夫はいつも独特の体勢で寝ている。
両手は鼠蹊部に置き、
左足は伸ばし、右足は曲げて、
半座位で44度、
なんとかお願いして寝る時だけ42度、
サポートで置いているクッションの置き方にもこだわりがある。
ポジショニングは慣れた人でないとなかなか難しい。
訪問入浴の後に来る看護師さんと、
トイレ介助をしてくれるヘルパーさんが主にやってくれている。
そのやりとりを見ているとお世辞抜きで芸術みたいですごいと思う。
本当に大変で、汗もかく、重労働である。
枕の位置もまた難しい。
枕は夫がまだ立ち上がれた頃に自分でニトリに買いに行って選んだ。
長く使っているので年季が入りカバーを外すと変色して汚い。フニャフニャになっている。
枕の下に更に小さな枕を置いている。
その小さな枕は以前来てくれていた、転勤で関東へ行ったヘルパーさんが自分で買って置いてくれた枕である。
それ以外の枕を試してみたがそれじゃないとしっくりこないようで、結局同じ枕を使っている。
同じタイプの新しいものを見に行ったが廃盤になってもう無いそうだ。
カバーはタオル地でファスナー、
滅多にないが外出で車椅子に乗る時もこの枕を使って欲しいと言う。
入浴後、移乗しての排便後、
その後の厚抜きからのポジショニングにもこだわりがあり、細かい位置のズレもしんどく不快感のある顔をしている。。
もっとこうして欲しいが伝わらない時もある。
ビシッとハマった時はとても満足そうだ。
その顔は最高に良い顔をしている。
でも、その良い顔は最近、
私よりヘルパーさんの方がたくさん見ていると思う。
本当に良い顔で、嬉しくなってくる。
その顔が夫にとっての一番の感謝の意なのである😌