【一枚の絵・6】

愛知県文化会館美術館
『エコール・ド・パリ パリを彩った画家たち展』(1990年)より
モイズ・キスリング
《赤毛のキキ》
キャンバスに油彩
1929年 100×73

風景写真 カメラ1


一目見て、「あ、こいつはシャム猫や!」と思いましたねぇ。それも野良シャムキラキラ
そこで、同じく猫娘のわたしめがヒマラヤンの威信をかけて、野良シャムとにらめっこしてみました。

それにしてもっ! 彼女のこの眼力には何かこう、素晴らしいしたたかさが感じられます。それでいて、とってもセクシー。
いったいどのような人生を歩んできたのやら…? 「赤毛のキキ」などと呼ばれているところをみると、「お嬢さま」でないことは確か。
彼女の素性に思わず興味をそそられてしまったヒマラヤンです。

そーんなわけで、今回はわたしの「好きな」というより、「非常に気になる」一枚の絵でありましたっドキドキ
(1990年1月)


『エコール・ド・パリ パリを彩った画家たち展』
◆1990年1月5日(金)-18日(木)
 愛知県文化会館美術館
(現・愛知県美術館



【モンパルナスのキキ】



【2008年・追記】
この展覧会で「エコール・ド・パリ」のファンになりましたドキドキ
「赤毛のキキ」=「モンパルナスのキキ」(詳しくは、彼女の本名「アリス・プラン」で検索してね)とも、この20年近くの間にいろんな作品で対面しましたねー。

アリス・プラン(Wikipedia)→

で、、、そのほかの展示作品キラキラ

モイズ・キスリング
《果物のある静物》
キャンバスに油彩 1914年 65×81
プティ・パレ美術館
風景写真 レンズ1


モイズ・キスリング
《壜のある静物》
キャンバスに油彩
1915年 62×73
風景写真 レンズ2


モイズ・キスリング
《プロヴァンスの庭師》
キャンバスに油彩 1917年 88×112
プティ・パレ美術館
風景写真 レンズ3


モイズ・キスリング
《タス医師の子どもたち、ルイとズーシャ》
キャンバスに油彩 1930年 100×75
プティ・パレ美術館
風景写真 レンズ3


ニコラス・タルコフ
《サン=ドニ門、パリ》
キャンバスに油彩
1901年 100×80
風景写真 レンズ5


ニコラス・タルコフ
《ひまわり》
キャンバスに油彩 93×60
風景写真 レンズ6


アメデオ・モディリアーニ
《少女の肖像》
キャンバスに油彩 75×54.5
風景写真 レンズ7


ジャン・ペスケ
《母性》
キャンバスに油彩
1905年 81×65
風景写真 レンズ8


マキシム・モーフラ
《パリ、シュジェ通り、聖アンドレ・デザール広場》
キャンバスに油彩
1909年 81×65
風景写真 レンズ9


イシス・キシュカ
《アイリスの入った青い花瓶》
キャンバスに油彩 73×60
風景写真 レンズ10


マックス・ジャコブ
《洗濯船》
グワッシュ
1931年 50×65
風景写真 レンズ1


マレヴナ
《モンパルナスの友人達へのオマージュ : ディエゴ・リベラ、ブーディアン、ピカソ、シャガール、フェルナン・レジェ》
キャンバスに油彩 160×305
風景写真 レンズ2


マネ=カーツ
《花を積んだ二輪馬車》
キャンバスに油彩
1928年 91×63
風景写真 レンズ3


・テーマ「エコール・ド・パリ」の記事一覧 →
名古屋ボストン美術館
『クロード・モネの世界』(2008年)

1


ボストン美術館が所蔵する、モネのコレクション乙女のトキメキ
彼と同時代に活躍した画家、
彼に影響を与えた日本の浮世絵の作品も
併せて紹介する展覧会です。
(展示総数58点)


