ブランド品をネットで転売しても商標法に違反しないの? | どんなに難しい契約書でもわかりやすく解説します

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ネットでの買い物は本当に便利で、
今やほとんど
「なんでも買える」
ようである。



僕自身は経験がないが、
けっこう高額のものでも
ネットで買うことができるわけである。


当然、
高級ブランド品なんかも、
あたりまえにネットで取引されている。


そこでたとえば
オークションサイトなどで転売されている
ブランド品はよくみるけれど、
なにか法的な注意点はないのだろうか?


・・・というと、
詐欺だとか
転売そのものの是非を思い浮かべるが、



それだと新鮮さがないので、
ちょっと着眼点を変えて、
商標権の侵害の有無
という論点
でみてみたい。




ようは、
有名なブランドの名称を
ネット上で説明することで転売しているわけであるから、
素朴な疑問として、
たとえばその商品名だとかの、
商標権の侵害ということになったりは
しないのであろうか? 
みたいなことである。


あるいは逆にいえば、
あれはどうして他の事業者の製造した物を売っているのに、
商標権を侵害しないのだろうか。


結論的には、
ブランド品の転売そのものは、
通常は商標権侵害にはあたらない。


これが
商標権侵害になるとすれば、
業として、かつ、
真正商品ではないもの
を売ったとき、
なのである。


つまり商標法上、
「業として」ではなければ、
商標権侵害にならないことに加え、
「真正商品」であればその転売には商標権が及ばない
されているからだ。


「業として」、
というのはもちろん事業として、
ビジネス目的で、
ということであるが、
実は厳密にはそれぞれの法律によって、
その意味には若干の違いがある。



一般的なイメージだけで考えれば、
個人がやっている限りは「業として」にはあたらないような気もするが、
法律の定義は必ずしもそうとは限らないわけである。



基本的考え方でいうと、


反復的かつ継続的に取引を行う場合


であるとか、


・同一の商品を一度に大量に取引を行う場合


には、
「業として」に該当すると考えられる。


そもそもどうして
ネットでのブランド品の転売に
商標法が関係するのか?
というと、
たとえばオークションサイトなどで、
出品者がサイトに商品情報をアップすることが、
商標の使用にあたるからである。


そこでそもそも、
商標とはなにかというと

「文字、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合であって、
業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用をするもの」


である。
(商標法第2条第1項第1号)


つまり、
商品や商品の包装にくっついている
商品名やデザインなどの多くは商標だし、
それについて登録を経て商標権を持っているものがいれば、
商標権者にその使用が占有されるわけである。



そして、
インターネットオークションへの出品や、

インターネット上で販売をすること〈販売を申出ること)も、
商標の使用にあたる。



このため、
業として、
かつ真正商品でない商品
を、
(つまり偽ブランド品だとか、
商標権者が自らの意思で流通に置いたものでないものを)
ネットで販売した場合は
商標権を侵害する、
ということになる。




まあ転売が商標権侵害だったら、
そもそもあんなに盛大に販売できるわけがないので、
言われてみればそんなのあたりまえじゃないか、
と思える。

けれども、
それがなぜなのかというところを、
この場合商標法上の要件
(業として、や真正商品)
で裏付けて考えられるかどうかが、
ビジネス法務の出発点であるように思う。









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