(5-3)積極的評価と消極的評価の整理 | 中国について調べたことを書いています

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(3)積極的評価と消極的評価の整理

評価の点数とリスクを考え合わせると、『戦争』『実効支配の強化』がリスクが特に高く、次いで『現状維持』、『交渉で解決』『ICJ提訴』『譲渡』が大きなリスクを抱えていることになる。

 

 

 

積極的評価の点数

消極的評価の点数

ICJ提訴

147

66

交渉により解決

146

64

実効支配強化

141

43

新棚上げ

111

101

共同開発

105

105

戦争

100

43

現状維持

73

73

譲渡

71

70

 

 各案の積極的評価を横軸、消極的評価を縦軸にしてグラフにしてみると図4のようになる。

 

図4 各案の積極的評価と消極的評価

出所:筆者作成

 

左下に行くほど効果は少なくリスクが多い。一方、右上にいくほど、効果が大きくリスクは少ない。むろん、リスクが少なく効果が大きい案がいちばんよいのだが、それに合致するような案はない。

こうしてみると、以下のように分けることが可能であろう。

 

・リスクが少ない効果が大きい   ウ.共同開発、エ.新棚上げ

・リスクは高いが効果も大きい   イ.実効支配強化、オ.交渉、カ.ICJ提訴

・リスクは高いが効果は少ない   ア.戦争、ク.現状維持、キ.譲渡