皆様こんにちは
「IT・ガジェット関連ブログ」テーマの投稿は大変久しぶりですが、書きたい事は沢山あったんですよね
まず代表的な事は、石川県以外のソフトバンク網3G停波だったり(もちろん3G端末実機で停波を見守りました)、毎年度末恒例のY!mobileの機種変更一括大特価セールだったり(もちろん今年も買いました
)、povo2.0データ使い放題3,278円/月だったり…書きたい事はあっても、皆様にあまり求められていないと感じることが多くなってしまったので、「IT・ガジェット関連ブログ」テーマはかなり消極的になっております
消極的と言えば、毎年度末恒例のY!mobileの機種変更一括大特価セールは、ここ数年は新品が一括1,980円なのですが、今回はの様にAQUOS wish2が機変一括980円とはいえ、アウトレット端末になっておりました
アウトレット端末の機変一括大特価セールは、かつてはかなり細かい頻度で開催されていた訳ですが、最近では珍しくなりつつありますよね
ですが、Y!mobileオンラインは機変BL(機変ブラックリスト)が存在する様ですので、細かいスパンで特価の機変を繰り返していて機変BLになってしまったら大変ですから、毎年度末の比較的お得に端末を買えるタイミングに1度だけ機変するのが良さそうですね
AQUOS wish2は、シャープ製ですし、手動通話録音機能(通話音声メモ)があり、DSDVやFeliCaにも対応していますので、条件なし・プラン変動なし(機変に伴って勝手にシンプル→シンプル2等に移行しない)・送料無料・機変一括980円はかなりおいしいので、とりあえず通話専用機にしようかと思っていますソフトバンクさん既存のワイモバイルユーザーに機変大特価セールを続けて頂きありがとうございます
来年も楽しみにしております
さて、前置きが長くなってしまいましたが、タイトル「【注意喚起】NTTドコモが提供する衛星電話サービス(ワイドスターIII)宛の通話料金について」の通り、私の調べる限り現段階でどなたも問題視されてない様ですので、一応皆様に注意喚起をさせて頂きます
そもそもワイドスターⅢとは…
ワイドスターⅢとは、NTTドコモが提供する衛星電話サービスです
4G・5G圏外エリアにおいても、セルラーではなく衛星を使って通話やパケット通信が出来るそうです
しかも、ワイドスターⅢではFXS端子が2つ備わっており、モジュラーケーブルで既存の電話機に接続でき、FAXも通信可能らしく、更に「鳴り分けナンバーサービス」を利用すれば最大2番号を異なるFXS端子になり分け着信が可能になるとの事です
これは素晴らしいサーヒスですね
ちなみに、ワイドスターⅢの前にはワイドスターⅡもワイドスターもあった訳ですが、ワイドスター・ワイドスターⅡともに現在はサービスが終了しております
注意点とは…
サービス自体は大変いいサービスなのですが…
現行のワイドスターⅢを含めてワイドスターシリーズで割り当てられる番号帯に通常の携帯電話と同じ090番号・080番号が使用されています
要するに携帯電話番号とワイドスターⅢの電話番号は、発信する私たちにとっては見分けがつかないのです
携帯電話番号
・090-XXXX-XXXX
・080-XXXX-XXXX
・070-XXXX-XXXX
ワイドスターⅢ
・090-XXXX-XXXX
・080-XXXX-XXXX
と…電話番号だけでは、見分けがつかないのです
既にお判りになられているかもしれませんが、そう…携帯電話番号と同じように見えてしまうため、携帯電話だと思ってワイドスターⅢに発信してしまうと、通話料金が異なっていたり、かけ放題対象外となる可能性があります
0570(ナビダイヤル等)=かけ放題対象外と覚えられるので、0570はさほど問題にならないと思っているのですが、ワイドスターⅢについては、見分けがつかない以上発信者側での判断が難しいと思います
私が問題視しているのは、ワイドスターⅢ→固定電話/携帯電話宛の通話ではなく、固定電話/携帯電話→ワイドスターⅢ宛の通話に関してになります
KDDIでは大変わかりやすく通話料金が記載されています
引用しますと…
KDDI網の携帯電話(au・UQ mobile・povo1.0・povo2.0)から発信しても、KDDI網の固定電話(auひかり・ホームプラス電話・マンションプラス電話・ケーブルプラス電話・ケーブルプラス光電話・ホーム電話)から発信しても、一律で30秒177.1円です1分で354.2円ですよ…
