老人の思い出 | 海南島のヨハネの黙示録

海南島のヨハネの黙示録

キリスト教の元宣教師・海南島のヨハネさんの不思議な体験の数々

2023年 8月16日

戦後十年くらいまで、お盆になると戦争の話が多かった。

田舎でも兵隊が帰るたびに、親戚中が集まって2、3日は体験談を聞いていた。

もう一億総評論家の様であった。

その後、語り部なる人たちが経験を公表していた様であった。

「思い出したくもない」と黙っている人もあった様だ。

語り部は、本職ではないので話は下手の様だ。

「あれは良かったが、これは悪かった…。」と話が一貫していない。

私もそうだが、正直に話すとそうなるらしい。

逆に言うと、理路整然としている話は嘘が多いと言うことか。

若い頃、田舎に帰り、暑い日に従兄弟の子を海遊びに連れ出した。

海岸には岩の水溜まりが沢山あり、午後には温泉のようになっていた。

田舎の子供は、泳いだり温泉に入ったりしていた。

ある時、遠くの方で人が騒いでいた。

私の叔母が私に向かって叫んでいた。

「○○ちゃんが溺れている。助けてやってーー!」と。

100メートルぐらい離れているのに目の良いこと。

その子は私の数メートル側に居た。

私は気が付かなかった。

すぐに助けたが、狂気の様な叔母の声は何十年経っても忘れない。

同じ様に、「戦禍で助けを求めた人の声が何十年も忘れられない。」と言う語り部は何人もいた。

今も、「○○が溺れている。あなたの側にいる人だから助けてやってーー!」

と、イエス・キリストの叫び声が聞こえてくる気がする。

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神の思いを知る 1の記事をご紹介頂きました。オニさんいつもありがとうございます!(管理人)





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