《東京新聞杯 回顧》
1番人気インディチャンプがスタート出遅れ。10番ロジクライと12番ショウナンアンセムがハナを争い、1Fから2Fは10秒9に。前半3Fは34.5。直線に入り、残り400mほどでインディチャンプが内から抜け出し、残り200mで先頭に。うちからサトノアレス、外からレッドオルガが迫ったが½馬身差で1着。勝ち時計1分31秒9のスピード決着だった。
勝ったインディチャンプは父ステイゴールド、母父キングカメハメハの配合。叔父にリアルインパクトやネオリアリズムがいる。ジャスタウェイ産駒の妹・アウィルアウェイ(京王杯2歳S2着)にも注目だ。
2着レッドオルガ、3着サトノアレスとディープインパクト産駒が2頭続いた。

《きさらぎ賞 回顧》
スタートで2番人気アガラスが出遅れ。6番のランスオブプラーナが引き離して逃げ、そのまま先頭をキープし直線に。セーフティリードに見えたが、離れた2番手だったダノンチェイサーが追い上げ1着。2着にはポツんと離れた殿からタガノディアマンテが。3着にランスオブプラーナ。
勝ったダノンチェイサーの母サミターは愛米でGⅠ・2勝。純粋な欧州系の血統で、良馬場といえど雨が降っていて重くなっていたパワー馬場にぴったりだった。これでこうやまき賞勝ち馬は6頭中3頭が重賞を制覇(ヌーヴォレコルト、ペルシアンナイト以来、どちらもGⅠ馬!)。京都は父ディープの庭で、おそらく馬場は関係ないのだろう。母父がパワー系であればパワーをこなし、スピード系であれば時計決着もOK。都合が良すぎる…
2着に追い込んだタガノディアマンテの父はオルフェーヴル、母父キングカメハメハ、母母父トニービン、母母母父ヌレイエフ…パワーの塊みたいな血統。今からダート替わりが楽しみな血統だが、兄達にはタガノトネールやタガノエスプレッソなどパワー馬場で活躍してきた馬達が。今後もパワー馬場で狙いたい。
3着に逃げ粘ったランスオブプラーナの父ケープブランコはガリレオ産駒。パワー馬場が得意な訳だ。母父はマンハッタンカフェで、典型的な非根幹距離巧者と言えるだろう。
ここまで見てわかる通り、今回の馬場はパワー+非根幹距離と、クラシック本番と近いものとはいえない。ミドルペースだったとはいえタイムも遅く(過去10年で2番目に遅く、一番遅かったのは重馬場の2017年)あまり高評価は出来ないだろう。ここと同じような舞台になれば、リピーター注意。