ちなみに各MVNOやSIP回線事業者でも、同様の表記が見当たります
文面を見る限り、2023年2月28日までは少なくとも陸上宛に関しては携帯電話番号と同一の通話料金だった様に見受けられますので、2023年3月1日の段階でNTTドコモ側が他キャリアからのワイドスターⅢに関する音声接続料を引き上げたのだと推測できます
また、ワイドスターⅢの電話番号は、総務省からNTTドコモに割り当てられている番号帯になるので、NTTドコモと相互接続をしてしまっている以上、他キャリアやMVNO・SIP回線事業者問わず、どの回線からもワイドスターⅢに発信が出来てしまうものと考えられます
本日現在においてソフトバンク(固定電話・モバイル・ワイモバイル・LINEMO)・NTTドコモ・NTT東西・NTTコミュニケーションズ・楽天モバイル(MNO)のwebサイトでは、ワイドスターⅢ宛に関する通話料金(特殊扱い)が見当たりませんでした※私が見つけられなかっただけで実際には掲載されている可能性もあります。
KDDIの様にワイドスターⅢ宛に関する通話料金が見つからない=必ずしも携帯電話と同一の通話料金になるとは限りませんので注意が必要です
ただ、単純に他社への音声接続料だけが高額に値上がりしたのであれば、NTT系の場合には携帯電話宛の通話と同一料金の可能性は捨てきれません
判断材料として、NTT東西のひかり電話の通話料金が、グループ1-A・グループ1-B・グループ1-Dで分かれている時期がありましたが、NTTドコモはグループ1-Aに分類され、グループ1-A:株式会社NTTドコモ※1と表記があり、
※1 FOMA® *、mova、ワイドスター(衛星陸上、衛星船舶)が対象となります。
と、ワイドスター宛の通話も携帯電話と同一である表記があった時期がある為です
現在NTT東西のひかり電話の携帯電話宛通話料金は全接続先事業者が一律料金となってしまったのでこの表記が無くなってしまいましたが、少なくともNTT東西のひかり電話からワイドスターⅢへの発信時には携帯電話と同一の通話料金が課金される可能性もありますが、根拠とはいえないので微妙だと思います
そして、ソフトバンクの「無料通話対象外について」には、次の表記があります
引用:無料通話対象外について
「ソフトバンク衛星電話サービス」宛の通話は無料通話対象外と記載がありますが、ワイドスターⅢを含むその他の衛星電話サービス宛への通話については対象外とされていない以上、少なくとも現状ではソフトバンク系→ワイドスターⅢ宛の通話は無料通話の対象になると解釈でき、恐らくソフトバンク系ではワイドスターⅢ宛も携帯電話と同じ通話料の可能性があると思います
ソフトバンク系以外は少なくともかけ放題は対象外と考えておいた方が無難…
各社のかけ放題対象外条件に「衛星電話」や「衛星船舶電話」の記載があります
NTTドコモ
KDDI(au)
楽天モバイル(MNO)
楽天モバイルについては、ワイドスター等と明確に表記してくれています※Rakuten Linkで無料通話の対象外となる場合に記載が見つかりませんでしたので、楽天モバイルでは15分(標準)通話かけ放題だけがワイドスターⅢ宛の無料通話対象外とも解釈できます。
ここで嬉しい事に、ワイドスター等の番号は、
090-302-20~41、43~47、57~63、66~67 を含む右記の番号
と表記されているので、必然的に
・090-3022-0XXX
~
・090-3024-1XXX
までの番号帯
・090-3024-3XXX
~
・090-3024-7XXX
までの番号帯
・090-3025-7XXX
~
・090-3026-3XXX
までの番号帯
・090-3026-6XXX
~
・090-3026-7XXX
までの番号帯
上記の番号帯は=ワイドスター等の衛星携帯に割り当てられている番号だと特定されましたが、気を付けないといけないのは上記の番号帯「から始まる番号」ではなく、上記の番号帯「を含む右記の番号」ですから、上記の番号帯以外にもワイドスターⅢの電話番号が存在する可能性が示されており注意が必要です
試しに「090-3022」や「090-3026」と検索すると、たくさんの船の船舶電話番号・船舶FAX番号が出てきますが、皆様この番号携帯電話番号と見分けつきますかしかもフェリーや船以外にも秘湯の宿泊施設・温浴施設なんかも出てきますので…普通に用事があれば掛けてしまいそうではありませんか
イオンモバイル(MVNO)
引用:かけ放題はありますか?
