株式会社キャピタル・システム
勝負服:「黒,茶元禄,袖茶縦縞」

冠名:「モズ」
「グランプリ」名義で馬主活動を行なっていたが、当名義では2015年より馬主活動を始め、2017年にはモズカッチャンがフローラS、エリザベス女王杯を制すなど最多となる20勝をあげた他、2018年にはモズアスコットが安田記念を制すなど存在感を示している。2019年は、オーシャンステークスを驚異的なラップで逃げ切った4歳スプリンター牝馬・モズスーパーフレアにも注目だ。
現役所有馬23頭のうち父サンデーサイレンス系はわずか2頭(ちなみに現役馬8579頭のうち父サンデー系は3408頭。シェアはおよそ40%)、父キングマンボ系は1頭もいない点から分かる通り、いわゆる反主流血統への関心が非常に高い。事実、モズカッチャンはハービンジャー産駒のGⅠ馬で唯一、サンデーサイレンスの血が入っていない(重賞馬という条件でも、この馬とヒーズインラブだけ)。サンデー系とのニックスで成功している種牡馬だけに、これは極めて異例。種牡馬別で見て最も頭数が多いのは、北側オーナーが別名義で所有していたグランプリボス産駒(7頭)。2位は3頭で、サウスヴィグラス産駒。引退馬まで含めると5頭中3頭が勝ち上がり、合計7勝をあげている。配合面では現役所有馬23頭のうち20頭が5代内インブリードを持っていた。特にグランプリボス産駒ではサンデーサイレンスの3×3を持つ馬が3頭。強いインブリードに積極的なのかもしれない。
また、外国産馬は現役馬中3頭(全頭勝ち上がり)。しかもノーザンファームと社台ファームの生産馬は0。サンデーサイレンスとキングマンボによる袋小路に陥らんとする日本競馬の救世主となるのは、キャピタル・システム様なのかもしれない。日高の中小牧場から少ない頭数でこれだけの活躍馬を見出す相馬眼は凄まじいものである。この傾向は前名義のグランプリの時代から。珍名馬として有名なモズもこの名義。我らが開成のOB、矢作芳人調教師には活躍馬の預託も多い。
とにかく、活躍馬をこのような血統背景と生産者から見抜くキャピタル・システム様は日本競馬に一石投じる存在となっている。今年は単勝回収率179%で、通算複勝回収率は88%。これからも所有馬がレースに出走すれば、その血統背景に注目したい。