母がレビー小体型認知症と診断されたことは以前にも書いてますが、現在認められる症状について比較してみました。現在の要介護度は1です。あくまで参考程度ですが、レビー小体型認知症の方(介護している方)の参考になればと思います。

 

下記のサイトで記載されている症状と比較してみました。

レビー小体型認知症(DLB) - 独立行政法人国立病院機構 宇多野病院 (hosp.go.jp)

 

  • 認知機能障害:「物分かりがよく意識がはっきりしている時と、反応が乏しくぼんやりとしている時がある」といったように、認知機能が変動することが特徴です。この変動は、数分から数時間続きますが、ときには数週~数ヶ月におよぶこともあります。アルツハイマー型認知症(AD)では、病初期から新しい事実や出来事を覚えることができないといった記憶障害が目立ちますが、DLBでは記憶障害の程度は軽度です。

家で話しかけている中で反応が乏しくなることはほとんどありませんが、僕が自分の部屋でずっと仕事をしている時などは母はたいていリビングでテレビを見ながら居眠りをしたりしていることが多いのですが、そんな時や、夜が遅くなって眠くなってきたときなどに、「おばあちゃん(母の母)はどこ行ったのかしら?」など、夢の中のようなことを言うことが多いです。

 

  • 幻覚:幻覚の中で、幻視が最も多くみられます(60−70%)。幻視とは、他人には見えないもの(人、動物、虫など)が見えるという症状であり、「自分の部屋に黒い服を着た人が立って、じっと自分を見ている」など、具体的な内容であることが多いです。患者さんは、それを幻視であると分かっていることもあれば、幻視であると全く分かっていないこともあります。また「壁の模様が人の顔に見える」、「小さなごみが虫に見える」など、実際に存在するものがそのものとは異なったように見える錯視という症状もあります。その他に、他人には聞こえない音が聞こえるといった幻聴(6.2%)があります。

今のところ、錯視にあたる症状は見られます。「小さなごみが虫に見える」ことや、家の窓から見える電線やテレビアンテナが犬や鳥などの動物に見えているようで、「あの犬はまったく吠えないし、いつもおとなしいわねぇ」などと言ってます。

また、トイレから帰ってきたときなどに「あら、おばあちゃんは?さっきまで居たのに?」ということも良くありますが、おそらく幻視で見えていたのではなく、いつのまにか頭の中で僕がおばあちゃんに入れ代わっているようです。

 

  • パーキンソン症状:手足の振るえ(振戦)、手足の筋肉が固くなる(筋強剛)、動作が遅くなる(動作緩慢)、体のバランスをくずして転倒しやすい(姿勢反射障害)など、パーキンソン病と同じ症状がみられます。また進行すると嚥下障害がみられ、誤嚥性肺炎を来します。

今のところ、震えや筋強剛、嚥下障害などは見られません。動作緩慢は見られ、歩くのが非常に遅く(およそ一般的な徒歩速度の半分程度)、疲れやすい(20分ぐらいが限界)です。加齢によるものの範囲かも知れませんが、一般的な80歳はもう少し歩けるように思います。

 

  • レム睡眠行動異常症(RBD):人の眠りには、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」があります。RBDは、レム睡眠中に、なまなましい夢や怖い夢を見てしまい、睡眠中に誰かと声を出して話す、大声を出す、腕や足を動かすなど、夢の中と同じ動きをします。そのため患者さん自身がケガをしたり、隣で寝ている人にケガをさせてしまったりすることがあります。

寝室は別なので分かりませんが、ドア越しには大声等の物音を聞いたことは無く、おそらくRBDの症状は無さそうです。

 

  • 自律神経症状:便秘、トイレに行ってもまたすぐに行きたくなり尿回数が増える(頻尿)、急におしっこがしたくなり我慢できずにもらしてしまいそうになる(尿意切迫)、排尿後も尿が残っている感じがある(残尿感)、尿が漏れる(尿失禁)といった症状がみられます。また起立時の立ちくらみ(起立性低血圧)がみられます。これは、立ち上がった際に血圧が急激に下がることで脳への血流が減少し、めまいや失神(意識を失ってしまう)が起こります。失神は、ひどく転倒して大きな怪我につながるため注意が必要です。

本人曰く、便秘のような症状は無さそうですが、尿失禁などは平均して週1回程度で発生しているように思います(状態のいい時は無いですが、状態の悪い時は頻繁にある)。

夜もたびたびトイレに行っているようで、そのせいで眠りが浅くなる、昼間も眠くなる、といった悪循環につながっているように思います。

 

  • 前駆症状:認知機能障害が出現する何年も前から、次のような様々な症状が先立ってみられることが知られています。においが判りにくい(嗅覚の低下)、うつ、RBD、自律神経症状(便秘や起立性低血圧)があります。

「今思うと」ですが、認知症と診断される少し前まで、不眠などの症状に悩まされて、近所の医者から抗うつ剤のような薬を大量に処方されていたことを思い出しました。当時はまだ70歳前後だったと思いますが、もしかしたら、この時に前兆があったのかもしれませんし、それらの薬でぼーっとするようになって認知症が進行してしまったようにも思います。

 

 実際には、細々したところを含めれば、参考にしたWebサイトに記載のある以外の症状も見られますが、それらは認知症以外の疾患なのかもしれません。

 

以上は、あくまで素人が、個人的感想も含めて、見て思ったことなので、医学的な正確性は一切ありません。