労組の役割が注目されるフジテレビ騒動 | 昼は会計、夜は「お会計!」

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テレ朝の「大下洋子ワイド!スクランブル」を観ているが、フジテレビの騒動をめぐって、労組の組合員が急増していることなどや今夕行われる記者会見で企業風土が問われることになると、ますます労組に期待する声が広がると報道していた。

 最近のメディアでここまで労組について正しく評価した報道の仕方を観たのは初めてだ。私も若い頃は労組執行部になり書記長をやり労組活動が社会人のスタートであり社会人生活の基礎を作ったと言っても過言ではない。

 ただ、昨年3月の時点で1,100人を超える社員数に対して先週頭の時点で80人で、騒動が始まり、たった10日あまりで500人を超えたという。そのことで、コメンテーターなどが、社員が会社再生の軸に座るという方向性が出たとの期待感溢れるコメントとなったようだ。社員へのインタビューでも、社員自身も、これまではほとんど労組のことを意識することはなかったが、今回の危機的状況になり、大挙して労組が促進されたようだと伝えていた。

 コメンテーターたちもそこまで評価するなら、「フジテレビほどの企業で、たった80人しか労組員がいなかったことが今回の事件を起こし、企業風土を育ててきた」と、指摘しないのかと思った。しっかり組合員を組織して、定期的な対話をしたり、経済要求だけでなく会社運営や企業の在り方などに積極的な提言や意見を述べ、広く組合員の中や会社との協議をしていれば、閉鎖的な運営でなく開かれたものになり、社員が物申すことができていたのではなかろうか。

 私がいた法人では、そういう意味では労組との対等な協議の場所が定期的に行われていた。ただ、労組が昔の伝統でユニオンショップ制を採用してきたので、労組員がやや自主性や自覚が欠けがちになる弱点があって、そのことが労使関係にも反映されてたような気がする(厳密な意味でのユニオンショップ議論は大変なので今回はそのことは避けます)。

 世間が注目する今日の臨時取締役会や再度の記者会見の内容など伝わる前の狭間での投稿です。