トマトソースベースを作り置き | 貝谷郁子の和イタリアンキッチンから

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 雨続きだった東京、関東も蒸し暑さがとうとう、姿を現してきたようです。西日本は既に暑さ続きの様子。食欲も落ちる季節ですが、冷たいものばかりもイヤだし。トマトソースは適度な酸味が食欲をupしてくれるので、(年中食べるとはいえ)この季節もよく食べます。

時間も、肉系の煮込みでなければ時間もかからないのですが、それでも、思い立ってすぐ食べられるように私が作っておくのが

トマトソースベース。

といっても何かタイヘンなものではなく、

トマト水煮缶をパカッと開けて鍋に入れ、

プラスするのは塩小さじ1/3くらいと、オリーブオイル小さじ1だけ。

ふつうにちょうどよい塩味にするにはもう少し塩が多くていいのですが、これだけにしておくのは、使う時に

和イタリアンで醤油や味噌を足すかもしれないし

ベーコンなどで塩気がつくかもしれないし、

だから控えめにしておけばあとで足せる、ということ。

オリーブオイルは、気持ち、「ダシがわり」です。

ホール缶の場合、トマトをつぶすのはどうするんですか?とレッスンで良く聞かれます。

「とりあえずそのまま煮て、7,8分してから木べらかゴムベラでちょんちょんつつく」のが正解です。

はじめは堅くて、つつくと汁がはねたり、すべったりするくらいだったのが、7,8分煮るとちょっとつつけばグズグズ、という柔らかさになるので、そこまで待てばOK。

あとは勝手に煮崩れてくれます。

出来上がりは7割5分〜8割くらいになるはず。煮詰め時間は15分くらい。弱火が弱いと20分くらい、という感じです。

ここまでやっておけば、何にするにも便利。

暑いけど、どうせ晩ごはんでキッチンに立つ時に、奥の小さいコンロでついでに作っておくのがおすすめ。