つい最近、「今までの人生で後悔してることある?」と聞かれました。正直、特にないのですが、あえて答えるなら学校へ行ったことです。もちろん、いいクラスメイトに巡り会えましたし、先生や部活なんかの思い出もあっていい経験だったのですが、どうも習ったことがまずかった気がします。

 

 

 

◇地球温暖化の原因は不明

 

私は大学で地球環境について学びました。高校生の時に図書館である雑誌を読んでから、「地球と動物を守らなくては!」と思うようになり、そういったことを学べる学部・学科へ進学しました。

ところが、入学して数カ月経ったとある授業で、先生がおもむろに「地球温暖化の原因が二酸化炭素だと思ってる人どれくらいいるの?」と尋ねました。私を含めてほとんどの学生が手を挙げましたが、先生は「まあ、どう頑張って見積もっても二酸化炭素は地球温暖化全体の原因の10%くらいしか占めてないかな。」と言われました。これは私の大学生活の中で一番の思い出ですね。笑

 

学生や研究者は「二酸化炭素は地球温暖化の原因だ」と、決めつけて研究を進めます。誰も「そもそも二酸化炭素が空気を温める効果なんてあるのか?」なんて疑わない、あるいは見て見ぬふりです。

正直のところはっきりした原因が分からなのが現状です。しかし、学者は「地球がよく分からないけど暑くなってま〜す。」なんて言えないのです。適当なこじ付けがしやすい二酸化炭素にとりあえず濡れ衣を着せているわけです。

 

二酸化炭素と全く関係のない、温暖化を引き起こしているであろう原因はいくつかあります。その中で、個人的に一番もっともらしいと思う原因が、太陽活動と歳差運動の組み合わせです。

地球は倒れかけのコマのようにクルクル回っていて(詳しくはこちら)、これを歳差運動と言います。歳差運動をすることで太陽と地球の距離が近くなったり遠くなったりします。太陽との距離が少しでもズレると地表の温度はかなり違ってきます。それに加えて、太陽は不定期に活発に燃えたり静かになったりします。歳差運動で太陽と地球の距離が近くなり、しかも太陽活動が活発になれば地表の温度もかなり上昇します。逆に、太陽と地球の距離が遠い時に太陽活動も弱まれば大氷河期になります。このように不定期な自然現象で地球が暖かくなったり寒くなったりしていると考えられます。

 

◇ザビエルはただの誘拐犯

 

私は学生生活を通して歴史が一番嫌いな教科でした。理由は、昨日起きたこともまともに伝えられない人間が、何百年も何千年も前の情報を正確に残せているとは到底思えなかったからです。そんな曖昧な情報にも関わらず、覚えることはやたらと多いのが歴史だという科目です。そして、それは満更(まんざら)でも無さそうです。

 

数年前にヨーロッパでとある遺物が見つかりました。それは500年ほど前の奴隷の売買記録のようなものです。普通なら特に珍しくもない遺物ですが、その時は違いました。何が珍しかったかというと、500年前のヨーロッパで日本人が奴隷として売られていたのです。当時は鎖国こそまだしていなかった日本ではありますが、日本という国はヨーロッパからすれば未知の国、幻の国でした。家から城から全てが黄金で出来ている国として噂され、ジパングと呼ばれていたのは有名な話です。そんな時代になぜ日本人がヨーロッパにいて、奴隷になっていたのか。そういった記事が出回っていたのが2、3年前のことです。

 

どうやら、発見された売買記録をたどってみると、フランシスコ・ザビエルなる宣教師が日本人奴隷の販売に関わっていたそうです。そう、あのザビエルです…

みなさんご存知の通り、ザビエルは日本にやって来てキリスト教の布教活動を行った人物です。

彼とその仲間らが布教を行う中で、キリスト教に改心する日本人たちが多く現れました。そういった人たちにザビエルら宣教師は、「ヨーロッパに宗教留学すれば本物の教会に行けるし、本物のマリア像だって見れますよ!」とそそのかし、そのまま連れていってしまったようです。連れて行くといっても、当時の日本人たちは純粋に本物のキリスト教に触れたいと思っていたので、簡単に連れて行くことができたのです。先述の通り、ヨーロッパでは日本人は幻の国の住人でした。よって、高額な値段で売れたようです。

