2018 サバニレース(2) | 冒険手帳のブログ
2018-07-04

2018 サバニレース(2)

テーマ:サバニレース

 

荒れる海況にアウトリガーは突っ込み、その度にサバ二が左右にゆれる。 

 

古式の比ではないものの、これだけ揺れるとスピードの感覚が薄れる。

なるべく突っ込まないよう、高い波が当たる前に思いっきりティンナーを引きアウトリガーを上げる。

 

次の波に備えて風下に向かいティンナーに引きの余裕を持たせ 波に合わせて、、浮きすぎて肝を冷やしたのも一度や二度ではなかった。 

 

この繰り返しを延々と繰り返すことで、終わってみると今年はいつもの年以上に手が腫れた。 

 

ざまみ丸が真っすぐに進んだことで私は中途半端なコースをとった。 

一つのコース案として、荒れた海を交わす為にハテ島を抜けて直ぐに130度まで下る。という手もある。

 

根の南端はコンパス方位にして120度でかわせるが実際はスピードが出ているとは言っても横流れしている。 

130度でギリギリだろう。 

 

根を交わしたら、そこからは素直なうねりに乗って真っすぐにゴールに向かえばいい。 

 

だが私は最も荒れるコースを取った。

競った状態では1mでも前に出たい思いから、冷静な判断が出来なかったのかも知れない。

 

ざまみ丸がこのコースを取ったとしたら私はどう対応しただろうか? 

スピードの差を埋めるべく、どこかでコースを変えなければならない。 

 

後でコースを確認したら、誠も女海想も西表島の羽も私が走った同じコースを取っていた。 

 

超えられない波ではなかろうが誠の舟は、さぞ大変だったろう。

(誠のチームに後で聞いたらバウ(前)から大量の波を被り一人は水汲みに専念していたようだ。

人でそうなのだから5人のざまみ丸はどうなっていたか想像に難しくない)

 

ちなみに女海想のサバ二(海想1号)は、私が乗るサバ二の中では最も波に強くアウトリガーもバランスがいいので、あの波でも全く動じることはない。

 

舵取りのアイアイは、あの程度の風と波は名護で何度も経験しているので気持ちよく爽快なクルーズを楽しんだに違いない。 

 

羽の舟はアウトリガー、帆、共にバランスが良く、漕ぎも遜色ないので総合力は高いレベルにあり、結果 女海想3位と羽4位の違いは、強いて言えば経験の差かも知れない。 

 

実は最終の準備を終えた時、もしかしたら羽が最初にゴールを切るチームになる可能性もある。

と思っていた。 それほど羽の完成度は高いレベルにあると思う。

 

仮定・・・

もしもあの時、仮に3位以下が私につかないで更に南下したらどうだったのだろうか? 

 

約3~4マイル、約40分程南下してギリギリ荒れる海域を避け那覇に向かっていたら? 

風向は南西、つまり少なくとも方位にして130度南下してもスピードが落ちることはない。 

 

ゴールまでの距離は僅かに離れるが、その分違う風といい角度でウネリを利用できる。

もしかしたら違った結果になっていたかも知れない。

 

後ろのチームが前にいるチームに勝つ方法はただ一つ、 

前のチームを追いかけないこと。  

 

もっとも、もしそのコースを他のチームが取ったとしたら私はそのスピードを注意深く確認し、距離が縮まるようなら徐々に同じコースを入る選択をするだろう。

 

そうすれば舟のスピードで勝るならコースのアドバンテージを譲る必要がなくなる。

 

ただこの戦略は全てに通用する訳ではない。

舟にはその舟の得意な海況というものがあり、舟のポテンシャルを最大限に活かすため戦略やコースは自ずと変わってくる。

 

荒れる海域を抜けると、ざまみ丸が真横に見えた。 

ゴールは方位にして110度だから、ざまみ丸と並んだとしたらコンパス方位にして約20度に見える筈だが、北を指す0度の方に見える。 

 

舟は左右に揺れるし、コンパスは僅かな向きによって変化するから確信はなかったが、若干前に出た感はあった。 

 

大きなうねりに乗れるだけ乗った。 

 

このウネリも直ぐに消えるだろうと思っていたが、前日からの強風によって随分利用できた。

 

舟のスピードとうねりが合っていたので、意識して乗ろうとしなくとも簡単に乗れた。 

風の強さもあるが、このウネリに乗れたのがスピードの差に出たのだと思う。

 

チービシが終わる頃、ざまみ丸との差がゴールのコース上に重なるように縮まってきた。

 

この時点でかなり差がついていたので、ここから先は抜かされることはないだろう。 

波が落ちればざまみ丸の方が有利なのだが、同時に風も落ちた。

 

これで互いの力は拮抗している。

 

これまで軽いアウトリガーに最大限の風を帆に伝えるべく、ティンナーを終始手で操作していたが、強すぎた風を逃がす必要が無くなり、ティンナーをカムクリートにかけて私も漕ぐ。

 

多少落ちた風はギリギリのところでアウトリガーのバランスをキープできた。

 

この時点で海況は全ての条件が私に味方した。

 

黒い防波堤がくっきりし始めた頃、潮が若干 上げの南に動き始めていた。 

 

ざまみ丸がこの潮を利用すべく南下する可能性がある。 

 

どこかのタイミングで南に下り、潮を利用してゴールに向かうのを警戒して南に下らないか何度か後ろをチェック。

 

もし少しでも南に下ったら私もそれに習って下ればいい。 

コースの変更もなく、2艇の間隔も変わらずゴールの防波堤が見えてきた。

 

この先にゴールの船が待機している筈だが全く見えない。 

伴走船に船が見えるか聞いても誰にも見えない。という返事。

暫くしてカメラの望遠レンズで確認してもらって分かった。

 

ゴール位置は確信を持って進んでいるので戸惑うことはないが、もし慣れないチームが先頭を切っていたとしたら、さぞや不安で穏やかではないだろうなー。

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

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