いつも元気いっぱいで、いつも笑顔で暮らしていたカイが10年前、5歳の時に突然脳幹出血で四肢麻痺、胃ろう、気管切開の呼吸器ユーザーになって、最初の一年は毎日泣いていました。

 

何も悪いことしていないのにどうしてうちの子が?

何の罰ゲームだよ?って。

 

嘘をついたり他の子をいじめたりする子は沢山いるのに、そういう子たちは今日も普通に学校に行ったり、友達と遊んだり美味しいもの食べたり家族で旅行に行ったりしてるのに。カイは誰よりも心の優しい子なのに。

 

カイが「障害児」になったことを受け入れるのにも何年もかかりました。

「これは障害じゃなくて、脳幹出血の後遺症だから。

目が覚めて(最初の一年はこん睡状態でした)リハビリしたらまた前のカイに戻って学校に戻れるから。」

そう、ずっと自分に言い聞かせていました。

 

でも、そうはならなくて、目は覚めたけど自分で息が出来るようになったり、声が出たり、飲み込んだり、体を動かしたり出来るようにはならなかった。

そうして少しずつ、「じゃあ今のカイが何か出来るためにはどうしたらいいだろう?」と考えるようになってきました。

 

そうしてもがいているうちに島根大学の伊藤史人先生との出会いがあり、そこからFacebookを通じて沢山の方に繋げて頂きました。

まだ実際にお会いしたことは無い方の方が多いですが、この「伊藤縁」の方々に共通していることがあります。

 

1.重い障害のある家族やクライアント、生徒さんの為にいつも全身全霊で頑張っている(当事者の方も)

2.優しい(出来た事を一緒に喜んでくれる。具合が悪い時は気にかけてくれる。)

3.威張っていない

 (自分はこれだけ頑張ってきたのだからあなたもこれくらいやったら?、とプレッシャーをかけて来たり、敬意を強要してくる人がいない)

4.前向き(~が出来なくてかわいそう、とメソメソする時間があったら、じゃあどうやったら出来るだろう?と考える)

 

世の中には、経済的にも恵まれていて家族もみんな健康なのに不満だらけで生きている人もいる。

仕事が出来ないのに威張っていて、部下をいじめたり身の無い会議ばかりやっているおじさんもいる。

 

そういう人が「伊藤縁」の人には不思議といない。

会社だったとしたら、是非とも一緒に働きたい

「仕事が出来て、明るくて、謙虚で、話の面白い」

普通の組織だったら一割もいないような人材のみで構成されている、ありえないような素晴らしい方々の集団なのです。

 

尊敬しているし、(いつも力になって頂いて)有難くて、大好きな人がたくさんいる。

私の今までの人生で、尊敬していて大好きな人がこんなに沢山いた事って大学の研究室以来だなあ。

 

カイが障害児にならなかったら良かったと、思うことは今でもしょっちゅうある。

 

でもそのことがきっかけでこの素晴らしい方々に出会えた。

 

それが

 

「カイが障害児になって得た」

 

一番のものだと思っています。

 

人生、どんなに悲しい事が起きても、決して失うものばかりでは無い。

 

いい大人になってから知り合いに尊敬する人がたくさんいる、って凄いことだと思う。

 

これからもこの素晴らしい仲間と離れていても繋がって

 

これからもカイの為に頑張っていこうと思う。

(しょっちゅう倒れているけど)