最近、これほど「あーっ、そうだったのか」と思ったことはありません。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が、実は政府がほとんど資金を出している別働軍事組織だった、と言うことです。プーチン大統領が年間1500億円近い維持費を国が出していることを明言して分かりました。

 

 良い・悪いでなく建前と実態が異なることは、どの世界でもあることですが、ウクライナ問題でワグネルの名前を聞くたびに「正体は何だ?」と考えてきました。元々、裏付け取材の少ないウクライナ関連報道ですが、いわゆる「ワグネルの反乱」が喧伝されたこの10日ほど、疑問は一層深まっていました。

 

 大学でもメディアでも、ロシアの専門家を名乗る人は多数いますが、その人たちからこの話を聞いた記憶はありません。ロシアに忖度、遠慮して黙っているのでしょうか。そうでなくて、研究も取材も足りないのでしょうね。きっと。