南田の「投資3原則」 ~その2~ | 【南田ゼミ】 銀行では教えてくれないお金の話

南田の「投資3原則」 ~その2~

■南田はどのような運用をやっているか?(第2回目)

【前回のおさらい】
・投資運用における3つの原則を基本としている。
最初の原則は『リスクとリターンは正比例する』ということ。
・リスクとりターンのバランスにも要注意。
・私が最も警戒するのは「流動性リスク」。



さて、今日は2番目の原則についてお話します。

それは、『理解出来ないものには投資しない』ということです。


これって、当たり前のように思いますが、実際に実行出来ている人は意外と少ないのです。


多くの人は、銀行や郵便局の窓口で投資信託や生命保険の勧誘を受け、その複雑な商品性とリスクについて100%理解することなく、「何となくわかった」「●●さんが勧めるから大丈夫」という雰囲気で、実に安直に購入・契約をしています。



卵を買うのに、あっちのスーパーの方が15円安い!なんていう比較を真剣にやっている同じ人が、金融商品となると、良く理解せずに数百万円ものお金をポンと投じている。


…何かおかしいと思いませんか?

それこそ卵のような形ある商品と違って、金融商品は物理的なモノとしては存在していません。
このため、具体的にイメージしづらいという特徴も、その一つの要因かもしれません。


例えば、有名な投資信託のひとつに、主要国の国債を主な投資対象とする「グローバルソブリン・オープン」(グロソブ)というファンドがあります。


一時は安定感と配当金が人気となり、10兆円を超えるメガファンドとなっていましたが、リーマン・ショック以降基準価額も総資産残高も減少中です。


HPの説明文ではこのように書かれています。
「信用力の高い世界主要先進国のソブリン債券を主要投資対象とすることから、投資している債券の元本の安全性や利払いの確実性が比較的高いと考えられる投資信託です。」


何となくは判りますよね。
でも、これだけでファンドの実態的な内容を理解出来ません。


例えばこんな説明もあります。
「シティグループ世界国債インデックスをベンチマークとします。」

この説明文の意味を、あなたは正確に説明できますか?

つまり、多くの個人投資家はファンドや投資信託そのものの仕組みすらきちんと理解出来ないまま、「何となく安全そう」「定期預金よりはいい」といったアバウトな認識のまま、投資を行っているのです。

それに対する反論として、「金融商品は難しくて良く解らない」という方が実に多いのですが、きちんと理解出来ないものに資金を投じる行為は投資ではなく、ギャンブルと同じなのです。


従って、投資をするのであれば、まずはしっかりと基本を学ぶことが必要で、それがめんどくさい!という人は、残念ながら投資に向いていません

商品の仕組みをしっかりと理解すれば、価額や配当金の増減に対し自分なりの適切な対処方法をスピーディに取ることが出来るようになります。

専門家に求めるのは、あくまでもその判断に必要な情報なのです。
勿論、一流のプロならではの有益なアドバイスも重要で、有料の投資情報の中にも、素晴らしい実績を上げ続けているものも存在します。


しかし、あなたが日頃接している銀行や郵便局の窓口担当者では全くお話になりません。
それが、今の金融機関のお寒い実情なのです。

今まで投資信託を例に挙げてきましたが、世間にはもっと解りにくい金融商品がたくさん存在しています。


それらの金融商品はまさに「玉石混交」で、殆どは危ないダメ商品ですが、その仕組みやリスクを『池上 彰』のように明確に説明出来るまで理解することが可能かどうか、ということが投資の是非判断基準だと思います。

まずは、自分が解ることだけを行う。

もっとも、それだけではより有利な投資運用を行うチャンスが永遠に閉ざされてしまうので、「自分に投資」することで、投資対象先をじっくりと確実に広げて行くことがポイントです。


是非、あなたには、投資で成功して欲しいのです。

このゼミからの情報や自分自身での勉強によって、金融スキル(リテラシーとも言います)を磨いて行きましょう!


《今日の結論》
・投資対象について、完全に理解出来なかったり、少しでも疑問点がある内は投資は避ける。
・わかったつもり、知ったかぶりはケガの元!
・「自分に投資」し金融スキルをアップさせ、より多くの投資チャンスを獲得しよう!


今日はここまでにします。
最後の原則は、次回をお楽しみに!