もちろん、
お約束(?)の《睡蓮》もあります。

クロード・モネ
《睡蓮》
キャンバスに油彩 1905年 89.5×100.3
ボストン美術館
9


クロード・モネ
《睡蓮の池》
キャンバスに油彩 1900年 90.2×92.7
ボストン美術館
8


モネの絵を見るたびに思うのは、
出展作品が全部《睡蓮》という
「《睡蓮》づくし」の展覧会を
どなたか開いてくれないかなぁ…ってことですね。
《睡蓮》の椀子そば状態、、、
《睡蓮》の満漢全席、、、
う~ん、とっても魅惑的 ピンクハート


それはさておき……
やわらかな色彩で目の保養をしていたワタシを
釘付けにした作品が!目

クロード・モネ
《ポプラ並木のある草原》
キャンバスに油彩 1875年頃 54.6×65.4
ボストン美術館
3

パッと見で、
全身のあらゆる感覚器官が刺激されるというか、
陽射しの加減、気温、湿度、風の流れ、
空気の匂い、草木のそよぐ音、遠くで鳴く鳥の声…
といったものが、その場にいるかのように
はっきりとわかるんです~ほんわか

絵の中の世界を
これほどリアルに体感してしまったのは初めてかも……
というわけで、文句ナシのイチ押し!グッキラキラ
みなさんも、バーチャル体験してみませんか?


クロード・モネ
《アルジャントゥイユの画家の庭のカミーユ・モネと子ども》
キャンバスに油彩 1875年 55.3×64.7
ボストン美術館
4


クロード・モネ
《ジヴェルニーの草地》
キャンバスに油彩 1886年 92.1×81.6
ボストン美術館
5


クロード・モネ
《セーヌ河の朝、ジヴェルニー近郊》
キャンバスに油彩 1897年 81.3×92.7
ボストン美術館
6


クロード・モネ
《冬のアルジャントゥイユ、サン=ドニ通り》
キャンバスに油彩 1875年 60.9×81.6 
ボストン美術館
7


クロード・モネ
《アンティーブの砦》
キャンバスに油彩 1888年 65.4×81
ボストン美術館
8


クロード・モネ
《ルーアン大聖堂、正面とアルバヌ塔(朝の効果)》
キャンバスに油彩 1894年 106.1×73.9
ボストン美術館
9


クロード・モネ
《チャリングクロス橋(曇りの日)》
キャンバスに油彩 1900年 60.6×91.5
ボストン美術館
10


ルノワール、ドガ、ピサロ、
シスレー、セザンヌetc…の作品もありますよニコニコ

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《日傘をさした女性と子ども》
キャンバスに油彩 1874-76年頃 47×56.2
ボストン美術館
11


カミーユ・ピサロ
《ポントワーズ、冬のジゾールへの道》
キャンバスに油彩 1873年 59.7×73.7
ボストン美術館
12


2

『クロード・モネの世界』
◆2008年4月26日(土)-9月28日(日)
 名古屋ボストン美術館
(2018年10月8日にて閉館しました)


ボストン美術館 →

【クロード・モネ作品集 : 冬物語】


・テーマ「印象派」の記事一覧 →
神戸市立博物館
『ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美』(2008年)



神戸で
『ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美』を見ましたピンクハート
(オスカル&マリー・アントワネットのイラスト入り「ベルばら」チケットで入場音符

18世紀、ルイ15世・ルイ16世の時代のフランス宮廷で
実際に使われていた工芸品の数々。
「ようこそ、セレブの世界へ」とポスターにあるように
豪華絢爛、きら星のごとく輝く名品が揃ってますキラキラ
(全2章、展示総数138点)


空色の渦巻きのある「エベール」の皿
ヴァンセンヌ製作所
軟質磁器 1755年
ルーヴル美術館

そのなかで目を引いた、鮮やか~な色のお皿。
昼食用の食器セットのうちの一枚とされています。
のちの北斎の波頭を彷彿とさせるデザインがGood!
「青」の色合いと、
金で描かれている植物の模様もステキピンクハート
ちなみにこの「青」は、
当時、青磁の輸入元だった中国をイメージしたものだとか。


