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第二章 母の日常生活
「うんっ、さっぱり、かっぱりしてるわー!」母の日常、その(19)
2005/9/14(水) 午後 0:25
某月某日 残暑厳しく連日30度を越える真夏日が続く。90うん歳の母には、やはり、堪える。下痢をしたり、食欲が落ちたり、で、しばらく診療所へ。点滴のためだ。そのかいあってか、ようやく回復ムードに。
「ヘルパーさん、すいません、母の頭の髪、散髪お願いしますわ」母の髪の毛が、だいぶ伸びてきた。以前から気になっていたのだ。
「ああ、そうですね!、00さんだいぶ髪の毛伸びましたねぇ、解りました、予約取っておきます」
「じゃ~、よろしくお願いします」朝、母をデイの送迎バスに乗せる時に、私はこう頼んだ。デイ施設では、髪のカットもしてくれる。つい3~4年前までは、いきつけの床屋でカットしてもらっていたが、母が、腰を圧迫骨折してからは、行けなくなり、施設でお願いしているのだ。
「わ~、お袋ちゃん、さっぱりしたやんかー!」散髪した母を見て。
「う~ん、、、、、、なんやのん?」
「頭の髪の毛、散髪して、さっぱりしたやんか~、若こう見えるでぇ」
「そうか~」と、母は両手を頭に。
「うん、ほんまや、さっぱり、かっぱりしてるわー!」デイの送迎バスに乗車していた、施設のお仲間が。
「00さん、五つは若う見えるわなー!」との誰かの声に、車内で笑いが起こった。
(お袋ちゃん、皆さんと仲良うしてんねんな~、良かったな~)。
ト書き:親子二人で、何十年も通っていた、近所の散髪屋さんへは、母が認知症になり、圧迫骨折をしてからは、10年以上も、行かなくなった。