MVNOで大きなシェアを持つイオンモバイルでも、
※国際電話や海外での発着信のほか、NTTドコモが提供する衛星電話サービス(ワイドスターⅢ)、およびその他の衛星電話サービスも定額かけ放題サービスの対象外です。
と明確にワイドスターⅢ宛の通話は対象外と記されていますが、これは〈イオンでんわフルかけ放題〉・〈イオンでんわ10分かけ放題〉・〈イオンでんわ5分かけ放題〉の場合で、〈050かけ放題〉にはワイドスターⅢ宛の通話は対象外と記載がありません
イオンモバイル〈050かけ放題〉の中身はNTTコミュニケーションズの「050IP電話アプリ卸」なので、NTT系だから対象外ではないと解釈できます
イレギュラーな宛先だからこそ注意が必要
そもそもワイドスターⅢはBtoB向けサービスですから、多分皆様のお友達で使っている方はいないと思います
しかし、油断は出来ないのです
なぜならば、NTTはPSTNをIP網に移行すると共に、一部の地域で「ワイヤレス固定電話」への置き換えも進めようとしています
「ワイヤレス固定電話」とはいわばソフトバンク「おうちのでんわ」や NTTドコモ「homeでんわ」 、KDDI「ホーム電話」と似たサービスですから、4G・5Gのセルラー回線が利用される事になります
NTT法で定められる以下のエリアであって、携帯電話事業者がサービス提供を可能とするエリア
とは、携帯電話事業者(恐らくNTTドコモのみ)の通話圏内で、かつPSTNの需要が少ない山村/半島/離島振興法等の対象地域で「ワイヤレス固定電話」に置き換わる可能性があるという事です
これ自体は、時代と共にPSTNで長年使ってきたメタルケーブル等の設備が劣化しているのですから、PSTNの需要が少ない地域では仕方ない事だと思います
しかし、セルラーが通話圏内だったとしても、「ワイヤレス固定電話」に置き換えた後、宅内環境もありますので100%問題なく発着信できるとは限りませんから、光回線もエリア外だったりした場合には、もしかしたらワイドスターⅢに置き換えをするお店・宿泊施設・公共施設などが出てくる可能性はあるのではないかと考えています
ですから、今後は山村/半島/離島振興法等の対象地域で携帯電話番号を連絡先としている店舗への発信は注意する必要があります
ちなみに、一般的に光回線の引き込みをせず、0AB-J番号を継続して利用したい場合で、ソフトバンク「おうちのでんわ」かNTTドコモ「homeでんわ」がエリア内なのであれば、「おうちのでんわ」・「homeでんわ」が最安値なので、「おうちのでんわ」・「homeでんわ」にLNP(番号移行)される事をお勧めしますが、長年PSTNを愛用されていてPSTNに少しでも近い品質・オプションを求めると、PSTNと似たような料金体系ですが「ワイヤレス固定電話」が選択肢になってくるのだと思います
細かな懸念点としては、ホテルなどの宿泊施設の客室電話から宿泊者がワイドスターⅢへの発信をした場合、リアルタイムに通信事業者から通話料の取得を行わない限り、部屋付けの清算時点では携帯電話への通話料として計算してしまうはずなので、宿泊施設としても後から宿泊客に追加請求する訳にもいかず、困った事になってしまう可能性もありますね
とりあえず0AB-J番号や050番号への発信は安心できますが、携帯電話番号へ発信する場合には、ワイドスターⅢである可能性も捨てきれないので、ご注意頂ければと思います
甲斐 犬人