年間第一位
LOVE LOVE LOVE DREAMS COME TRUE
「LOVE LOVE LOVE/嵐が来る」(ラヴ・ラヴ・ラヴ/あらしがくる)は、DREAMS COME TRUEの18枚目のシングル。1995年7月24日発売。TBS系ドラマ『愛していると言ってくれ』主題歌。
DREAMS COME TRUEのシングル作品では最大のセールスを記録している。またアルバム『DELICIOUS』と共に同年のオリコン年間チャート第1位を獲得した。2曲とも後に8thアルバム『LOVE UNLIMITED∞』に収録され、「嵐が来る」は「嵐が来る ~ALBUM VERSION~」として、「LOVE LOVE LOVE」は表示はないもののシングルとは別バージョンで収録されている。『愛していると言ってくれ オリジナル・サウンドトラック』には主人公のテーマ曲として制作され収録されている。コンサートツアー『POWER PLANT SPECIAL TOUR 2004 ウラワン??!』の際、本作の原曲は中村がデビュー前に作詞作曲した「ホワイトデー」という曲であったことが明かされた。英語版がホンダ・オデッセイのCMソングとして使用され、ベスト・アルバム『LOVE OVERFLOWS -ASIAN EDITION-』、および2008年10月29日発売のコンピレーション・アルバム『.LOVE』に収録された。ミュージックビデオが制作され、『LOVE UNLIMITED∞』のCD-EXTRA、20周年アニバーサリー・ブック&DVDセット『DO YOU REMEMBER 20 YEARS WITH DREAMS COME TRUE?』に収録された。ジャケット写真は篠山紀信が担当。
WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント H Jungle with t
『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント』(ウォウ・ウォー・トゥナイト ときにはおこせよムーヴメント)は、日本の音楽ユニットであるH Jungle with tの1枚目のシングル。1995年3月15日にリリースされた。お笑いコンビであるダウンタウンの浜田雅功と、globeメンバーで音楽プロデューサーである小室哲哉のコラボレーションによって制作された作品である。フジテレビ系『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』テーマソング。この曲が完成した瞬間、小室は大ヒットを確信したという。初回出荷枚数は当初30万枚の予定であったが、問い合わせが殺到したため70万枚に変更。数日後には出荷枚数が100万枚を突破した。浜田、小室、DJ KOO(TRF)の3人で第46回NHK紅白歌合戦にも出場した。また、LOVE LOVEあいしてるの特番やカウントダウンオールヒット(1999年)でも披露されている。2000年以降歌うことはなかったが、リンカーンの番組内で、堀北真希のリクエストによりカラオケで披露された。オリコンチャート7週連続1位を獲得。COUNT DOWN TVでも7週連続1位で、1位獲得週歴代1位となっている。この曲のリミックスアルバムも発売されており、ここには2 Million Mixの最後がフェードアウトしないバージョンも収録されている。曲の合間にあるBUSAIKU HAMADA(ブサイク浜田)と最後の語りはダウンタウンの松本が、曲の合間にあるラップはマーク・パンサーがそれぞれ担当している。ジャングルという音楽のジャンルにおいては世界で一番売れたCDとされている。小室はこの曲の歌詞について「寝る暇もない浜田のことを思って書き出したが、浜松町で働くサラリーマンを見ているうちに応援歌になった」と自身のTwitterで語っている。2012年4月8日に吉本興業創業100周年イベント「伝説の一日」が開催され、浜田は久しぶりにこの曲を歌った。
HELLO 福山雅治