フランソワ・ブーシェ
《ポンパドゥール侯爵夫人の肖像》(部分)
キャンバスに貼り付けた紙に油彩 
1750年頃
ルーヴル美術館

ブーシェと言えば、このひとの肖像画キラキラというくらい有名な、ルイ15世の寵姫・ポンパドゥール夫人にも、うっとり。
ホント、気品のある美しい女性ですね~~。

そして、ポンパドゥール夫人亡きあと、
王の寵愛を受けたデュ・バリー夫人。
『ベルサイユのばら』では、王太子妃マリー・アントワネットを屈服させて高笑いするイヤ~な女に描かれてましたが、
肖像画を見る限り、おとなしそうな、可愛らしいひとなんですよ。
(画像を載せられなくて残念タラー

ブーシェ、もう一枚どうぞ。


フランソワ・ブーシェ
《ヴィーナスの化粧》(部分)
キャンバスに油彩 1749年
ルーヴル美術館


ディアナ像の飾り枠付き掛時計
ブロンズ、鍍金、エマイユ 1745-50年頃
ルーヴル美術館


フランソワ=トマ・ジェルマン
ポルトガル王ジョゼ1世の枝付き燭台 一対
銀、鋳造、彫金細工 1757年
ルーヴル美術館


「枝付き燭台の」あるいは「蝋受けのある」ポプリ入れ 一対
セーヴル製作所
軟質磁器、ブロンズ、鍍金 1762年
ルーヴル美術館


蒔絵水差し
日本製漆器、ブロンズ、鍍金
17世紀末-18世紀初め(漆器)
1775-80年頃(枠飾り)
ルーヴル美術館


マリー・アントワネットの旅行用携行品入れ
1787-88年
ルーヴル美術館


サン=クルー宮の王妃の間の肘掛け椅子
クルミ材、金塗装
1787年(布張りは現代)
ルーヴル美術館


アドルフ=ウルリク・ヴェルトミュラー
《狩猟服を着た王妃マリー・アントワネット》
キャンバスに油彩 1788年
ヴェルサイユ宮殿美術館


王侯貴族の愛用品を愛でながら
セレブ気分を満喫~~キラキラ

が、、、
全部見終わったあと、
なんとなーく畳の部屋が恋しくなったワタシですタラー


『ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美』
◆2008年4月26日(土)-7月6日(日)
 神戸市立博物館
・Twitter →
・Instagram →
・Facebook →
(神戸が最終会場です)


神戸市立博物館 →
(神戸市中央区京町24)

ルーヴル美術館 →

【フランソワ・ブーシェ作品集】


・テーマ「フランス」の記事一覧 →
名古屋市美術館
『アメデオ・モディリアーニ展』(2008年)



むかしむかし、ワタシが小学生の頃、
家にあった百科事典のお話……

別冊として「音楽」と「美術」の巻があり、
「美術」の巻には
西洋の著名な画家の複製画が6, 7枚ついてました。
それらの絵の中で、今でもしっかり覚えているのは、
ゴッホの《ひまわり》と
モディリアーニの《黒いネクタイの女》。

フィンセント・ファン・ゴッホ
《ひまわり》(参考作品)
キャンバスに油彩 1888年 100.5×76.5
SOMPO美術館


アメデオ・モディリアーニ
《黒いネクタイの女》(参考作品)
キャンバスに油彩 1917年 65.4×50.5
フジカワ画廊

この2枚が、
子ども心にひどく印象的だったんでしょうねぇ。

そのうちの一人、モディリアーニの個人展。
初日に出かけましたっ!
ワタシの好きな「エコール・ド・パリ」の画家ってことで
ワクワク・ドキドキ。
しかも日本初公開の作品が、いっぱいピンクハート
(展示総数約50点)


イチ押しは《薔薇を持つ若い女》ですキラキラ

アメデオ・モディリアーニ
《薔薇を持つ若い女》
キャンバスに油彩 1916年 65×46
個人蔵

それまで気分的にそわそわして、見るのに集中できなかったのが、
この絵の女性に微笑みかけられ、ホッと安心したんですよ。
不思議ですね~~??


