あなたはいつも何を考えているのでしょうか? 【思考パターンと姿勢の関係】
【あなたの「思考パターン」が 姿勢(重心)に影響している】思考パターンとは、普段考えていることや、考え方の道筋、思考回路です。例えば、よく言われる思考パターンとしては、コップに水が半分入っているときに、「半分もある」と考えるか、「半分しかない」と考えるか、です。あなたの「思考パターン」が姿勢に影響を与えていると言ったら、驚かれるでしょうか?考えていること、「思考パターン」で姿勢が変わってくるのです。また、ここがすごく重要ですが「姿勢」を変えると、「思考バターン」が変わります。「思考パターン」と似たものに「感情」がありますが、それとは別ものです。「感情」が姿勢に影響することは経験して気づいておられると思います。例えば、うれしいときと、悲しいときは姿勢が違います。単純に言うと、うれしい時に顔は上向きです。反対に悲しいときは、下を向いてしまいます。今回は、この「感情」ではなくて、「思考パターン」についてです。普段、どのように「物事を考えているか」ということです。これは、ほとんど無意識に「反応」していて、「潜在意識」の領域です。反射的にその「考え方」の道筋をたどって思考しています。この「思考パターン」にもいろいろありますが、一番大きく姿勢(重心)に影響を与えるのが、「意識していること」が「時間軸」のどこにあるか、ということです。言い換えると、「思考の出発点」が、現在、過去、未来のどこなのか、です。簡単に言うと、未来に意識が行く場合は、まだ来ぬ未来に恐れを基準にして考え始めます。こうなったらどうしよう、というのが多いです。過去に意識が行く場合は、体験や記憶を基準にして考え始めます。また、こうなってしまうのではないか、というのが多いです。現在に意識がある場合は、事実をそのまま事実として考えます。この3つの思考パターン(未来・現在・過去)で姿勢(重心)が変わってしまうのです。どのように重心が変わるのでしょうか?まず、「現在」に意識がある方は、重心の位置が身体の真下にあります。意識が「未来」や「過去」にある方は、身体の前に重心があって前重心になっています。それは、意識が現在の「今いる地点」から「未来」や「過去」に行くと、体自体もぐぐっと「今いる地点」から実際には行けない「未来」や「過去」に行こうと「前のめり」になってしまうのです。「気持ち」に「身体」が引っ張られるのです。「しなければならないこと」「したかったこと」などの気持ちが、体を前に引っ張るのです。短距離競争で、スタートラインに立ってスタートの合図を待っているのと同じ状態です。「前に行く」気持ちによって、ぐっと前のめりになるのに似ています。「未来」も「過去」も「前のめり」状態の、「前重心」になってしまいますが、更に、「未来」は右に、「過去」は左に重心が行きます。これには、「眼球」と「思考」の関係が影響しています。心理学では、良く知られたことですが、「未来」を想像しているときは、目(眼球)は右側に行きます。「過去」を思い出しているときは、目(眼球)は左側に行きます。また、眼球の動きと体重(重心)の移動にも関係があります。眼球が移動した方に、体重(重心)が載るのです。キーワードは、「眼球」です。「眼球」と「思考」。「眼球」と「体重(重心)」。眼球を介して、「思考」と「体重(重心)」がリンクするのです。「未来」に意識がいくと、眼球は右側にいくので、重心は右に寄ります。身体は、右斜め前に傾いて、「右斜めに前のめり」になっています。反対に、「過去」に意識がいくと、眼球が左側にいき、重心は左に寄ります。身体は、左斜め前に傾いて、「左斜めに前のめり」になっています。つまり、意識が現在になく、未来をおもんばかっていると体重が右斜め前になり、過去にとらわれていると体重は左斜め前になります。話を思考バターンに戻すと、「思考パターン」の出発点が、「現在」か、「過去」か、「未来」か、で考え方や行動が決まってしまいます。なぜなら、「考え」の出発点が違うと到着点である「行動」も違うからです。では、自分の無意識の「思考パターン」を知るにはどうしたらいいのしょうか?普通に考えると、これはなかなか難しいと思います。なぜなら、自分を客観的に見ることは難しいからです。しかし、無意識にしている自分の「思考パターン」を簡単に知る方法があります。それは、自分の「姿勢」をみればいいのです。姿勢によって自分のパターンを知るには、自分の「後ろ姿」を見るとよくわかります。後ろ姿を直接見ることができないので、身近な人に自分の立っている後ろ姿の写真を撮ってもらってください。後ろから見て、右斜めに前のめりになっている場合は、「未来」に対して「不安」や「しなければならないこと」にとらわれています。思考の出発点は「未来」から。下のように「右斜め前」の重心です。左斜めに前のめりになっている場合は、無意識に「過去の出来事」にとらわれています。「またこうなるのではないか」と。思考の出発点は「過去」から。下のように「左斜め前」の重心です。つまり、思考パターンが「未来」に意識が行く方は「重心」が右斜め前になって、右斜めに前のめりに,、「過去」に意識が行く方は「重心」が左斜め前になって、左斜めに前のめりになっています。ここで、冒頭に書きましたが、とても重要なので、もう一度書きます。姿勢を変えるとメンタルが変わると以前書きましたが、姿勢を変えることで「思考パターン」も変えることができるのです。「思考パターン」が変わると「考えること」が変わります。考えることが変わると「行動」が変わります。「行動」が変わると、「未来」が変わっていきます。では、どの「思考パターン」が一番いいのでしょうか?それは、今、「現在」にいることです。未来を心配することなく、過去にとらわれることなく、「今」を味わい、感じることが一番、いい状態です。この状態が心身ともに、安定しています。これは自分自身も安定していますが、第三者にもこの「安定」感が伝染します。第三者に「安心」と「心地よさ」を感じさせます。自分も変わり、周りも変わります。「思考パターン」を「現在」にするには、「重心を身体の真ん中」に持ってくることです。この「重心を身体の真ん中の持ってくること」は、瞑想や呼吸法と同じ効果があります。瞑想は、意識を過去や未来から「今現在」にもってきます。いろんな雑念・想念は意識が過去や未来に飛ぶことから生まれます。呼吸法は、自分の呼吸に意識を集中して、過去や未来に飛んでしまう意識を「今現在」に持ってきます。それにより、心身共にリラックスして安定してきます。「重心を身体の真ん中に持ってくる」ことも、重心を真ん中で感じることで意識を「今現在」にもってくることができます。更に意識せずに呼吸が深くなるので (これについてはまた別の機会に)、心身共にリラックスできるのです。「重心を身体の真ん中に持ってくる」ことは、「瞑想」と「呼吸法」を合わせた効果を発揮します。そして、重心を身体の真ん中もってくることは、慣れると10秒ほどでできるのです。とても気軽で場所も選びません。電車に載っていても、オフィスにいても、キッチンに立っていてもできます。「重心を身体の真ん中」にもってくるには、以前、書いた「足元を見るワーク」をすることです。(ここをクリックすると、参照できます。)そして、もう一つ。『つま先』の向きが重要になってきます。次回は、「つま先」の向きの説明を書きますね。ぜひ、一度自分の後ろ姿を写真に撮ってみてください。後ろ姿には、「素」の自分が出ます。あなたの「思考パターン」は3つのうちのどれでしょうか?