揺らぐ老健の立ち位置 | 介護経営コンサルタント伊谷の『千思万考』

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介護事業専門コンサルタントの伊谷俊宜です。
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新年あけましておめでとうございます。

介護経営コンサルタントの伊谷です。

本年も本ブログ共々よろしくお願いいたします。

 

ついに法改正の年がやってまいりました。

本ブログでも触れていこうと思いますが、どう読み込んでも厳しくなるのは間違いないですね。。

 

今回はそんな中でも、特に立ち位置が難しくなりそうな老健について取り上げたいと思います。

 

平成30年4月より、老健の『定義』が以下資料のように刷新されます。

 

 

老健の役割は『在宅復帰・療養支援』と『リハビリテーション』にあることがより鮮明になるわけです。

 

【在宅復帰にあらずんば老健にあらず】

 

という時代がどうやら本当に来るようですね。。

 

機能強化型に進むことを国は求めているわけですが、大まかに下記2点が機能強化型を目指すための阻害因子となっています。

 

◆必要なコスト(人件費)の増大

◆稼働率の低下

 

 

少々古い資料ですが、こちらの資料は機能強化型、在宅支援加算型、従来型の経営状況を表しているものです。

単純に利益率だけ見ると平成27年度では在宅支援加算型が最も高い。

しかしながら事業収益のみに着目すると、機能強化型が最も高くなっています。

 

機能強化型の報酬が最も高いわけですから当然ですよね。

しかし、人件費率も同時に高くなるため利益率は悪くなっているのがわかります。

 

こちらに関しては、国の方針として在宅復帰を推し進めるわけですから、機能強化型の報酬単価が極端に下がることはないでしょう。

あからさまに国はこちらの方向に誘導しているわけですからね。

しかしながら、こちらの方向に進めば進むほど、阻害因子として前述したとおり、稼働率が下がるわけです。

 

稼働率が低下する要因は、単純に退所される方が増えるいう側面もありますが、一番大きな要因は『競合施設の増加』です。

ここでいう競合施設は主にサ高住などの入居施設です。

 

元々老健は『自宅』と『病院』の中間施設という位置づけで隆盛を誇ってきました。

配置要件に医師が義務付けられている唯一の介護施設として、病院や地域からの信頼も非常に厚い。

しかし、実態として特養の待機者といった方々の住まいに近くなっている老健も少なからずあります。

つまりはターゲットがサ高住などの高齢者住宅と思い切りバッティングする時代となっているのです。

 

老健でリハビリを受けるより、居室に洗面台やトイレ(施設によってはキッチンやバス)が完備されているサ高住の方が、実際に生活に根差したリハビリができると考える方が増え続けています。

 

実際に私自身もサ高住で勤務している際に、入院中の方で「自宅に帰りたいけど、今すぐ帰って生活をするのは不安」と仰る方を大勢受け入れてきました。

こういった方々は、中間施設である老健に入所するのが一般的でしたが、少しずつその流れが崩れてきているのです。

 

☆老健の競合施設はサ高住など高齢者住宅

 

この現実にどこまで目を背けずに向き合えるか?

これが老健の今後を大きく左右するでしょう。

 

関東のあるエリアの老健幹部の方に、2年前より1年前の方がエリアの老健稼働率が上がったという話を伺いました。その理由を尋ねると「2年前と比較して多くの施設が機能強化型を辞めた結果、稼働率が上がった」という笑えるような決して笑えない話でした。

 

今年の法改正で、従来型の報酬単価は厳しいものになるでしょう。

そうなるといくら高稼働でも収益が悪化するのは必至です。

向かうべき方向は明確ですよね。

 

在宅復帰を促進しつつ高稼働を保つためには、これまで以上に『集客』に意識とエネルギーを注ぐ必要があります。

 

特養も営業をする時代が来ています。

当然老健も例外ではなく、大競争時代の幕開けといえるでしょう。

 

自施設の『売り』を整理し、戦略的にプロモーション活動を行うなど、激動の時代を乗り越える準備がまさに『今』求められているのです。

病院のリストを作成し関係を整理するなど、できることから今すぐ着手していきましょう!

 

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【発行責任者】
 株式会社スターコンサルティンググループ
 経営コンサルタント 伊谷俊宜(いたにとしのり)
  

 千葉県佐倉市出身。大学卒業後、教育サービス業界に入社したが、障がい者との交流を機に「高齢や障害を理由に、不当な差別を受けることのない社会を作りたい」と、介護事業者の門をたたいた。介護保険施行前より運営トップとして、数々の特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスの立ち上げ、運営に参画。その後、大手介護事業者に入社し、介護付有料老人ホームやサ高住の立ち上げ、運営、新人管理職の育成に携わる。

 現在では、圧倒的な現場力で、高齢者住宅、デイサービスセンターなど「人気の施設づくり」を積極的にサポートしている。講演・執筆も多数。


 株式会社スターコンサルティンググループ
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