旅日記 その2 | 海の素(大久保海太)

旅日記 その2



男三人、雪駄を履いてサンセットを見に行くと言う最高の企画。
四回目の夏の旅を記録しております。

二日目。

朝八時に起きて行動開始のはずが、長旅の疲れのせいか9時に起床。
狭いテントは、たいがい、ものすごく暑くてあまり寝れないのが常だったから
みんな驚いていた。
これもまぁ、サンセッタ四年目の一体感かもしれない。

歯だけ磨いて食パンに昨日買っといたコロッケとハム、マヨネーズを挟んで簡単な朝食を済ませたら
ただちにテントをたたんでバスに乗り込む。
行く先は「ガーデンホテル前」。
そこに海水浴できる海があると言う。
その名も「恋路ヶ浜」
なんともロマンチックな名前じゃないか、お前さん!!
俺たちは泳ぎたくて泳ぎたくてウズウズしっぱなしさ。
人もまばらな浜辺で、男三人、「水中相撲」「水中逆立ち」「シュノーケリング」
と言う三本柱でひとしきり楽しむ。水中相撲は組み手が命なのだと思った。
さてそろそろ移動開始するかと、徒歩で「伊良湖(イラゴ)岬」へ。
そこからフェリーに乗って、三重県は鳥羽まで渡ったのだった。
(サンセッタはフェリーも好きなのだった。)
大久保この船で若干の「酔い」にやられる。
すげー揺れるんだもん。

小一時間船内で昼寝かましてやり、鳥羽港へ。
きたぜきたぜ、とうとう紀伊半島へ!!
憧れてたんだ。おれ。
JR鳥羽駅からひとまず乗り換えの「タキ駅」へ。(漢字忘れた。)
ここから一挙に「熊野市」目指すはずがなんと電車1時間半待ちだと言う。

え!!??

だよな、こんな事が起こるだろうとは思っていましたがここで来るとはね。
ならば待とう。このタイミングを楽しもうじゃないかと!!!!
改札を出てみれば、あるのは山崎デイリーストアのみ!!
おっしゃ、酒盛るか、と!!
上半身裸の俺ら、ビールを飲みながらギターを弾いて、歌ったのだった。
汗が笑えるほど吹き出して来て、ふく事もせず、全く暇しなかったのだった。
名付けよう、これこそ「サンセッタイム!!」
逆境を楽しみに変える力さ。

ほろ酔いの俺ら、とうとう電車に乗り込む。
熊野市の駅までなんと3時間以上!!

電車の中で近くの人たちに話かけまくり、
なんとこの日が年に一度の「熊野大花火大会」である事が判明!!!
テンション上がりまくりっすよ。
みんな親切に色々な情報をもたらしてくれました。感謝!!

いよいよ着きました、熊野市でございます!!!
何ともきれいな街でね。
ここもまた手入れされた古い街って印象だった。
昔からある果物屋さんとか、おもちゃ屋さんとかが今もしっかり地元に根付いていて、
明るい印象を受けた。こんな街で生まれ育ってみたかったなって思った。

駅から海岸までは約100メートル。
たこ焼き(14個入り300円)とオムそばをゲットしつつ歩く。
疲れと興奮でなんやら視界がふわふわしていて、素晴らしい気持ちだった。

そしてこれだ。


この写真では伝わりきらないけれど、すごかったよ。
俺あんまり花火って見た事ないんだけど、仮にも「日本一」って謳ってるだけの事はあったね。
なんせ音がすごいんさ。「ドカーンッ!!」って風にさ。

28歳の夏真っ盛り、熊野にて、空を眺めた二日目でした。

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