作品の構図は単純。
でも、どれもみな奥が深ーい!
そして、どこかもの悲しい……

アメデオ・モディリアーニ
《カリアティード》
キャンバスに油彩 1911-12年 72.5×50
ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館


アメデオ・モディリアーニ
《ルネ》
キャンバスに油彩 1917年 61.1×50.2
ポーラ美術館


アメデオ・モディリアーニ
《ジャンヌ・エビュテルヌの肖像》
キャンバスに油彩 1918年 93×54.5
大原美術館


アメデオ・モディリアーニ
《召使いの少女》
キャンバスに油彩 1918年頃 152.5×61
オルブライト=ノックス美術館
風景写真 レンズ7


アメデオ・モディリアーニ
《緑の首飾りの女(ムニエ夫人)》
キャンバスに油彩 1918年 99.1×59.7
個人蔵


アメデオ・モディリアーニ
《髪をほどいた横たわる裸婦》
キャンバスに油彩 1917年 60×92.2
大阪新美術館建設準備室


アメデオ・モディリアーニ
《坐る裸婦》
キャンバスに油彩 1917年 114×74
アントワープ王立美術館


アメデオ・モディリアーニ
《横たわる裸婦》
キャンバスに油彩 1919年頃 72.4×116.5
ニューヨーク近代美術館


アメデオ・モディリアーニ
《ある男の肖像》
キャンバスに油彩 1919年 99×65
ひろしま美術館
31f


アメデオ・モディリアーニ
《赤毛の少年》
キャンバスに油彩 1919年 92×55
ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館


アメデオ・モディリアーニ
《母と子》
キャンバスに油彩 1919年 130×81
ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館


アメデオ・モディリアーニ
《おさげ髪の少女》
キャンバスに油彩 1918年頃 60×45.5
名古屋市美術館

メトロポリタン美術館
ニューヨーク近代美術館
テート美術館
ポンピドゥー・センター
アントワープ王立美術館…と、
名立たる美術館からの名品が並ぶなか、
名古屋市美術館所蔵の《おさげ髪の少女》だって
負けてはいませんよぉグッキラキラ

みなさま、ぜひぜひ見に来てくださいねウインク


『アメデオ・モディリアーニ展』
◆2008年4月5日(土)-6月1日(日)
 名古屋市美術館
・Twitter →
姫路市立美術館(兵庫)、岩手県立美術館に回ります)


名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

【モディリアーニ作品集】


【モディリアーニとジャンヌ・エビュテルヌ】


・テーマ「エコール・ド・パリ」の記事一覧 →
【一枚の絵・5】

静岡県立美術館
『フランス絵画の三世紀展』(1989年)より
シモン・ヴーエ
《聖母子と天使》
油彩 17世紀 82×65



はっきり言って、わたしは宗教画が苦手です汗
自分が無宗教の人間で、聖書もしっかり読んでいないためかもしれませんが、あの独特な世界はどうも、からだが受けつけてくれないのです。それに、やたらと暗い内容の作品が多い、ということも理由のひとつかもしれませんねぇ…。

ところがっ! 名古屋の某美術館の掲示板でこの絵のポスターを見たとき、うわー、すごいっ!と思いました。絶対、本物が見たいーー!と。
それで、この作品のために静岡まで出かけて行ったのです。

コピーで取るとこんなに暗くなってしまうけれど、この絵はずっと明るいんです。
マリアさまはピンクの衣裳の上に、深いブルーの衣をまとっています。左側の天使も、フツーの人間と寸分変わらぬ顔つきで親しみやすくて。
それでいて「慈愛」にあふれる作品だなぁ、と思いましたっドキドキ
(1989年11月)


『フランス絵画の三世紀展』
◆1989年10月25日(水)-11月23日(木・祝)
 静岡県立美術館
・Twitter →
・Instagram →
・Facebook →
・YouTube →


静岡県立美術館 →
(静岡市駿河区谷田53-2)

【シモン・ヴーエ作品集】



【2008年・追記】
当時は白黒コピーだったサークルの会報……
作品をカラーでお見せすることができ、ホントにうれしいです!