そんな中で、次々に人々がヨーロッパへ渡り帰還しないと幕府まで知らせが回るわけです。そして調べていくと怪しい宣教師が日本人を拉致していることがわかり、豊臣秀吉が禁教令(キリスト教禁止)を発令するという、ここからは教科書に載っている通りです。

 

ちなみに、日本人でもキリスト教を信仰している人たちは厳しい弾圧を受けました。いわゆる隠れキリシタンですね。表向きは、幕府が国の統一をより確実にするために他の宗教を排除しようとしたと言われています。それはそれで事実でしょう。一方で、もう一つの背景として、日本人の中にも日本人の拉致と奴隷販売に協力して金品などを受け取っていた者がいたようです。そういった人たちを炙り出すという意味でも踏絵などが行われていたのでしょう。そう考えると「秀吉は日本人を守ろうとしただけじゃないの?」とも思えてきますよね。

 

 

◇この世で最も小さい単位は原子じゃなくて素粒子

 

理系の人間だったもので理科系の話に偏ってしまいますが、私に限らずすごく重要な問題です。

 

「この世にある全ての物を分解していくと最後には絶対にもう分けることができない状態になります。それが原子です。」。私は中学と高校で確かにそう習いましたし、教科書にもそう書いてありました。しかし、これは全然違って、原子はまだ分解できるのです。絶対にもう分けることができない状態は素粒子です。素粒子という小さな粒が数個集まって原子を構成しています。

興味ない方からすれば「どっちでもいいじゃんw」と思われるかもしれません。が、真剣に学びたい者からすれば大迷惑です。「人は頑張って羽ばたいたら空を飛べるんだよ」並みの嘘です。

 

それでは何がそんなに違うのかというと、原子までは私たちの常識が通用するのです。1+1=2 の世界です。一方の素粒子になると1+1=2 ではなくなるのです。ある意味で、素粒子が引き起こす現象はあの世とこの世、見える世界と見えない世界のちょうど間の出来事を見せてくれるのです。実際に、原子と原子をくっつけても合体するか一部が合体するか、当たり前のことしか起こりません。しかし、素粒子と素粒子をくっつけようとすると大量の素粒子が出現します。全く同じ大きさの小さな粒をぶつけると、ぶつけた粒と同じ大きさの粒が急に何十個も出現するのです。1+1をすると答えが52になってしまうのです。

これ自体おもしろい現象なのですが、私はこの現象以上に素粒子について知る意味があると思います。それはまさしく1+1=2 ではないと気付くことです。これは大きな気付きで、1+1=2 ではないとなると、他のことに関しても「これ本当なの?」と思い出します。自分であーだこうだ考え始めるキッカケをくれるのが素粒子であり量子力学なのです。その素粒子にいっさい触れなかった教科書は一体なんだったのか…

 

 

 

 

いかがでしたか?今回は普段とは少し違った切り口で書いてみました。数えだすとキリがないくらい「あの時間はなんだったのかな~」と思う学習生活でしたが、なにも教育批判をしたいわけではありません。そして、エコ活動をやめてほしいわけでも、キリスト教を嫌いになってほしいわけでも、量子力学を学んでほしいわけでもありません。ただただ、自分で考えて頂きたいのです。

知らず知らずのうちに私たちは自分で考えてるつもりになっています。

大学でさえ、二酸化炭素が温度を上げることが前提で学習や研究が進みます。しかし、本当に地球温暖化について考えるなら、二酸化炭素はそもそも温度を上げる効果があるのか?について考えなければいけません。

 

自分で考えてるようで、誰かの答え、何かの前提に乗っかって物事を思考しがちですね。

 

 

 

KAITON (フリーライター)

高校で人生最大の絶望を経験。それをきっかけに視野が広がり始める。世界を知る中で、現代社会の限界に気づき、精神世界に人生の本質を感じる。一度は就職活動をするものの、また新たなるチャレンジ、内定を辞退し、本当の自分の人生を歩み始める。

コラム発信への想いは、こちらにて紹介しています。

 

 

 

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