錬金術師を目指すエドとその弟アルの姿を描いたファンタジー作品です。二人は禁断の錬成術を行った罰で肉体を奪われ、エドは義手と義足の機械の体になります。弟の体を取り戻すべく、二人は旅に出るのですが...。

世界観の広さと奥深さが魅力的ですね。錬金術を駆使したバトルも迫力満点。個性的なキャラクターも魅力の一つ。熱血漢のエドと正反対の冷静なアルが息の合ったコンビで、二人の絆の強さが感動的です。

物語が進むにつれて、事件の裏に隠された大きな陰謀が明らかに。軍部の思惑と何者かの大きな野望が渾然一体となり、二人が立ち向かう敵の強大さに引き込まれていきます。

政治的な陰謀、軍事をテーマにしつつ、科学と人間ドラマを高次元で融合させた傑作です。エドたちの成長も感慨深く、人気が高いのもうなずける内容だと思います。