「HELLO」(ハロー)は、福山雅治の10枚目のシングル。1995年2月6日発売。10枚目のシングルとして、福山26歳の誕生日である2月6日に発売された。前作『IT'S ONLY LOVE』に続き、オリコンでは初登場1位を獲得し、初動・累計の両方の売上枚数で自己最高を記録した。オリコン、日本レコード協会の集計では共にミリオンセラーとなっており、15thシングル『桜坂』に次ぐ2番目のヒット曲となっている。今作品から12cmシングルの形態で発売されている。オリコンの集計で12cmシングルでミリオンヒットを記録したのは、本作が初である(日本レコード協会では、B'zのミニアルバム『BAD COMMUNICATION』をシングルとみなしているため、こちらが12cmシングル初のミリオンセラーとなる)。ジャケット写真は写真家・植田正治撮影によるものである。この時の出会いをきっかけに、福山は植田と交流を深めていくことになる。イントロのアコースティック・ギターによる旋律が印象的で、自身のラジオ番組内で練習曲として勧めたこともある。 この曲で「ミュージックステーション」に出演した時にスタッフから「本番はカメラ目線で笑顔を見せてほしい」と頼まれたエピソードもある。実際、当時のMステではこの曲の最後にカメラ目線で笑顔を見せている。 オリジナルアルバム未収録。フジテレビ系ドラマ「最高の片想い」主題歌。
シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~ Mr.Children
「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」(- ゆうかんなこいのうた)は、Mr.Childrenの9枚目のシングル。1995年8月10日に発売。前作から3ヶ月ぶりのシングル。ジャケットには簡素な猿のイラストと田原の字でタイトルが書かれている。桜井はジャケットに猿の絵を使った理由を「映画(『【es】 Mr.Children in FILM』)も一件落着して新たな気持ちでリスタート、猿の気持ちでリスタート」と語っている。Mr.Childrenでは2週目の売り上げが最も高く一番安定した売上推移だったシングルで、Mr.Childrenでは最高記録(合算週を含んでいない)のオリコンチャート3週連続1位を獲得した。オリコン集計におけるノンタイアップシングル売上歴代1位である。また、3週目の1位獲得と同時にオリコン集計によるシングル総売上が1000万枚を突破し、当時の史上最速記録となるメジャーデビューから約3年4ヶ月での達成となった。本作で発生する「CD売上金」や「印税」は全て阪神・淡路大震災の義捐金に充てられた。PVをはじめ、曲自体もエルヴィス・コステロを意識した部分がある。 これまでのシングル曲では小林がイントロや間奏などをアドバイスしながら共同で進めることが多かったが、この曲は小林が関わる前に桜井のデモ作成の段階で全体の曲構成をほぼ仕上げていた。この曲のストリングスは生ではなく小林によるシンセのものである。 PVでは桜井がサーファーになり他メンバーは猿になるというもので、メンバーがジェットコースターに乗って絶叫している場面が登場する。フジテレビ系「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに初出演した際も同じ格好で登場した。 「ライブで盛り上がる曲」というコンセプトで制作されたが、桜井曰く「歌詞が何を言っているのかよく分からないから歌うのが恥ずかしい」という理由から実際のライブではめったに演奏されることはなく、同年に行われた初のスタジアムツアー「-Hounen Mansaku- 夏祭り 1995 [空ku:]」以降はほとんど演奏されなくなった。その後、2007年にライブツアー「Mr.Children "HOME" TOUR 2007 -in the field-」で約10年ぶりに演奏された。
Hello, Again ~昔からある場所~ MY LITTLE LOVER
「Hello, Again ~昔からある場所~」(ハロー・アゲイン むかしからあるばしょ)は、MY LITTLE LOVERの3枚目のシングル。1995年8月21日発売。前作「白いカイト」から約1ヶ月という早いペースで発売された。同年12月に発売された1枚目のアルバム『evergreen』以降、プロデューサーの小林武史がメンバーとして参加しているため、本作がakkoと藤井謙二という2人体制での最後の作品となる。2011年現在MY LITTLE LOVER最大のヒット曲となっており、トイズファクトリーから発売されたシングルとしても、同社歴代4位の売上である(1位から3位まではMr.Childrenの曲)。発売週のオリコンシングルチャートで2位を記録した後、毎週10万枚以上の売上を維持し、登場4週目にはグループ初の同チャート1位を獲得するに至った。翌週も更に週間売上を伸ばし2週連続で1位を獲得している。既にロングヒットの態勢に入っていたデビューシングル「Man & Woman」、発売時売り上げの少なかった「白いカイト」も、本作のヒットでロングヒットとなった。一応、初のタイアップ曲として日本テレビ系ドラマ『終らない夏』の主題歌にも起用されていたが、ドラマそのものは諸般の事情で再放送・ソフト化ができない状況にあるため、今後も観ることは困難を極める。この理由から、実質的なテーマソングとしての地位は残していない。制作当初、藤井が単独で書き上げた時点ではサビ後半のフレーズは存在せず、「遠い昔からある場所」の部分で幕を閉じることになっていたが、小林がそれをベースとして手を加え、完成形に至った(『ALICE IN WONDERLAND』より)。
