最近、お問い合わせの多い寝具が、「ベビーふとん」です。
赤ちゃん専門店に並んでいるのは、キャラクター柄のとっても華やかなベビー寝具が主流です。
ところが、その中身の殆どが、石油素材のポリエステル綿です。
この繊維は、加工がしやすく、安価で丈夫なことです。
でも、寝具の本来の吸湿・発散性は皆無に等しいので、夜泣きの原因にもなります。
では、どうして昔のような自然素材の木綿わたの「手作りふとん」が少なくなったかといえば、それを作ることのできる職人さんの高齢化や後継者不足から減少してしまったことです。
それと、マイホームの気密化により、綿から出る「綿ぼこり」を敬遠する消費者が増加したことです。
私は、もともと「ふとん職人」なので、作れる技術は持っているのですが、材料の綿を仕入れていた綿問屋さんが倒産してしまったので、今では作っていません。
でも、ここで言いたいことは、「ベビーふとん」の一番良い材料は木綿ではないことです!
昔と違い今では、高機能な動物繊維(キャメルや羽毛)で作った寝具のほうが、快適に眠ることは明らかです。
当然、木綿のような植物繊維のほうが安価でできます。
その反面、動物繊維は長持ちして、爽やかに眠ることができますが、高価になります。
いくら高価でも、製造方法が悪いために、悪臭や埃が出たりする物も存在します。
当店では、その違いを説明した上で、選んでいただいています。
決して「もめんふとん」を否定するものではありませんが、特性の違いがあることを知って頂きたいのです。
植物繊維の代表「もめんふとん」と、動物繊維の寝具の両方の知識を身につけた「睡眠環境アドバイザー」の谷澤三義が納得がゆくまで詳しくご説明させていただきます。