近年、台風の勢力が増しており、「ちょっとした雨風」と油断していたら大きな被害に…というケースも増えています。特に日本では、夏から秋にかけて台風が頻繁に上陸するため、事前の準備が被害を最小限にとどめる鍵となります。
今回は、「台風が接近している」と分かったときにすぐ行うべきことを10項目に分けてご紹介します。この記事は前編として、まずは5つの行動を詳しく解説します。

【1. 窓や雨戸の補強】
強風で飛来物がガラスに当たると、窓が簡単に割れてしまう危険性があります。
雨戸がある場合は必ず閉め、ない場合は窓ガラスに養生テープを格子状に貼ったり、ダンボールや厚手のカーテンを内側から貼ることで、飛散を防止できます。
ポイント:テープは×印ではなく格子状に貼ると強度アップ。飛散防止フィルムがあればベストです。
【2. 非常用グッズの確認・準備】
停電や断水に備えて、以下の非常用アイテムを事前に確認・準備しておきましょう。
・懐中電灯/ランタン(乾電池式) ・乾電池(サイズを確認) ・モバイルバッテリー/充電ケーブル ・携帯ラジオ(災害情報取得用) ・非常食(レトルト、お菓子、缶詰など) ・飲料水(1人1日3L×3日分が目安) ・簡易トイレ ・常備薬、絆創膏などの医療品
ポイント:できれば非常用リュックにまとめて、すぐに持ち出せるように玄関付近に置いておくと安心です。
【3. 避難場所と避難経路の確認】
台風が直撃する前に、自分の住んでいる地域の「ハザードマップ」を確認し、自宅が洪水・土砂災害・高潮などのリスクエリアにあるかを確認しましょう。
自治体のホームページや防災アプリなどから地図を入手可能です。避難所の場所や行き方、徒歩での安全なルートを家族で共有しておくことが非常に大切です。
ポイント:お子様や高齢のご家族がいる家庭は、特に時間に余裕を持った早めの避難が重要です。

【4. スマホやモバイルバッテリーの充電】
停電になると情報収集手段が限られるため、スマートフォンの充電は満タンにしておくことが鉄則です。
さらに、モバイルバッテリーも忘れずに充電しておきましょう。予備の充電ケーブルやコンセント分配器があると便利です。
5 庭やベランダの片付け
台風時に意外と多いのが「飛来物による被害」。
風で飛ばされた植木鉢や洗濯物干し、自転車などが隣家の窓を割ってしまった…なんてケースも少なくありません。

台風が近づいてきたら、まず以下のようなものをチェックしましょう:
鉢植えやプランター → 室内へ避難
自転車 → 物置や玄関内へ移動 or 固定
洗濯物干し・竿 → 取り外して安全な場所へ
ゴミ箱や園芸道具 → 倒れたり飛ばされたりしないよう固定
特にマンションのベランダなどは共用部分にもなっているため、周囲への影響にも気を配る必要があります。
■ 風で壊れやすいものを見直す
例えば、長年放置している劣化した日除けや、サンシェードなども、強風にあおられると非常に危険です。
「今は大丈夫そう」と思っていても、突風が吹けば簡単に飛ばされます。
この機会に、屋外に設置されているものの耐久性や固定具のチェックをしておきましょう。
次回の【後編】もぜひご覧ください。
いざというときに慌てないためにも、今日からできる対策を一緒に始めましょう!

▶後編はこちら(※後日更新予定)
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