TOMORROW 岡本真夜
「TOMORROW」(トゥモロー)は、1995年5月10日に発売された岡本真夜のデビューシングル。TBS系ドラマ『セカンド・チャンス』主題歌。デビュー作ながら大型タイアップの効果もあり、オリコンシングルチャートでは登場8週目で週間1位を獲得。なお、2012年6月現在、このシングルが岡本にとって唯一の同チャート1位獲得曲となっている。毎日放送のドラマ「パンダが町にやってくる」(2008/12/1放送)出演後のインタビューで「故郷の友達を励ますために書いた曲」と語っている。オリコン集計の累計売上げが、約177万枚まで伸び、出荷枚数は200万枚を突破する売上を記録した。シングル・アルバム含め自身最大のセールスにもなった。岡本はこの曲で『第46回NHK紅白歌合戦』に初出場して、テレビデビューを果たした。1996年には第68回選抜高等学校野球大会入場行進曲に選ばれた。2003年には映画『ベースボールキッズ』の挿入歌として使用された。2005年の『第56回NHK紅白歌合戦』出場者選考アンケート「スキウタ」にもランクインした。2003年発売のベストアルバム「もう一度あの頃の空を」にはAcoustic versionが収録されている。中国語でカバーした吳佩慈の「閃著淚光的決定」も大ヒットした。井筒和幸が監督した映画『のど自慢』(1999年)では、室井滋が演ずる演歌歌手が『NHKのど自慢』の本番でこの歌を歌い、合格の鐘を受けている。また、映画の中でCDシングルのジャケット写真が写るシーンがある。2012年発売のアルバム「Tomorrow」には、東北地方太平洋沖地震(cf. 東日本大震災)の後に発生した福島第一原子力発電所事故により、村外への避難を余儀なくされた福島県 飯舘村の子供たちを招いて2011年(平成23年)12月25日に同県川俣町で行なわれた、「飯舘村 卒業・卒園式イベント」の参加者約600名によるコーラスが冒頭部に収められている。本曲のリリース当時、メロディーラインが大正時代の流行歌である「パイノパイノパイ」に似ていたことから(偶然か意図的かは不明であるが)、NHKテレビの『ライバル日本史』で「パイノパイノパイ」及び作詞者の添田さつきをとりあげた際、本曲がネタ振りとして使われた。また、本曲の大ヒットのおかげで「パイノパイノパイ」も再評価されるという副産物も生まれた。また、同時期に放送された日本テレビの『THE夜もヒッパレ』では、本曲の曲調にアレンジされた「パイノパイノパイ」を、同曲を歌い継いでいるなぎら健壱と番組レギュラーのグッチ裕三が歌った。
LOVE PHANTOM B'z
『LOVE PHANTOM』(ラヴ・ファントム)は、B'zの1995年10月11日発売の18作目のシングル。8thアルバム『LOOSE』の先行シングルだが初動売上は当時の歴代1位(現在は歴代6位)となる約95万枚を記録し、発売から僅か2週間でミリオンセラーとなった。1995年に年間シングルチャートで10位を獲得し、1991年から5年連続でトップ10入りを果たした(こちらも当時の歴代1位)。発売が10月であったため翌1996年に跨ってチャートインした。 B'zのシングルでは「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」に次いで2番目の売上を記録しており、B'zの代表作の1つである。この曲でCHAGE&ASKAのシングル総合売上最多枚数を抜き総売上約1650万枚となる。このシングルからB'zロゴマークが現在使用されているデザインに変更される。このシングルとアルバム『LOOSE』、次シングル「ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~/MOVE」はロゴの下「TAK MATSUMOTO」・「KOHSHI INABA」と表記されている。その後、次々シングル「Real Thing Shakes」よりメンバー名表記が無くなり、現在のロゴになった。さらにその後1999年発売の「ギリギリchop」から2003年発売の「野性のENERGY」まではデザインの違うロゴを使用していたが、2004年発売の「BANZAI」より再びこのシングルのロゴが使用されるようになった。