で、、、そのほかの展示作品~キラキラ

フランソワ・ブーシェ
《若い羊飼いのいる風景》
油彩 1739年 90×120


ウィリアム・フォウラー
《聖ペテロ教会とオドン川の眺め》
油彩 1841年 50.5×75


アンリ・ファンタン=ラトゥール
《まどろむニンフ》
油彩 19世紀 38.4×46.3


エドゥアール・ヴュイヤール
《楽屋の女優》
油彩 1892年頃 24×18.5


ラウル・デュフィ
《サン=タドレスの防波堤》
油彩 1902/03年 46×54


・テーマ「フランス」の記事一覧 →
名古屋市美術館で開催中の『ドラクロワとフランス・ロマン主義展』(1989年)に行ってきました。
(本当は、常設展のデイヴィッド・ホックニーおじさんが観たかっただけなのでした…)

とにかく入ってみました。
入口正面にドーン!と置いてあります、ドラクロワの《怒れるメディア》。


ウジェーヌ・ドラクロワ
《怒れるメディア》
1838年

うーむ……やっぱり迫力はありますね。それと額がいいです。
あと、これをこのクオリティーで保存できる美術館がある国は羨ましい。
でも、ドラクロワって人がどんな人でどう生きた、っていう物語(ストーリー)を知らないし、この人、印象派の展覧会でもお目にかかることもあって、オイラの中でいまいち歴史の中での位置づけがはっきりしないんだよね。
ま、んなことはどーでもいい。

で、作品をずずっ、と観てゆくわけだけど、今回の展覧会ではイギリス、ドイツ、フランスのロマン主義を総合的に捉えようとしていて、順路を7つのテーマ・ブースに分け、「ロマン主義の芸術家」「死」「女性のイメージ」「肖像」「風景画」などに分類しています。
これはとても分かりやすく、いわゆる「技法」や「精神」の流行りがどう移っていったのかを捉える足場を設けてくれているんですよね。


オラース・ヴェルネ
《死の天使》
1851年


ところで、1階の作品を観終わって、オイラは自分自身について気づいたことがありました。それは、
「オイラやっぱり日本人で、肌が黄色い人種なんだよなぁ…。何であいつらが、こんなにまでして宗教画描くのか分かんねェもん」
ただね、いわゆるアカデミックな技法というのは、この時代で完全にその土台を完成させてますね。例えば、ドラクロワの《怒れるメディア》しかり、ヴェルネの《死の天使》しかり。
平面上に現れるとんでもないパースペクティブと、光線のまわり方や陰影の再現する技法による技法、みたいな、ローテクな時代の最もハイテクな表現法ですね。

さて、2階なんですけど、風景画が主で、はっきり言ってつまんなかったです。
あ、でも一人、とんでもない奴がいました。
シャルル・キュイザンという画家で、《トロワの風景》など小品が数点、隅に展示されていました。


シャルル・キュイザン
《トロワの風景(ムーラン・ブリュレ橋からの眺め)》
制作年不詳

この時代に全く興味を示さないようなクールな画風は、もう19世紀を飛び越えて20世紀半ばの感覚です。
んーとね、アメリカのノーマン・ロックウェルがヨーロッパの風景を描いたら近いタッチになるんじゃないか、ってくらいにいいんだよね。
まるでシルクスクリーン的なタッチが、うわーっ!! かっちょいい! なのに、ホント隅の隅っこに追いやられて、気づく人も少なかった展示には不満でした。

ちなみに、常設展のデイヴィッド・ホックニーおじさんは、もー最高に良かった! 元気の出るアートが健康的でいい!


『ドラクロワとフランス・ロマン主義展』
◆1989年10月10日(火・祝)-11月26日(日)
 名古屋市美術館
・Twitter →


名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ドラクロワとフランス・ロマン主義展展』②(1989年)


【2008年・追記】
ずいぶん昔の記事ですが……そのまま載せます(^^;)


【ウジェーヌ・ドラクロワ作品集】


・テーマ「ロマン主義」の記事一覧 →
名古屋市美術館
『ドラクロワとフランス・ロマン主義展』(1989年)

クマ太郎さんの記事の補足です。
ほかには、こんな作品が展示されてましたキラキラ
(展示総数72点)


