コロナウイルスの収束はまだまだといったところですが、今回の一件で経済的に苦しくなる方が増えるのは間違い無いでしょう。

そういった時に真っ先やる事の1つに『節約』があります。題には既に『ポジティブな節約』と書いてあるように、節約にはポジティブなものとネガティブなものがあります。



まずはより一般的な『ネガティブな節約』からご説明します。ネガティブな節約とは我慢する節約です。娯楽の費用を削ったり、食費を削ったり、よくやる節約です。これは我慢を伴い、心情としては苦しいものです。本当は欲しいものをあえて手にしないということは、欲求が大きい人間にとっては辛いものです。
一方のポジティブな節約というのは『自分でやる』というタイプの節約です。「買ったり利用すると費用がかかるが自分たちで作ると費用がかからない、あるいは抑えられる」というものです。このポジティブな節約はネガティブな節約と違って我慢をするわけではありません。誰か作ったものや提供している物を自分たちで賄うわけですから、節約する前の生活とあまり変わりません。もちろん、物を作ったりする際には時間と労力は必要ですし、プロが作ったものより完成度は低いかもしれません。ただ、使えるということに変わりはないし、慣れてこればプロ並みのものに近づいて行きます。
 
少し前からDIYであったりオフグリッドが流行りだしているのは自然な流れです。これらはポジティブな節約であり、これからもどんどん流行るでしょう。では、なぜそうなるのか?それは『真の自立』に繋がるからです。
私たちは大人になる、社会人になることが自立している事だと勘違いしているわけです。しかし、大人だろうが社会人だろうが、不況になって経済が悪くなると給料が減ったり職を失ったりして、どうにもならなくなるわけです。なぜそうなるのかというと経済に依存しているからですね。本当に自立しているならお金とか不況なんて関係ないわけです。結局多くの人が経済に依存しているという事です。
その中でポジティブな節約がどういうキッカケを生み出すかというと、経済からの自立です。「自分たちでやる」という意識があれば、ちょっとばかり経済がおかしくなっても「じゃあ、あれとこれは自分たちで作ろうか!」と意識転換できます。そして、不況だからと不安になったりする事が減ります。
このポジティブな節約から生まれる意識転換は経済からの卒業を意味します。多くの人がこの意識転換を経験すると世界はいやでも変わってしまいます。オフィスに行ってパソコンと睨めっこするような仕事に意味を感じなくなるし、そもそもお金なんているのか?となってきます。そこまで来ると良いとか悪いは関係なく、世界は変わってしまいます。
と言っても、いきなり食料から電力から全て自分たちで作り出す事は難しいでしょう。そこで、もし興味があるならベランダや庭でニンジン一本育ててみたり、ちょっとした家具を買わずに作ってみたりすることから始めればいいでしょう。徐々に慣れさせればどんどん発展していくものですから。
 
不況というのは不思議なことに定期的にやってきます。なぜそうなっているのかというと、表向きは「不況になれば儲かる人がいるから」というのが理由ですが、裏のメッセージとしては「皆さん、この社会でいいんですか?」という問いかけがあるわけです。これは常に起きていることです。歴史を見てみると、とあるキッカケから社会がガラリと変わることが頻繁に起きています。そして今も転換期にあるわけです。この転換期を経験できるというのは大きな成長に繋がります。転換期を経験するという事は『精神の死』
を経験する事であり、非常にレアな体験です。これは誰もが最も欲している経験の一つでしょう。詳しくはまたどこかで。