『リズム』『メロディー』『言葉』の3大要素で出来ていると言えると思います。
その3つの要素を配置し組み合わせて行くことで曲が出来るわけです。
勘のいい人は気付いたかもしれませんが、その組み合わせ方次第でオリジナリティーが生まれるのです。

ただし!ここで「それなら誰もしたことの無い組み合わせをすればいいんだ!」と思った方!それは間違いではありませんが正解ではありません!
よくある落とし穴なのですが、あえてセオリーや理論を無視して普通ならいかない方向にリズムやメロディーや歌詞を導いて、聞いたことの無いような曲を作る人がいます。
一度冷静にその曲聞いてみてください。
聴いてて気持ちいいですか?
音楽理論やセオリー、王道や名曲と呼ばれる曲は、過去からその当時の名人・達人・天才などと呼ばれてきた人たちが、「どうすれば聴き手を気持ち良くできるか?」ということに対して必死で向き合って築き上げてきたものです。
それを無視し続ければ気持ち悪い方向に向かってしまうのは当然ともいえる結果です。
もしかしたら奇跡的に素晴らしい曲が生まれるかもしれませんが、それは奇跡ですので奇跡として受け止めましょう。


「じゃあどうしろって言うんだ!」といい加減焦れてきた方もいると思います。
まずは焦らず誰かの真似をしましょう。
「えっ?オリジナリティーは?」と思うでしょうが焦らず。
誰かの真似が出来るようになってきたら他の人の真似もしてみましょう。
つまりたくさんの人の真似を出来るようになるのです。
人によって好きなアーティストやジャンルの傾向ものめりこむ深さも違うと思います。
積み重なっていけばいくほど、その人にしかない真似の比率になっていくのです。
オリジナリティー≒たくさんの誰かの真似のブレンド比率
と考えて良いと思います。

先輩たちに言われたことがあるかもしれませんが、オリジナルをする上ではコピーをなるべくたくさんしておいた方がいいのです。
俗に言う「引き出し」ってやつがどれだけあるかが、その人の音楽家としての懐の深さに繋がるのです。

もちろん誰の真似でもないオリジナルに近いものも存在します。
それは先述の奇跡的なものもありますが、基本的には色んな音楽を聴いて色んな人の模倣をしてその先に見えるものだと思います。
道を知らない人が誰も通ってなさそうな場所に踏み込めば迷子になり遭難するだけです。
道を知っているからこそ、道の外れ方が分かるということです。
「ここは通れそうだけど誰も通っていないんじゃないか?」というのが新しい発見のきっかけなのではないでしょうか。


結論としては、オリジナリティーに近道はありません。
学校に行って教育を受けるでも、独学でやるでも、それぞれだと思いますが、自分なりに“音楽を深く掘って”みてください。
オリジナリティーを見つけられるかどうかはあなた次第です!

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