シャルル・カイウス・ルヌー
《墓の前の巡礼》
1828年


作者不詳(アレクサンドル・コランまたはウジェーヌ・ジロー?)
《赤い衣のオダリスク》 
1835-45年頃


ルイ=アルフォンス・ダヴィッド
《英雄たちの霊を呼び出すマルヴィーナ》
1824年頃


テオドール・ジェリコー
《メデューズ号の筏》(習作)
1818年頃


ウジェーヌ・ドラクロワ
《聖女たちに救われる聖セバスティアヌス》
1836年


ロマン主義と言うと お固いイメージがあるけど、
ひとつ前の時代の、ギリシャ・ローマの美術を規範とした新古典主義の作品に比べたら、かなり自由度が増してるんですよねー。
そして、その新古典主義の前のロココ美術は、
放縦かつ享楽的だったので……
人類の文化の歴史は
「反○○主義」「脱○○主義」の繰り返しですなタラー

ちなみにロマン主義では、
エキゾチックなオリエンタリズムの絵画が好きですピンクハート


『ドラクロワとフランス・ロマン主義展』
◆1989年10月10日(火・祝)-11月26日(日)
 名古屋市美術館
・Twitter →


名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ドラクロワとフランス・ロマン主義展』①(2019年)

・テーマ「ロマン主義」の記事一覧 →
【一枚の絵・4】

名古屋市美術館
『シャガール展』(1990年)より
マルク・シャガール
《誕生日》
キャンバスに油彩
1923年 80.8×100.3



シャガールの作品はたーくさんあるけど、わたしは彼の奥さんを題材にした絵が好き!です。

この《誕生日》は、シャガールの28歳の誕生日を祝うために、妻のベラが花束を持って彼のアトリエを訪ねたときの情景を絵にしたものだそうです。
幸せそうですねぇドキドキ 
この絵に続く作品《街の上で》で、二人は抱き合いながら窓から飛び出し、空中散歩をするのです。

で、彼は奥さんの肖像画も描いているのですが、これがまたすごくて今にも呼吸しそう!(やっぱり思い入れが違うねっドキドキ
そのベラが病に倒れた際、ユダヤ人だという理由で彼女は病院に入院させてもらえず、結局死なせてしまったとか。
そのときのシャガールの心境は、いかばかりか……
(1990年3月)


『シャガール展』
◆1990年1月27日(土)-3月11日(日)
 名古屋市美術館
・Twitter →


名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)


【2008年・追記】
そのほかの展示作品ですキラキラ

マルク・シャガール
《緑の恋人たち》
油彩 1914年 48×45.5


マルク・シャガール
《妊婦》
油彩 1913年 193×116


マルク・シャガール
《イーゼルの前の自画像》
油彩 1914年 72×47


マルク・シャガール
《横たわる詩人》
油彩 1915年 77.2×77.5


マルク・シャガール
《散歩》
油彩 1917-18年 175.2×168.4


《シャクヤクとライラック》
油彩 1926年 100×80


マルク・シャガール
《花束と飛ぶ恋人たち》
油彩 1934-47年頃 130.5×97.5


マルク・シャガール
《村のマドンナ》
油彩 1938-42年 102×98


マルク・シャガール
《軽業師》
油彩 1943年 100×79


マルク・シャガール
《コンサート》
油彩 1957年 140×239.5


マルク・シャガール
《妻のいる自画像》
油彩 1973年 62.1×43.8


【マルク・シャガール作品集】


・テーマ「エコール・ド・パリ」の記事一覧 →
名古屋 松坂屋美術館
『印象派・ジャポニスムへの旅 平松礼二展』(1999年)



今回イチ押しさせていただくのは、
今まで見た展覧会の中で、特に印象に残っている画家……

そう、『文藝春秋』の表紙画を担当されてるかたですよー。
松坂屋美術館で開かれた『平松礼二展』。

西洋のジャポニスムを検証するため、
そして新たな日本画の可能性を追求するため、
日本画の画材を使って印象派の世界に挑んだ力作を、
とくとご覧くださいキラキラ
(展示総数約70点)


