7年前のことです

ある日、野良猫が御勝手口に座っていました


戸を空けても逃げません

薄汚れた猫はたぶん大人の猫


かつおぶしご飯をあげたら完食してどっかいきました


次の日もやってきます


またかつおぶしご飯をあげました


しかし、不思議なことがあります


家にはモモという犬がいて、絶対咆えるはずです


しかし咆えません


だんだん調子づいた猫ははなかつおだけしかたべなくなり


わたしは猫缶をやりました


いつしかモモとも仲良くなり


いっしょに寝たり、散歩についてきたり


モモのご飯を一緒に食べたりしてました


野良のためにか


家には入ってきませんでした


名前をぶちにきめて、モモと一緒に飼いました


その後あたしは妊娠して入院


直後にぶちは隣のおばさんの家の屋根裏で子猫を生みました


おばさんは始末しようとしたそうですが


妊娠中のあたしに祟りがでたら困ると


毎日屋根裏でえさやミルクを子猫が巣立つまでやったそうです


ぶちはモモとのんきに暮らします


寒い日は寄り添って


2匹が日向ぼっこしてたりもします


入院しているわたしに旦那が写真をくれました


仲良しの2匹


それはいきなりの出来事でした


ぶちのお腹が大きくなったとのこと


そして近所でも有名な猫嫌いの人の家で子猫を生んだこと


怒ったその人は遠くに捨てにいったこと


避妊してやってない私が悪い


ぶちはどうしてるだろうか


寒くはないだろうか


お腹はすいてないだろうか


子猫は


もう遅い


もうぶちは2度と帰ってきませんでした


あんな猫はもういないとおもいます


ごめんね、ぶち