かれこれ5年ほど前になりますが、母はNLP(神経言語プログラミング)を学びました。 NLPとは一言でいうと、「頭の中のプログラムを、その人に取ってより望ましい方向へ導くスキル」のことです。

スキルというと賛否ありそうですが、他の学びも経験のある私の目には、NLPはスキルとして映っていますし、実際に様々なシーンで実践してみての経験からそう体感しています。

そんなNLP。対「人」の関係のみならず、最近ではカイザーとの関係性においても考え方を当てはめています。 まぁ、そうは言っても私は犬の専門家ではありません。 基本的な躾に関しては、より深い知識と経験のある身近な人やドッグトレーナーの先生から教わったことを只管実践あるのみ! です。 あくまでも、カイザーと接するにあたって、カイザーと自分の双方に取って望ましい状態を作り出すためにNLPを活用しているというわけ。

例えば「オスワリ」「マテ」の基本の躾ですけど、ただやれればOKというのではなく、どんなときに「オスワリ」「マテ」が役に立つのか? と考えることで、相棒(カイザー)により伝わりやすくなったと感じています。 言い方変えれば、「なんのために」オスワリやマテが必要なのか、ということです。


「らくしょー」

ワンコさん大好きなカイザーは、散歩途中で他のワンちゃんとすれ違うともれなく「ヒャッハー!」と興奮するため、一旦オスワリさせることでクールダウンの意味があります。

そして、「オスワリ」「マテ」が上手にできるカイザーは、周りの人の目にどう映るかというところまで当てはめてみると、そこから更に様々な可能性が開けてきます。 実際に「オスワリ」「マテ」をどう教えるか?については、犬の専門家の範疇なので省略しますね。

なんでこんなことを言っているのか、といえば。 相棒が「誰の言うことを聞くべきか」を、どの程度理解出来ているかによって、飼い主に対する耳の傾け方の違いがあるような気がしてならない今日この頃なんです。 



例えばカイザーは典型的ワンマンドッグなので、私の言うことしか聞きません。 こんなチビチビの頃から耳に入るのは私の声だけのようでした( ´,_ゝ`)プッ。 パパの言うことも知らんぷりします。 我が家はそれで良いと思っているので差支えありませんが、であれば私の言うことは完璧に耳に入って、かつ指示に従わないといけません。

そのために、遊びや散歩といった、カイザーに取って「楽しいこと」の真っ最中にも私の声が耳に届くようにトレーニングしています。 もちろん、私の指示を聞けたらムツゴロウさん並みに褒めまくりますよ。 外では恥ずかしいので、外ではアイコンタクトと声掛けだけですが。


ちっちゃい頃から「ママは?」を教えてきました。 パピーの頃から「ママは?」の一言で私と目を合わせてきます。 その進化系「こっち見て!」も上手ですよ。


「どやっ!」

犬とのコミュニケーションの取り方については、沢山のサイトで解説がされています。 しかし

 

それって何のためにするの? 

それが出来ると何が得られるの? 

 

といったところまで掘り下げてあるサイトは実に少ないです。 検索での情報収集はかなり得意な方ですが、母が欲しい情報は見つかりませんでしたー。 ソコが一番肝心な気がしてますけどね。 結構マジな話。

相棒とのコミュニケーションのその先を考えることは、「命」の尊重にもつながると思っています。 この仔たちはモノじゃありませんのでね。 カイザーの命は私の命と同じくらい大切なものです。 だからこそ、真剣に向き合いたい。