個展の御礼 | ◆彫刻家◇吉水快聞のオフィシャルブログ

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各展覧会のご案内や彫刻のお話、仏像のお話。保存修復のお話・・・等々、日々の出来事を、記していきます。

こんにちは。

寒くなりましたねーーー。

山々は赤くなり、奈良市の銀杏もだいぶ色づいてきました。

実りの秋、良い季節ですね♪

 

 

『冬籠~銀杏~』〔木彫(檜・柘植・欅)・顔料・漆・真鍮〕 W150×D150×H120㎜

『茸乃培養室』 木彫(檜)に彩色・截金・神大欅・ガラス W80×D80×H116㎜

 

【御礼】

さて、銀座 靖山画廊での個展「吉水快聞展ー観月ー」が先月10月28日をもって終了致しました。

コロナ禍の中での開催だったので、どうかなと不安でしたが、沢山の方々のご来場を賜りました。

このような状況下でもご来場賜りましたこと厚く御礼申し上げます。

 

 

 

 

個展をすると、久しぶりにお会いする方々や友人、新しい出会いなどいろんな方とお話できるのも楽しみの一つです。ご来場者の方々に、「どこでこの展覧会を知りましたか?」とお聞きすると「SNSで」という方が多く、中でも、私がSNSに投稿したアマビエを見て気になってという方々が目立ちました。

 

『アマビエ』〔木彫(ヒノキ)に顔料と膠による彩色、プラチナ箔と金箔の截金、漆、鉛ガラス、銀箔 など〕

 

「自粛期間中にこのアマビエみて元気が出ました。」

「コロナ禍の中、気持ちが落ち込んでいたけど元気がでた。来れて良かった。」

など言って下さったお客様も多く、このような状況でも、芸術が力になれることを実感致しました。

 

それから、ある方が…「こんなモノ(作品)がこの世にあったなんて」って思いましたなんて、有難いお言葉も・・。

 

でも実は、こんなモノはここにしかないですよ(小声

だって、無いから作ってるんですもの。

 

作家の醍醐味って、有名になることでもなく、作品がたくさん売れて、金持ちになることでもなく…(もちろんこれらも重要ですが・・) 

まだこの世に存在していないモノを目の前に実現できて、それを愛でられる事だと私は思うのです。

 

そして、たまたま、それを観て心動かされる人がいたら尚良いねずみ

 

 

今回関係者の方々から、「作品は良いんだけど値段がちょっと高いよねぇ・・・・」

なんて言われましたが、(割といつも言われてはいるww)

 

仕方ないんです。

 

「本物」をつくってるんですから。

 

作家の友人に「よくもまぁ、いちいち手間のかかる方法を選んで作るねぇ・・」と

 

分かっていただけます?えーん

 

だって、手抜いたら、ず~~~~と後悔することになるんですもの。頭の片隅でずっとチラつくんですもの。

だったら、自分が今現在持っている技術と技法をしっかりつぎ込んで、材料も厳選して使う。

それがブランドってものだと私は思うのです。

 

まぁ、そんなんだから、どうしても作品の価格は可愛くなくなるんですけど・・・

 

とまぁ、めげずに、これからもいい作品が創れるよう精進いたしますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。


来年は京都で小さめの展示を予定しております。

 

あ、先日ご紹介しましたアマビエアクリルスタンド、だいぶ在庫も少なくなってきましたので、気になっている方はお早めに。

早くコロナも収束して日常が戻ってきますように。

 

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