平松礼二
《夕の水面》
1999年 45.5×60.6


題材になっているのは、ジヴェルニーのクロード・モネの庭、ノルマンディー、セーヌ川……

ドーバー海峡をゆく貨物船も描かれてますよニコニコ


平松礼二
《路、ドーバーを望む》
1997年 80.3×116.7


平松礼二
《夏の空が映る》
1998年 65.2×100


平松礼二
《モネの池に桜花散る》
1998年 112.1×162.1


平松礼二
《モネの池に秋》
1997年 65.2×90.9


平松礼二
《モネの池に赤とんぼ》
1998年 80.3×116.7


どれもみな、一見平面的な絵ですが、
近くで見たり離れて見たりするうちに、焦点がビシッ!と合うポイントがあって。
そのポイントに立つと、
景色がものすごく立体的に見えてくるんです目


平松礼二
《ラ・セーヌに蝶遊ぶ(Ⅰ)》
1998年 97×162.1


平松礼二
《ラ・セーヌ旅情―古い街》
1999年 180×280


平松礼二
《モネの池》
1999年 180×560


平松礼二
《麦愁蝶図(Ⅱ)》
1998年 53×72.7


平松礼二
《ノルマンディ―旅・夢・花(Ⅰ)》
1999年 80.3×116.7


いかがでしたか?
これらは1999年の展覧会のものです。
次回の展覧会も、とっても楽しみ~ピンクハートなワタシです。


『印象派・ジャポニスムへの旅 平松礼二展』
◆1999年9月30日(木)-10月17日(日)
 松坂屋美術館(名古屋)
・Twitter →
・Facebook →

平松礼二さんのサイト →


松坂屋美術館 →
(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)

町立湯河原美術館 平松礼二館 →
(神奈川県足柄下郡湯河原町宮上623-1)

【平松礼二の世界】


・テーマ「日本画」の記事一覧 →
【一枚の絵・3】

マリー・ローランサン
《三人の若い女》
キャンバスに油彩 1953年頃 97×131
マリー・ローランサン美術館

風景写真 カメラ1


長野県は蓼科湖畔にあります、マリー・ローランサン美術館。
ここは、「永遠の女性」をテーマにパリの女性たちを追い続けたマリー・ローランサンの作品だけを展示している、専門美術館です。

デッサンから油彩画・水彩画約300点が、ほぼ年代順に並べられていて、全部通して観ると、彼女の絵柄の変化がとてもよくわかります。
初期の作品は色調も地味で、硬く鋭い線の、冷たい感じのする絵が主なのですが、後年になると、これこのとーり、ふっくらとしたかわいい女のコちゃんになるんですねェ。
色も原色を多く取り入れてますし…。

わたしがこの絵を一番に選んだ理由は、そのアブナさにあります。
構図もそうですが、目なんかヒジョーにアブナイ! そこがまた、とてもよいのですけど。
略歴を見てわかったんですが、彼女、一時期 同性愛してたそうな(うーん、やっぱり!?)。
この魅力は、そういうところから来てるのかもしれませんね。
(1990年3月)


【2008年・追記】
ん? ん? どこがアブナイの??
裸婦に免疫ができてなかったんですねー、きっと。
ちなみに、現在、
美術館の所蔵品は500点を超えてるそうですキラキラ

こちらもコレクションの中の一枚。

マリー・ローランサン
《モンテスパンとラヴァリエール》
キャンバスに油彩 1952年 55×46.5
マリー・ローランサン美術館
風景写真 レンズ1


それから蓼科への行き帰りに立ち寄った
八方尾根(白馬村)と美ヶ原高原(上田市・松本市・長和町)のポストカードです。


中部山岳国立公園・白馬連峰
白馬山頂より暮れ行く立山連峰
風景写真 レンズ2


八方尾根より白馬三山
風景写真 レンズ3


八ヶ岳中信高原国定公園・美ヶ原高原
美ヶ原の残照の美
風景写真 レンズ4


【2011年・追記】
マリー・ローランサン美術館は2011年9月末閉館しました汗
残念…

【2017年・追記】
マリー・ローランサン美術館が東京で再オープン!
ありがたや〜ラブラブ
(東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ガーデンコート6F)

【2019年・追記】
マリー・ローランサン美術館は2019年1月14日にて閉館しました汗汗
なんと…汗うさぎ汗うさぎ汗うさぎ

「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『マリー・ローランサン展』(1992年)


【マリー・ローランサン作品集】


・テーマ「エコール・ド・パリ」の記事一覧 →