数あるB'zロゴの中でこのシングルのロゴがもっとも使用期間が長い。ジャケットから「BE THERE」より続いたタイアップ表示が無くなり、シールで保護フィルムに貼る方式に変更された。また、Rooms RECORDS(現在のVERMILLION RECORDS)より発売されたそれまでのシングルのジャケットにもタイアップ表示が消えた。しかし、「BE THERE」から「裸足の女神」までが12cm化で再発売された時、曲名が表記されたシールにタイアップ表示が復活した。オーケストラによる約1分20秒のイントロから始まる。 初披露は1995年のライブツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure '95 BUZZ!!」。同ライブツアーにおいて稲葉がバンパイアの扮装をし、高さ数十メートルのセットの高台からダイブするという演出用に制作された楽曲。 PVは会場で流された「イタリアバージョン」、ライブの模様を収めた「ライブバージョン」、「イタリアバージョン」とライブ映像を組み合わせたものの3種類が存在する。 使用ギターはYAMAHA MG-M CUSTOM Black Burst(松本孝弘モデル、公式サイトではMGM-IIと紹介されている)。これは長年使用され数タイプあったヤマハ松本モデルの最終形とも言えるギターであり、ヤマハMG-Mとしてシングルでメイン・フィーチャリングされた最後の曲になる。 発売前にテレビ朝日系『ミュージックステーション』でこの曲が披露された。なお、当番組で2回目の演奏時にはストリングスのイントロをカットし、代わりに「spirit loose」をイントロに使用した。その際ドラムを務めたのが黒瀬蛙一であり、この時に抜擢されたのがきっかけで『Brotherhood』のレコーディングに参加することになった。 上記のようにライブのために書き下ろした曲だったため松本によると当初はシングルにするつもりは全くなく、この曲について当時の会報では「(演出用だったので)メロディが2つしか出てこない簡単な曲」と評している。 ライブの定番曲で演奏される際はレーザー光線がよく使用されるが、上記のようにストリングスのイントロをカットすることがある。 シングルA面曲では初めてタイトルがボーカルの歌詞に登場しない曲である(ただしイントロのラップで曲名は登場)。 NHKのスキウタでは62位にランクインした。
CRAZY GONNA CRAZY trf
「CRAZY GONNA CRAZY」(クレイジー・ゴナ・クレイジー)は、1995年1月1日に発売されたtrfの8枚目のシングル。現時点でTRFで最も売れたシングルであり、まさにtrfの人気絶頂期の曲である。3ヶ月連続リリースの第1弾となった曲。テレビドラマ「我慢できない!」(関西テレビ)の主題歌。作曲者の小室哲哉は「製作段階ではジャングル風の曲調にする予定だった」と語っている。
KNOCKIN' ON YOUR DOOR L⇔R
「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」(ノッキン・オン・ユア・ドア)は、L⇔Rの7枚目のシングル。1995年5月3日にリリースされた。フジテレビ系ドラマ『僕らに愛を!』の主題歌。前作のスマッシュヒットに加え、タイアップの効果もあり、オリコン集計でミリオンセラーを達成。L⇔R最大のヒット曲となった。『僕らに愛を!』制作以前に、「REMEMBER」を聴いてバンドの存在を知っていたプロデューサーから主題歌の依頼があった。その後ドラマ用に曲を仕上げたが、「もっと、アタマからガツン!とくるような曲にしてくれ」というプロデューサーからの希望があり、それを受けてメンバーの黒沢健一が「アタマからガツン、ガツンということなら、叩くような感じの歌詞と曲に仕上げてみよう」と考え付き、「KNOCKIN'」の歌詞とタイトルがついた。実際、楽曲はドアをノックするような音のイントロではじまる。この曲でバンド初のオリコンシングルチャート初登場1位を獲得。同チャートの1位は前週まで、H Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」であり、それまで7週連続1位を記録していた。その為、後にフジテレビ系音楽番組『TK MUSIC CLAMP』にて黒沢と小室哲哉と対談した際、小室は「H Jungleの8週連続1位記録を止めたのがL⇔Rということで、ここらへんスタッフみんな、それが引っ掛かっているんですよ」と語っていた。