病院に到着するとCT MRIの検査が始まり、

その時勤務を終えていたヘルパーさんがわざわざ

大阪府外の遠いところから飛んできて駆けつけてくれました。

来てもらえてどれだけ心強かったか、、

感謝でいっぱいでした。

検査が終わって運ばれていく時、

ヘルパーさんが「目が開いていました!」

と言ったので、意識が戻ったんだと大喜びしました。

したことのなかったマスクをつけていて、

安堵感からか娘たちと可愛いと笑いました。

ただ、一体どこが悪いのか、、

私の心は不安もあり、

なんとも言えない感情が錯綜していました。

そうしているうちに、先生に呼ばれました。

夫に声をかけるとボーッとしながらも反応があり、

ヘルパーさんもいつものように、ポジショニングをしてくれて

夫が少しでも快適に過ごせるように工夫してくれていました。

大変でもいつもの光景にホッとしていました。

でも、声をかけ続けないとまた意識がなくなってしまうような感じでした。

すぐそばのデスクで先生のお話を聞きました。


結果はどこも悪く無い、全く何も無い、

脳も心臓も、内臓も、、血圧も戻りつつある、、

採血も、あらゆる原因を探したが見つからないと言われました。

ALS以外はとても健康だと言われました。

ただ、ALSのことはわからないので落ち着いたら

通院していた病院へ行くように言われました。

その夜は家に連れて帰ることになりました。

ですが、夜遅く、介護タクシーはやっていない、

リフト付きの車も持っていない、

大きい車椅子、人口呼吸器を繋げ、

フラットにできない夫を一体どのようにして連れて帰ったら良いのか本当に困りました。

幸い夫の兄が大きなワンボックスカーを用意してくれたのでなんとか帰れましたが、

リフトもなく夫を乗せたでっかい車椅子を高さのある車に持ち上げるのは本当に大変で、

道中揺れるのをおさえるのも必死でした。

何もかも、ヘルパーさんがいなければどうなっていたのかと、、

自分たちでは何もできないんだと痛感しました。

連れて帰るのは本当に大変だった。


それでも嬉しかった、、

お気に入りの枕で、布団とクッションで

いつものように寝かせてあげて、

大好きなテレビをつけてあげた。

たまらなく嬉しかった。