昨日、TBS夕方の情報番組Nスタで東京都の無痛分娩に対する支援について報道し、街頭での女性たちからの歓迎する声などを伝えていた。小池知事の少子化への対策としてアピールしていることことも伝えられ概して好感持たれる報道をしていた。私もボーとして、豊富な都財政を背景にやるなと見ていた。そんな時に、月曜日のコメンテーター女医の宋美玄(ソンミヒョン)さんが、
産婦人科医としてコメントを求められた時に、簡単に書くと「産婦人科医として言うと医師が都市に集中し始めてる時に、こんな制度でより東京への集中が始まりかねないのは、如何か、もっと太極的視点から検討できないか」と言う意味の発言をされた。ハッとさせられた。確かに、静岡県ですら伊豆半島南部である病院が今年の何月かからお産を取りやめると発表されたことごニュースになっていて、伊豆半島南部での出産施設がなくなるという事態になるという。そんなにも脆弱なのかと思ったのだが、この東京都の施策を聞いて、単純に歓迎というわけにはいかないという宋美玄さんの意見には説得力がある。今年行われる都議選でも話題になることだろう。そうすると妊婦さんだけでなく女性や家族の動向として、より東京への集中を高めることに繋がるし、ひいては産婦人科医自身も乗り遅れないように東京へということになりかねないということは、理解できる。
今の日本が抱えている地方の課題と様々な財政的な差異から子ども子育て支援の違いが既にでてきており、更に加速させることになりかねない。やはり国が根本的な少子化対策を打ててないところに小池さんがキャッチーな施策で注目を得ようということから起きてる問題ともいえる。
一方で、産婦人科の出産等に関わる料金が自費ということで行政的な介入がないため、言葉が適切かどうかわからないが、「やりたい放題」という側面があることも事実だ。健康保険で支給される様々な給付金を全額産婦人科に取られるような仕組みになってきていることに行政的な指導や規制が入らなければ、このままでは、産婦人科医療まで歪んでくるような気がする。私自身が産婦人科がある病院の事務長をしていて、産婦人科医の集団退職に伴い、廃止を余儀なくされて苦労した経験があり、産婦人科医療が野放図になっていることが、少子化の一因を作ってると言ってもいいくらいだと考えている。
この20年余りの日本の政治がまともでなかったツケが表面にで始めてる考えた方がいいように思う。