2003年12月号です。2003年と云うと、もう20年以上前になりますね。当時は、小生も、この様なブログは書いていなかった様です。2003年と云えば、小生も40代後半のアラフィフだったでしょうか。ビジネスキャリアが一旦途絶えた苦難の時期だったも知れません・・・。

 表紙は、窓際に座った凛々しい真梨子さんの大人な横顔です。真梨子さんも当時は50代半ばで、歌姫高橋真梨子の全盛期の一端が表情に浮かび上がっている気がします。

 表紙を捲ると、真梨子さん直筆のメッセージが載っています。曰く、「皆様からたくさんのメセージを頂いた」とか。2003年は、真梨子さんとヘンリーさんの結婚10周年でした。

 真梨子さんは、「夫婦としても、ひよっ子です。音楽も、夫婦関係も、これから頑張っていきたいと思います」と綴っています。

 特集?は、2003年の全国ツアー「Method」コンサートの写真でしょうか。黒のタンクトップ風なミニワンピに花びらを思わせる巻きスカートでエネルギッシュに歌う真梨子さんです。後半のステージの衣装ですね。

 前半は、水色っぽいお姫様ドレスです。これも、真梨子さんに良く似合っていると思います。アンコールで纏ったピンクのフレアスカートも魅力的でした。

 「Method」コンサートでは、小生も首都圏のコンサートには頻繁に足を運びました。会報によれば、「秋の大坂公演から衣装が変わり、心機一転」とありますが、随分と昔のことで、あまり記憶にありません。

 それは兎も角、「Method」と云うアルバムは、真梨子さんの新境地を拓いたアルバムだったと思っています。真梨子さん、26枚目となったオリジナルアルバムは、2003年6月の発売でした。

 収録曲は、9曲。真昼の別れ」、「連絡」、「Triangle」、「never my love」、「ラスト・メール」、「それから… Marieと海」、「soy cantante」、「貴方がいる」、「プロポーズ」。

 このうち、コンサートで歌われたのは、オープニングを飾った「Triangle」、4曲目の「プロポーズ」、5曲目に「真昼の別れ」。ヘンリーバンドプレーを挟んで、「ラスト・メール」、「soy cantante」、更には、「連絡」、「それから… Marieと海」、「貴方がいる」と実にアルバム収録9曲中8曲が披露されています。歌われなかったのは、「never my love」1曲だけです。

 これほどまでに、ツアータイトルのアルバムからセットリストに持って来るのは、真梨子さんとしても異例のことだったと思います。それほどに、このアルバムに対する思い入れがあったのかも知れません。

 ちなみに、翌年2004年の「cinema」ツアーでは、ニューアルバムから採用された作品は、僅か3曲でした。「月のダンス」、「心閉ざさないで」、そして、「ワンダフルナイトcinema」だけでした。

 50代後半を迎えた真梨子さんは、新たな20年を見据えていたのかも知れません。